2007年03月29日
■タミフルねた
俺のアンテナに引っかかってる中で、タミフルねたでもっとも読み応えのあるのが、以下のリンク。
タミフル@kikulog
タミフル承認取り消し要求、または、浜六郎氏の言動はあまりにも危険だと思う@kikulog
不都合なタバコの真実@週刊東洋経済(読了して追記)@リヴァイアさん、日々のわざ
タミフル対策、あなたの考えは@リヴァイアさん、日々のわざ
以下、俺なりのまとめ。
読み違えている可能性はあるかも知れんがだいたこんなとこだと思う。
- タミフルと異常行動は、少なくとも相関関係はありそう。
ただし、それは0.5%が2.0%になる程度の話らしい。ここんとこあやふやだけど。
いずれにしろ、インフルエンザそのものが異常行動の原因にもなるので、タミフルの服用にかかわらず看護の必要はあり。そして、タミフル自体の薬効は別に否定されていない。
そうであれば、備蓄をやめろとか承認を取り消せとかは狂気の沙汰。
- タミフルと異常行動の相関をターゲットにしたデザインの分析/統計/実験etcはまだないかもしれない。
そうりゃそうだよな。インフルエンザにかかったとわかればまず治療優先になるだろうから。
実際、上記サイトを読んで思うんだけど、疫学って、マスコミ向けの簡単な説明をするのがすごーく難しい分野だよね。
- 日本はタミフルを使いすぎてるかもしれない。
ソースは失念したけど、世界中で消費されているタミフルの7割くらいは日本で使われているそうな(あやふやな言い方でスマン)。
認証を取り消せなんていうのは論外としても、タミフルの運用に関して何らかの批判が出るのは、まぁ、理解できる話。
これはタミフル問題を超えて、医者と患者の関係性の話になると思う。たぶん、インフルエンザにはこれさえあればOK!的な位置にタミフルがあって、いま、もしかするとその揺り返しが極端に現れているだけかもしれない。
極端すぎると思うけど。
- 天下りやラムズフェルドについて。
ぐぐる様ニュース:タミフル
ぐぐってみると、これがまた、陰謀論がてんこ盛り。
マスコミ(と一絡げにしちゃいけないかもしれないど)の問題意識の持ち方って誰に責任があるんだろう。
厚生省や製薬会社などのタミフルに対する対応に、まったく間違いがないとは、もちろんいえない。でも、天下りやラムズフェルドの商売なんかはぜんぜん関係のない話のはず。本筋は疫学の話だ。
もしこれで、マスコミのタミフル糾弾→タミフルの備蓄破棄→鳥インフルエンザの人への蔓延→死者多数なんてことになったら、責められるのはきっと厚生省とかなんだよな。
ただ、これ、難しいなと思うのは、マスコミ(と一絡げにしちゃいけないかもしれないど)をドライブするのはユーザ(視聴者とか購読者とか)の興味であるという側面。
あるある問題にしても、いろいろな見方はあるけど、視聴率ベースで数字が取れていたことが背景にある。で、たぶん、視聴率の高さ=視聴者が求めている度合いと考えられているはずだ。
ここで必要なのは、真実を報道するための規制、ではなくて、うーん、なんだろう。
本来期待される機能と、その機能をドライブするメカニズムに乖離がある場合、その隙間を埋めるものは何か?
うまく表現できないけど、矜持とかプライドとか言うやつなのかな。
…矜持やらプライドやらじゃ、ちょっと弱いな。ただ単にマスコミの見識の低さを責めているだけじゃ、面白いかもしれないけどあまり意味がない。
2007年01月24日
■日本の看板
はてブ「kom’s log - 戦争をしない国 」
戦争をしない国@kom’s log
思考課題としてメモ。
はてブのコメントを読んでいて思った。
まがりなりにもとにかく戦争を放棄し、その上で経済的に繁栄しているという稀有な例としての日本。その看板の価値とか。
とりあえず物事を単純にするために、9条護憲派と9条改憲派がいるとして。
改憲派の不安はきっと、最終的な手段を放棄してしまうと、無法者に対する歯止めがなくなるというところにある。現状ではその歯止めは日米安保が担っているというのが一般的な理解だと思う。
この、「無法者に対する歯止め」っていうのはいくつかポイントがある。兵隊なり兵器なりを相手国に物理的に乗り込ませないとできなかった戦争が、テクノロジーの進歩によるミサイル主体の遠隔攻撃などにうつったこととか。
おかげで「歯止め」が、ミサイル防衛のようにできるかどうかわからないものを巨額の費用で一から作るか、敵の攻撃手段を先制攻撃でぶっ潰すかといった極端な方法になってしまった。
この不安にどう対処すべきかは、護憲派が説明すべきだろう。
それとは別に、ブクマ先サイトやはてブコメントにもあったように、憲法9条の日本の看板としての価値はたいへん大きい。
戦争をして国家レベルで殴りあうよりは、外交レベルでの権謀術数のほうが、トータルコストは圧倒的に外交レベルでの解決のほうが安い。だって、戦争は、仮に勝利したとしても敗戦国側のリソースはずたずたになっているわけだから、戦勝国とあわせての富の合計は相当減っているはずだ。人が死ぬとか言うナイーブな面を無視したとしてもこれはすごい損だと思う。つまり戦争という手段を許したとしても、ひょこひょこ使えるようなうまい手段ではないということだ(使っているところもあるんだけど)。
そう考えると、仮に改憲したとしても、それで外交レベルでの行動オプションがたいして増えるわけではなく、むしろ【戦争をしない国家】という看板を取り下げたことにより新たにオーバヘッドが発生してしまう。
改憲派は、看板を下ろした後に日本の外交がどのように変わるのか、そのビジョンを示すべきだ。
俺はどっちかつーと。
…脇の甘い護憲派かな。「歯止め」部分を、改憲派の不安を解消できるように説明できない。ただ、外交にかかるコストのトータルは看板を下ろした後のほうが高くつくように思うので護憲。
2006年12月14日
■玉虫色Winny
Winny裁判、罰金刑は重いか?軽いか?--自己矛盾を抱えた判決@CNET
「Winnyの公開、提供が起こした影響はそうとうに大きく、被告の寄与も決して少ないとは言えない。しかし、被告は著作権侵害が蔓延することを目的としたのではなく、新しいビジネスモデルを生み出させるという目的をもっていた。経済的利益を得ようとしたわけではなく、実際に利益を得たわけでもない。そこで罰金刑とすることとした」
その意味で、金子被告が無罪となる道はこの時点ですでに存在していなかったように思われる。みずからの思想に殉じるのであれば、最後までみずからを負わなければならない。いや、そんな倫理性の話でなくても、あちこちで「著作権を崩壊させる」と発言して国家権力に挑戦し、結果的に著作権侵害ファイルを蔓延させている以上、これを無罪とするというのは国家権力の側の判断としてはあり得ないように思われる。たまむしいろだなー!
しかし一方で、裁判長にも突き詰められた問いかけがあった。金子被告のような確信犯をどう裁くのか――単純に外形的事実だけを見て「それは法違反だ」と判断するのか。それともその思想の方向に一定の理解を示すのか。さらにいえば、ソフトウェア開発者を刑に処するという司法的踏み込みを簡単に行ってしまっても良いのか。さまざまな難問がそこには横たわっており、単純に金子被告を断罪すれば済むというものではなかったわけで、そうした難問のバランスを取った結果が、今回の「罰金一五〇万円」という不思議に軽い判決だったのではないかと思うのである。多分、もともと裁判という形式が、この問題を解決するのにそぐわないんだと思う。なぜなら、裁判ではたいていの場合、勝者と敗者が生じてしまうから。
今回の事例で問題になっていたのは、簡単に言えば「犯罪にしか使いようのないピストルを売れば間違いなく幇助になる。一方、包丁には合法的な用途も多いので、一定の確率で犯罪に使われるとしても、それを売ったというだけで幇助犯に問うのは適切でない。さて、Winnyはどちらか」ということである。適切なたとえかどうかちょっと自信がないが、今回の判決は「包丁だが、すごく犯罪に使いやすくて実際にも頻繁に使われているような包丁を、裏町でこっそりと売ったらやっぱり幇助なんじゃないか(ただ責任は軽いと思う)」という感じだろうか。この要約もなかなかうまいと思う。ただし、有用性に関して言えば、もともと現行の法体系や価値体系にけんか売ってるんだから、ある程度アングラっぽい闘争パターンになるのはしょうがないというか、理解はできる。
悪法も法として尊重する?それとも、悪法を更新する機会を重要視する?
どちらの立場を指示するにせよ、裁判官の立場でズバッと他方を切り落とされるとすごく困るだろうことは火を見るより明らかだから、裁判官も苦労したろうな。
2006年11月14日
■自殺と報道の話
伊吹文明文部科学相あての「いじめ自殺予告文書」を受けて全国的な警戒が続く中、子どもの自殺が止まらない。文書を公表したものの、相次ぐ予告に戸惑う文科省。教育委員会、各学校も即効性のある対策は打ち出せないままだ。連鎖は食い止められるのか。子どもたちに「命」の大切さをどう伝えるか。過去にも度々社会問題化したいじめ問題の教訓はいつ生かされるのか。【佐藤敬一、吉永磨美】
大体においてこの状況は、文部科学省のレベルで即効性のある単一の方策など打ち出せようはずがない。
たぶん、本来はまったく違う筋の問題を「自殺」というタグをつけて一列に並べてしまっているからややこしくなるのではないだろうか。
いじめの問題は、一義的には暴力や嫌がらせの犯罪の問題であり、その裏には都市化による地域社会の変容の問題とかなんとかがある。教員の自殺は、学校が本来果たすべき機能と期待される役割と課せられている制限と実際の能力、それぞれの間にあるギャップやミスマッチが問題なんだろう。本来はそれぞれ個別に検討すべき問題だ。
下記資料はWHOが2000年に公開した『自殺の回避: メディア・プロフェッショナルのためのリソース』の抄訳です。本書は実質2〜3ページの小冊子です。第一に、「メディアでの不適切な取り上げ方が、自殺行動を増加させる」という研究結果を示し、第二に、ではどのようなニュースの扱い方をすればいいのかを説明しています。ここでは序文、研究史などは省き、実際的な指針の部分をほぼ全訳しました。
自殺率の国際比較は非常に難しい。データを記録する方法が国によって大きく異なるからである。《中略》したがって、以下の注意が必要である。
- 統計値は慎重に正確に解釈する。
- 真正で信頼できるソースを使う。
- たとえ時間がなくても、即興的になされたコメントは慎重に扱う。
- 少数のデータによる一般化は特に注意。「相次ぐ自殺」「世界でも自殺率の最も高い場所」といった表現は避けなければならない。
- 自殺行動を社会・文化の変化・悪化と関係づけようとするのは慎むべき。
まとめ
すべきこと
- 事実の公表にあたって専門家の助言を得る
- 「既遂」「未遂」と表現し「成功」「失敗」と表現しない
- 関係あるデータだけを表紙以外に掲載
- ヘルプラインや公共リソースの情報提供
- リスクの指標・兆候の周知
すべきでないこと
- 写真や遺書は公開してはいけない
- 使用された手段の詳細を伝えてはいけない
- 原因を単純化してはいけない
- 美化したり扇情的に扱ってはいけない
- 宗教的・文化的類型化をしてはいけない
- いかなる非難もしない
なんというか、ショックなのは、すべきでないこととして挙げられている項目すべてがテレビ新聞雑誌などで必ず目にするというのがすごいな。
こういう文章を読んで、文科省が自殺予告文章を公表したのは間違いじゃないのかと思う反面、そうはいっても隠匿するわけにも行かないだろうし発表されたら内容を知りたくなるのは人情だろうしなとも思ったりする。
2006年11月08日
■自殺予告の話
自殺予告手紙:「生きていくのがつらい」……手紙全文@毎日新聞
なかなか強烈な内容。
いたずらの類と思いたいが、それにしては文章から立ち上る妖気が尋常ではない。
それを受けてこんなエントリを見つけた。
人権を失ったまま生き続けても、そんな命に意味はない。@アンカテ
人権は命より大事なものだ。絶対に守るべきもので、もし奪われたらどのような手段を取ってもそれを訴えるべきだ。訴えが聞かれなかったら、聞かれるまで訴え続けて、それをやり尽くしてそれでもダメだと思うなら、人権侵害を止める唯一の手段が自殺だと思うなら、死んだほうがいい。
自殺以外に逃げ道を見つけることができなかった者に対して、自殺に至る経緯を無視して命の大切さを説くことに意味はないということか。
そうはいっても自殺という手段そのものがだめなことは確か。このエントリに対して以下のようなTBがついていた。
命について@結城浩のはてな日記
essaさんのエントリは途中まで正しいことを書いているが、結論は誤っている。大間違い!
<中略>
これはレトリックでも何でもなく、とにかく、理屈抜きで、自殺しちゃだめ!
自殺にいたるまでの問題はただ自殺によって忘れ去られるのみで、解決も終了もしない。場合によっては問題があったことすら周知されないかもしれない。
そもそも自殺によって守ろうとしたものは何か?
絵空事@404 Blog Not Found
まず、一つ確認しておこう。人権というのは、絵空事であることを。
人権を莫迦にしているからではない。
人権を大切にしたいから、人権が絵空事であることから目を背けるべきではないのだ。
絵空事、というか「人権」がある種の共同幻想めいた側面を持つことは確か。
「人権」なるものは所与のものとして万人に与えられてはいるが、保障されているわけではない。公安9課の人も言っていた。
そもそも、人権を侵害している主体は誰か。
■[雑記] 自殺予告への対応について。 @児童小銃
被害者に死ぬなとかヌルい事言う前に、
- いじめの加害者にいじめをやめるよう言うこと。
- 加害者は犯罪者であるとはっきり言うこと。
- せっかく改正した少年法です。事件として立件すること。
- いっそのこと「いじめ」という言葉をやめてはどうか。
- 「児童虐待」でしょ? これって。
おそらくここに、数の非対称を元にした怠惰または誤解がある。
たいていの状況において、いじめる側のほうが多数であり、いじめられる側は単数または少数だ。
多数であるから対処が大変そうに見える。多数であるから罪を背負わせると一人当たりの荷重は極端に少なくなる。多数であるから渡っている場所が赤信号でも気にしない。もしかすると多数であると赤信号でもわたるべきだとその場のローカルルールが出来上がるような気がするかもしれない。
第三者の立場から見ると、自覚の薄い多数を相手にすると暖簾に腕押しのような気がする。それよりは少数のほうに対して何か言ったほうが、少ないコストでパフォーマンスがあがるような気がする。
たぶん手当てをするべきは、多数の方なのだ、ほんとは。
2006年10月30日
■単位偽装問題あれこれ
秋も深まりすっかり偽装ブームが根付いた今日この頃ですが、皆様いかにお過ごしですか。
このごろはやりの単位偽装問題について、ちょっと目に付いたURLをメモしてみました。
今回の件に関してはほとんどすべてが学校ぐるみで行われていたことは間違いないことですし、私は教育委員会、場合によっては文科省もその存在を知らなかったとは思えないのです。さらに、今大騒ぎしているマスコミだって、ずっと前からそういうことがあると知っていたのではないでしょうか。というわけで、私としては「なぜ今、このタイミングで騒がれ始めたのか」ということの方に興味があります。教育改革(再生の研究をしているものとしては、「教育再生」という言葉は嫌いです)を目玉にしている内閣ができあがったことと無関係ではないような気がしています。もしも、今回の単位偽装問題の責任が文科省にまで波及した場合には、文科省の頭越しに教育改革をやろうとして教育再生会議なるものを立ち上げた内閣には大きな追い風になるのでは、と邪推しています。
ここで疑問に思うのは、そんなに前から広く行われていた高校での「単位偽装」が、どうして、ここに来て急に大きく報道され始めたかである。これは、安倍内閣が、教育改革を全面に掲げるとともに、今臨時国会での教育基本法改正案を可決を目指す姿勢と全く無関係ではないと考えられる。
単位偽装問題に関して、前々からあっただろうにいまどき急に言い出すのは、タイミング的に怪しいんじゃない?っていう話が二題。さがせば同様の論調はもっとたくさんあると思う。
陰謀史観に関してはちょっと気をつけなきゃいけないけど、まぁ言われてみればちょっとわざとらしいよね。
この件とは別に、教育基本法改正に関しては、以下のようなエントリもある。
■[考察][教基法]思想の左右に関係なく「改正」に反対すべきである@モジモジ君の日記。みたいな。
以上、指摘した2点が、「改正」法の最大の問題点だと思われる。すなわち、教育における主権者の交代である。このような「改正」は、民主主義を否定しない限りは、左右の思想傾向と関わりなく許し難い暴挙と言っていい。ここまで理解した上で「改正」法に反対しない馬鹿者は右でも左でもない。国民主権のなんたるかも分からない前近代主義者である。
あああ、確かに。
2006年10月25日
■そもそも解決できるか?
いじめ解決策提言へ:教育再生会議 3分科会設置決める@東京新聞
山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)は記者会見で、いじめ問題について「現在進行形で子どもたちが悲鳴を上げている。教育委員会、家庭、地域の在り方について一日も早く具体策を打ち出したい」と述べた。
この手の話を耳にするたびに違和感を感じるだけどさ。
そもそもいじめってなくすことができるものだろうか。
人間を複数一箇所に集めると、どうしてもそこに非合理で理不尽で陰険なコミュニケーションが潜在的に発生してしまう。いじめがあるかどうかは、ただ単にそれがある種の閾値を超えたかどうか、表面に現れたかどうかに過ぎない。いじめ1%〜いじめ100%の濃淡はあっても、いじめ0%はありえない。これはきっと、老若男女、その集団がどんな要員で構成されていても関係ないと思う。別に子供に限った話ではない。普通の職場や近所付き合いでも発生しうることだ。
議論のゴールを「いじめをなくすにはどうすればいいのか」に設定すると有効な解が出ないと思う。必要なのは、いじめ要因を完全に排除することは不可能であることを踏まえたうえで、生徒の一人一人が破綻せずにすむクラス運営のノウハウじゃないだろうか。
2006年10月17日
■ぼかんといえばかくかくさん
ウィーン──国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は16日、「非常に短期間」に核兵器を製造する能力を持つ国が近く30カ国増加し、既に核兵器を保有している国、もしくはその疑いが指摘されている9カ国に加わる恐れがあると指摘した。然もあろう。
結局どんな種類の技術もすべてコモディティ化を志向するものですよ。
コンピュータも安くなり、インターネットで情報収集の敷居はずいぶん低くなっている今、ブツを手に入れる手段とある程度の試行錯誤が許される環境が用意できるなら、何でも作れますさ。
実物の物理的な流通ならともかく、一度は誰かが実現してしまった物事の、テクノロジーのレベルでの未来永劫の独占というのはそろそろ神話の域に追いやられつつあるような気がする。
それを前提として、どうやってコントロールするのかが、たぶん、次の課題。
2006年10月16日
■「北」拾遺
自民党の山崎拓前副総裁は14日、鹿児島市で講演し、対北朝鮮政策に関連して「北朝鮮は体制保障できるのは米国だけだと思っている。日本にとって1番重要な朝鮮半島の非核化のために、米朝協議をやるしかない」と述べ、米国が直接対話に乗り出すべきだとの考えを示した。
いいや、6者協議でやるべきだと思う。
米朝でやった場合、米朝間のみの利害で方針が決まる可能性がある。そうなると、問題を先送ってお茶を濁してしまう気がする。せっかく日本の存在感をアピールするチャンスなのに投げ出してどうする。
テレビ朝日の報道番組などでの発言。中川氏は非核三原則は守るとの姿勢を示したうえで、「欧米の核保有と違って、どうみても頭の回路が理解できない国が(核を)持ったと発表したことに対し、どうしても撲滅しないといけないのだから、その選択肢として核という(議論はありうる)」と語った。
スタディとして議論するのは、まあできなくはないというか、勝手にどうぞとか思うけど、北朝鮮向けの対策という意味ではすでに手遅れで、むしろ中国やロシア(やアメリカ)などの北朝鮮以外の保有国に対するメッセージになってしまっているというのは、誰か突っ込んだんだろうか。そういう議論があんまりメディアで露出してないようけど。
そもそも、経済制裁程度で崩壊やら暴発やらすかもしれない相手に、相互確証破壊による抑止力が期待できるだろうか。現在の外交では相互確証破壊の考え方が通用しなくなったというのが、この北の核問題の教訓になるような気がする。断崖絶壁で瀬戸際外交をしている相手にドロップキックを食らわすようなことになりはしないか。キックを当てなかったとしても、びっくりして落ちてしまうかも。
いや、まぁ、何もかも全部ぶっ飛ばす手段を持ちたがる気持ちはわかるけど。それは、いろんな意味で、悪魔のささやきというもんだ。
上の二つのニュース。もちろんこれだけでなにかいえるわけじゃないけど、なんとなく与党の手詰まり感を反映しているように見える。
北朝鮮をある種のスケープゴートにして日中韓の雪解けムードを演出するのはいいけど、北朝鮮はこのあとどうなるの?という予測とか議論とかアナウンスとかがない。
たぶん日韓中米露(それに北朝鮮もふくめて)どこも北朝鮮の今後に関して、アクションを起こせるような予測を立てていない。いや、もしかすると水面下では話し合いが進んでて落としどころを探している最中なのかもしれないけど。
たしかに難しい問題ではある。そもそも、その国の行く末に権利と責任を持つのはその国の国民であり、北朝鮮(と周辺諸国)の不幸は、かの国の国民に責任はあっても権利がないことに始まる。かといって、その国の行く末に権利と責任を持つのはその国の国民であるから、外国が外からやいのやいの…いうだけならともかく強制力を持って無理やり首を挿げ替えるのもおかしな話だ。
2006年10月09日
■あらーやっちゃたねー
北朝鮮が核実験@神戸新聞
実際のところ、前回のミサイル大盤振る舞いからすでに露呈したいたことだけど、かの国の瀬戸際外交にはもう効力はないと思われる。
一部で言われているように、コレは内部統制向けのデモンストレーションであるとの見方に一票入れとこう。
でも、内部統制にもそろそろ無理が出てきてるんじゃないかな。
やっぱ、北朝鮮内部に、交代すべき政権がないのが最大の問題のような気がしてきた。
聯合ニュースによると、韓国政府当局者は北朝鮮咸鏡北道の花台郡地域で9日午前10時36分に地震波が検知されたと述べた。ロイター通信によると、韓国の青瓦台(大統領官邸)は北朝鮮でマグニチュード(M)3・58から3・7の地震を検知したことを明らかにした。マグニチュード4にいってないことから、爆縮が不十分じゃないのかという観測あり。極端な話、大量の通常火薬を使ったフェイクじゃないかという可能性も…いや、それはないか?でも、一応、書いておこう。
■いったかいかないか
いったかいかないか言わない程度で改善するような問題なんてさ。
やっぱりアングルだったんだろうかね。
2006年07月24日
■対北朝鮮
けっきょく北朝鮮対策に足りないものは、ひとつだけ。かの国が瓦解した後の(ないしは、上手に解体するプロセスの)絵図が描けてないだけじゃないかとおもう。
もっとも、これは言うはやすしの類でしかなく、日本だけで独自に何とかできる範囲から大きく逸脱している。
たぶん一番収まりがいいのは韓国が飲み込むような形で半島統一することだろうけど、難しそうだよね。さしもの韓国も、あの荒れ果てた国土と経済を立て直すには相当自分の財布から持ち出ししなきゃならんだろうし。半島統一は両国に住む人々の悲願であるだろうけど、韓国経済をがたがたにしてまでがんばって飲み込めるかというとそれはちょっと無理っぽい。なにより、核や拉致なんかの問題もまるっと引き受けることになるわけだからなかなか手は出せないでしょうね。
かといって中国がかの国のケツを持つかというと、これもちょっと微妙。中国としてはたぶん、対アメリカの便利な外交カードの一枚として今まで北朝鮮を利用してきたわけで、それが今回の「夏のミサイル祭り」で、中国でもかの国を御するのに四苦八苦することを世界的にさらしてしまった。
のこりの六カ国協議のメンバーでいえば、アメリカは中東にかかりっきりで、ロシアは基本的に知らん振り、かな。
こうしてみると、対北朝鮮で八方塞の様相を見せている根本的な原因は、関係当事国のすべてが、ポスト金政権を考えてないからのように見える。もちろん北朝鮮当局も含めて。
2006年07月10日
■敵基地攻撃
これはむずかしーなー。
敵基地攻撃@ぐぐる様にゅうす
『基地攻撃能力保有を』政府内で意見浮上@東京新聞
官房長官「敵基地攻撃能力、議論を深める必要」 @日経
敵基地攻撃能力の保持、額賀防衛長官「議論すべきだ」@読売
安倍長官、敵基地攻撃「検討研究必要」@朝日
額賀・麻生両氏、敵基地攻撃能力は必要との立場 @産経
あまたある遠隔地攻撃手段のうち、どれをとっても日本の外交に不利になるよな、たぶん。航空自衛隊に突っ込ませる、海上自衛隊の護衛艦に対地攻撃能力を強化する、海自の輸送艦に陸自の人員を詰めて突っ込ませる、アメリカから弾道ミサイルや巡航ミサイルを輸入する、自前で弾道ミサイルや巡航ミサイルを開発する…。どれも検討するだけであちこちから苦情がきそう。どうかするとアメリカからも文句がきそう(どうかしなくていうかな)。
意思はともかく能力からいったら、中国もロシアも核で日本を狙うことは可能だし、逆に言うと北朝鮮の核搭載能力のほうが、現時点ではおおかた否定的に見られている。
ことによるとこれは中国とロシア向けの外交カードの一部だったりして。
「制裁決議に賛成してくんないと、専守防衛を考え直しちゃうよ」とかなんとか。
うーん。カードの一枚として検討するのはわかるんだけど、切るのが早すぎる気がするな。いかにも対応に余裕がないように見える。もうちょっともったいぶった使い方はなかったもんかな。どうせそんなの実現しないのに。
2006年07月07日
■拉致問題
夏のミサイル祭りとして、微妙にしょぼい花火を打ち上げたその裏側で、表題の案件にもこれまた微妙な変化(進展ではない)があったわけだけども。
ことによると日本側はちょっと打つ手を間違えているのかもしれないと思った。
まず遺骨の鑑定問題。
チラッと検索するとこんな記事なんかも見つかる。
北朝鮮「遺骨」問題:科学的根拠の不十分な「偽物」断定@私的スクラップ帳
DNA is burning issue as Japan and Korea clash over kidnaps@nature.com
ようするに、例の遺骨を資料としてみた場合、汚染がひどくて科学的な検証に耐えない。遺骨を取り扱った人の汗や手垢からその人のDNAが誤検出される可能性もある。そもそも火葬された遺骨からDNAを抽出すること事態が困難という事情もある。実際のところは、「ある手法を使うと遺骨から横田めぐみさん以外の複数のDNAが検出された」というとこでとまっているらしい。その遺骨が誰のものか不明、という意味では、理屈の上では横田めぐみさんのものであるともないとも、どちらも断定できないそうだ。
そもそも誰が悪いかというと。
それはもちろん、(北朝鮮側の主張を全部認めると仮定しても)拉致した上に長年家族と連絡さえ取らせずにあまつさえ自殺せざるを得ないような環境に縛り付けた北朝鮮当局であって、実は遺骨が誰のものかというのは瑣末なうそのひとつでしかない。それは横田めぐみさんが現在も生存していたとしても(あるいは自殺していたと仮定して金英男氏の記者会見で演出しようとしたようにひととき幸せな時期があったとしても)同じこと、どっちにしても北朝鮮当局に非がある事はかわらない。
日本側が、遺骨を若干強引にうそだと断定した結果、そこを逆に北朝鮮に突っつかれるようなことにはなるまいか。そして件の金英男氏の記者会見がそのための布石になったりしないかな。
遺骨だけ突っ返されても困りますよって最初からいっときゃよかったかもしれないと、いま思ってもしょうがないか。
2006年07月05日
■てぽどん?
「北ミサイル3回発射…長距離ミサイルは失敗」 @中央日報
発射はテポドン2号含む6発 テポドンは失敗@産経
全部で6発、みんな公海上に落っこちたらしいが。
いっぺんにこんだけ打っちゃうと衛星打ち上げって説明もできなくなるよな。
何で6発? いったい、なに打ち上げたの?
なんだってーw
そっかー、撃墜したかったんだねー。
でも、そろそろ北朝鮮の瀬戸際外交も賞味期限切れの気配が漂ってるんだけどなぁ。
相変わらず、かの国の行動は斜め上を行くな。
おうち帰ったら一発ダメ押しで増えてました。
北朝鮮ミサイル:7発発射、日本海に落下 テポドン2号も@毎日
このダメ押しの意味もよくわかんない。
2006年06月19日
■てぽどん
「テポドン」@ぐぐる様ニュース
たぶん、前回と同じく北朝鮮はこれを衛星打ち上げと発表するだろうし、ほんとの衛星打ち上げである可能性も少なくない。
この場合、かわいそうなのは彼の国の学者や技術者だろうね。
ほんとうに衛星打ち上げならば、すくなくとも、技術者本人の研鑽は本物だろうし、きっと世界に誇りたいだろうに。前回は失敗したけど、次こそはと思って発射までこぎつけたら、近隣から総すかんを食らっている。
もともとが、領空も国境も関係なしに飛び回るものだけに、人工衛星のきちんとした追跡には国際協力が欠かせない。しかしてかの国は、ほとんどの国からつまはじきにされている。パトロンの中国も、若干もてあましている気配もある。彼の国の科学者や技術者、職人たちの不自由さを想像するに、たいへん悔しいことだろうなと思う。
まっとうな国の成果だったら、成功すれば世界中で寿ぐべきなのにね。
2006年02月18日
■おとこのこ
女性天皇と女系天皇は分けて考えるだとか男系の是非とか、いろいろいわれているけど。
一般の市民には押し付けることのできない規範(血筋の存続のためにオトコノコを産め系の)を明文化したうえである家系に適用してしまっていることが、どうもスルー気味に見えるのは気のせいかな。
みんな他人事?
まぁ、たしかに他人事っちゃ他人事なんだけどさ。
皇族は特別だからってことで納得してるわけかね。
2006年01月31日
■ネット上でのライブドア事件のあつかい。
- 技術系会社としてのライブドアの再評価。
東証がユーザの「有利に取引する権利」を犠牲にして時間短縮運転で乗り切ろうとしているのと比べて、システム上のライブドアは、おそらくは増大しただろうトラフィックをものともせず粛々と平常運転していることを評価。みんながライブドアに注目しているのでアクセスは増大しているはずなのに、それをほとんど感じさせないくらいの通常営業。ライブドアニュースでも、自社に不利な報道だろうが配信している公平さ。などなど。
他にも、開発ツールを無償で公開するなどの過去の行いも好印象。 - マスコミへの不審、検察の強引さへの不審。
ライブドアに連なるものはすべて全否定するような報道がひどい。忘年会の映像とか私費のプライベートな休暇旅行とか、どうでもいいような話題にばかり時間を取る。だいたいはヒルズの生活と拘置所の狭くて寒い独居房の対比をネタにする。意味のありそうな事実関係の報道は、ほとんど検察からのリーク情報っぽい。
検察も、なんだか意図的に情報をリークしている臭い。インサイダー取引の証拠とみなされているメールの内容なんか、おいそれとマスコミが手に入れられるはずがない。最初のガサイレから幹部逮捕までの間が少なすぎる。そのため、ホリエモンが弁護士と相談できる隙がほとんどない。などなど。
とくに、検察の行動とマスコミの報道が一致したときの危険性を指摘するブロガー多し。容疑者は推定無罪という原則がないがしろにされている雰囲気アリ。 - 東証への不審。
個人投資家をふやしてきたのは東証だ。いずれ約定件数450万件がパンクするのは予測してしかるべきだが、まるでライブドア事件が悪いような扱いになっている。そもそも、数々の証券不祥事の監督責任が果たせていないのではないか、とかなんとか。 - 民主党の馬鹿馬鹿しさ。
まるで本質的でないところをつついて、時間を無駄にしている。ホリエモンを前の選挙に担ぎ出したことをつっついても、基本は単なる証券取引法違反なので、これ以上何もでないだろう。民主党も担ごうとしたんだし同じ穴の狢。ぎゃくにそれを華麗にスルーする小泉さんとかカッコよく見えたりして。耐震偽造問題もおんなじような感じ。茶番。 - エイチ・エス証券社長の自殺騒ぎの不気味さ。
なぞだらけ。首や腹をグサグサ刺された傷があるという報道の後、いつのまにか自殺ということになっている。それ以来マスコミではとんと触れられていない。ライブドア事件の中でこれだけ異質
ここからいろいろな陰謀論が湧いて出るけど、どれも証拠なし。陰謀論には荷担したくないけど気分は悪い。
それぞれリンクまではめんどくさくてやってないけど、だいたいこんな感じ?
2006年01月30日
■虚業と実業の狭間で なんつって
個人的なメモでいろいろリンク。ネタ元ははてブとかMM/Memoとか。あと、まぁ普通にぐぐる様とか。
まずはこれでしょう。
ライブドアが意外と技術系っぽいことについて
ライブドアが普通に技術系であることについて@圏外からのひとこと
それとこれかな。
ライブドアの技術の話@naoyaのはてなダイアリー
まぁ、ライブドアのサービスはちょっと2番煎じがおおいかなという印象(ごめん、ほんというと使ってないのでよく知らない)もなきにしもあらずだけど、それでもそれを支える技術力はちゃんとあるわけで。
で、それにたいしての反論、かな?
ライブドアは虚業でしょ@kazukilogちょっと違うなーと感じるのは、視点がずれているから。
「ライブドアはやっぱ虚業じゃん派」は中の人が何してたってあの株価は高すぎだろう実際いろいろ株価操作でずるいことしてたしさっと言っているのに対し、「ライブドアは技術系だよ派」の言い分は、虚業のひとことでライブドアのいいとこも悪いとこも一緒くたに斬って捨てるのは違うんじゃないと言っていている。たぶん「ライブドアは技術系だよ派」でも、去年までの株価がバブルだったというのは、一致する意見じゃないかなと。
ちなみに、俺もスーパーマーケットの例はちょっと違うと思う。スーパーマーケットを例として使うんだったら、たとえば普段の100倍くらいの客さん(万引き犯や酔っ払いやクレイマーも倍増)がきても粛々と業務が進んでいるような例を想定しないと。まったく寝耳に水のホリエモン逮捕で不意打ち的にトラフィックは増大しているはずなのに、システム上のライブドアは通常営業なのが凄いわけだし。これはつまり、昨日今日の努力ではなく常日頃からトラフィックの増減に対応できる体制を整えていた結果だと思う。東証とはだいぶ違う。
うーん。というか、やっぱ、スーパーマーケットの例はたとえ話としてうまくないなぁ。
はてブのコメントはこんな感じ
で、けっきょくこういうことなんだと思う。
「ライブドアの技術の話」と「技術指向の経営」について@My Life Between Silicon Valley and Japan
ただ、ライブドアがこうした確かな技術を持っているということと、ライブドアの経営陣が技術に対して深い関心を抱き「技術指向の経営」を行っていたかということは、全くの独立事象である。「坊主にくけりゃ袈裟まで憎い」という言葉があるけど、「坊主」と「袈裟」をきちんと切り分けて考えるだけの理性があるかどうかが問われているのだよ。たぶん。
この記事、ライブドアとは関係ないけどお尻のほうやコメント欄で展開されているぐぐる様の議論がおもしろかった。
株価の話。
【重要】ライブドア株式等の代用有価証券の掛目の引き下げについて@マネックス証券
許されざるマネックス証券@FPN
ライブドアショック、株式市場暴落を招いた真犯人はマネックス証券@13Hz!
ガサイレ直後の急落を招いたのはライブドアだけの責任じゃないよという話。ホリエモンが自家用飛行機を売るか売らないかよりも確実にニュースバリューがあるはずなのに新聞テレビではあまり見る機会がないので、ここにメモ。
その他、まぁ、ぐぐる様(マネックス証券 ライブドア)でいろいろどうぞ。
ライブドア中の人の叫び。
ライブドアの技術に限らない話@にぽたん休憩所いいかげんなこと無責任に口にするテレビのコメンテータに、憤りが隠せない様子。
★ライブドア社員、一連の報道について「テレビを見て、憤りしか感じない」@★てれびまにあ。ライブドアの中の人がテレビで訴えたそうな。
生bold 1月29日サンプロ 緊急出演 テレビで言い尽くせないであろうこと@nozomu.net(吉田望氏のblog)ライブドアの外の人のまとめ。
まぁその。ライブドアの虚業の部分は裁かれるのは仕方ないとして、実業の部分はちゃんと評価しようよという感じかな。
過去のリクルートとかロッキードとかと違うのは、どうも証券取引法違反よりも話が大きくなりそうにもないとこかな。
あと、ちょっと気になったこと
無制限で電子メールを物証にするという恐怖
捜索の前にハードディスク封印をするようです。@Tociyuki::Diary裁判で電子データを証拠にする場合どういう手続きが必要か、たいへん興味のある話題。
でも、この方法だとデスクトップレベルのマシンなら通用するけど、もっと容量が巨大になったり複数の媒体にまたがってたりしたらどうなるんだろう。将来的に、証拠保全の難しいシチュエーションとか出てくるかもね。
エイチ・エス証券の野口英昭副社長@情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)そうそう、この件だけライブドア関連の事件でなんとなく異質な感じがする。これはすっきりした解決がつくんだろうか。
時節柄、Sledge覚えようかなぁん、なんて思ったり。
・・・ppmでインストールできなかったよ・・・。
2006年01月17日
■新年一発目。
経産省:「安全な家電」へ法改正検討 松下製温風機事故受け@毎日
松下電器産業が製造した石油温風機で、一酸化炭素中毒事故が相次いだことを受け、経済産業省は14日までに、家電製品の安全性向上のため、電気用品安全法など関連法令を改正する方向で検討に入った。購入から一定期間がたつと製品が作動しなくなる「タイムスタンプ」機能を製品に付け、消費者に定期点検を促す案などが浮上している。早ければ06年度中の改正を目指す。
このため経産省は、特定の製品について、購入から長期間たつと作動不能となり、販売店などで点検してもらわないと再起動しない仕組みを検討する。タイマーにあらかじめ設定した時期が来ると、自動的に回路に電流が流れなくなるような機能で、使用を続けたい消費者は点検を受けなければならない。
むーちゃーだー。
わざわざ開発コストをかけて製品寿命を定める意味がわからん。だって、製品寿命を定めるんだよ?伸ばすんじゃなくて。
この記事を見つけたところではこんな風に紹介されていて笑った。ソニータイマーだってさ。
[国内ニュース]政府がソニータイマー導入へ@自ニュF
あー。今年もよろしくお願いします。
2005年12月22日
■東証誤発注事件はシステムの問題?
なんだかあちこち読んでいると、みずほが東証に誤発注した件は東証のシステム障害であるというオチになりそう。もうなってんのか?
東証&富士通というとつい最近も月次処理かなにかのときにコケたばっかりで批判が集中しているところだから、こういう流れになるのはわかるんだけどさ、ちっと違うんでないかい?と思う。
なにかジェイコム株で儲けた人がその利益を返上しようとかいうニュースをときどき目にするけど、これがどーにも気持ち悪い。なにかこう、通常の公式ルールの裏に明示されていない裏ルールがあるような感じがする。市場にのった売り注文に対応した買いを出して、それが成立した。そのことに対して、強制ではないにしてもペナルティを払わなければいけない理由がどこにある?むしろ自主的に返上しようとしているからよけいに気持ち悪いのか。
いやさ、おれも、「むしろ東証のシステムの実装がおかしいのではないだろうか。」とか「いかにもオペミスを誘発しそうな仕様だな。」とか好き勝手なこといったけどさ、月次処理でコケるのと誤発注を受け付けちゃうのとは内容が違う。誤発注を受け付けてしまうのはシステムの問題じゃなくて仕様の問題だ。富士通としては東証に、このように作ってくれといわれたらそう造らざるを得ない。
今回、1円で61万株という無茶な売り注文がとおってしまったのはシステムが障害を起こしたからではなく、もともとの仕様がそういう注文を受け付けるようになっていたからじゃないのか?
この件を「システム障害」と表現するのには、どうも違和感がある。
もちろんシステムベンダーに全く関係がないとは言わない。要求された仕様を満たした上でなお間違えにくいインターフェースを設計できた可能性はあるし、どんな状況でも取り消し処理などがきちんと遂行できるような仕組みを提案すべきだったかもしれない。しかし最終的な決定権は東証にあって、その意味では、仕組みに関する責任を富士通のみに背負わせることは出来ない。
関連の話題をあちこち見てみると、どうも「空売り」の規制は市場に出ている総株数ではなくて株価に着目したモノしかないようだ。これはなんだか変な気がする。
まぁ、俺の場合、そもそも「空売り」ってナンジャラホイというところから始まるので、仕組みをよく理解できてないかもしれないが。もしかすると本当は、問題として俎上に挙げるべきはシステムじゃなくて、「空売り」の仕組みそのものじゃないだろうか。
「空売り」なるものが必要ならばその説明を、もし「空売り」の制度に改善が必要ならば、改善方法を検討した上で、システムの内容検討はそのあと。
この「空売り」という素人目には実に投機的に見える仕組みが、本来は資本を調達するための場であるはずの株式市場でどういう機能を果たしているのか、まだ理解できていない。
この「空売り」なる仕組みは、ほんとうに健全なのかな。健全そうに見えないのは俺が素人だからかな。
いまさら素人どもに「空売り」の説明までできないから、システムの更新と首の挿げ替えでしのごうとしてんのかな、なんて勘繰っている。
2005年12月12日
■とうしょうれがしー
とかいうとなんか競馬馬みたいだけど
ジェイコム株 東証、終日売買停止に@東京新聞
初値をつけた時点で自動的に、取引できる値段の下限(ストップ安)は五十七万二千円、上限(ストップ高)は七十七万二千円と決まった。同証券の売り注文も自動的に値幅制限の下限値「五十七万二千円」に変換された。同証券は繰り返し注文取り消しの操作を行ったが、売値が「一円」に設定されたままの状態だったため東証のシステムに認識されず、取り消すことができなかったとみられる。
えー。発注データが条件によってはかってに書きかえられちゃうんだ。それで発注を取り消すにはその書き換えられた後のデータを知ってないといけないのね。
いかにもオペミスを誘発しそうな仕様だな。
何でこんなへんてこな仕様になってるんだろ。受注ごとにユニークなコードを発行して管理してやればいいと思うけど。
あれかな、やっぱ、旧来の仕様をそのまま引きずっているからかな。某金融機関の発注システムのポンチ絵を見せてもらったことがあるけど、確か一昔前のISDNのモデムが何本かつながってて、この常時接続の時代にえれーナローバンドだなと驚いた記憶がある。
あー。なんかこれでシステムの乗せ変え需要とかでてくんのかな。こういうレガシーが足を引っ張っているパターンって、はたから見て論評を加えているだけのほうが気楽でいいんだけどな。ははは…はは…はぁ。
2005年12月09日
■東証の設計?
8日の東京株式市場で、みずほフィナンシャルグループの中核証券会社であるみずほ証券が、1株を61万円で売るところ、1円で61万株と誤って売り注文を出し、300億円規模の損失を出した。これが原因となって株式相場は終日混乱した。
もちろんみずほの失態ではあるんだけど、むしろ東証のシステムの実装がおかしいのではないだろうか。
ジェイコムの発行済み株式数は1万4500株しかなく、みずほの売り注文株数はその42倍。実在する現物株数以上に売ってしまい、結果的に「空売り」する形となった。
株を知らない俺はここが理解できない。
こんなコマンドを受け付けてしまうということは、東証のDBには「発行済み株式数」にあたるカラムが存在しないのか?
場に出ている「売り」と「買い」の合計数と、実際に発行された株式総数がまったく合致していないということなんだろうけど、それでいいんかい。誰もそれをすりあわせなくていいのかい。俺の買った株は本当に存在してんのかい。
この場合はたぶん、(経済上の用語はよく知らないけど)システム上はみずほに対して株券を請求する権利を売り買いするってな扱いになっているんだと思うけど、ここまで馬鹿馬鹿しく乖離した数字での取引が成立してしまうのって、システムの品質が悪いのは置いておくとして、法律的にはどうよ。よくわからん。
みずほの発注システムの仕組みに改良の余地があるのはたぶん確かだけど、これ、むしろ東証側の仕組みのほうが問題が大きいのじゃなかろうか。
2005年11月06日
■女系
なんかせっかくトラックバックをいただいたので反応してみる。
えー。女性天皇の容認などにはとくに意見はない。正直、どっちでもよろしいと思っている。
ただ、男系堅持の補強材料として遺伝子や染色体を利用するのは危険だからやめたほうがいいと思う。
遺伝子だの染色体だのは、天皇制が成立するために必要な要因では、まったくない。そこへ後付の理屈に下手に採用すると、逆にそっちの理屈に引っ張られて本体の天皇制のほうがゆがんでしまわないかなとの懸念は当然出てくるものと思うが、どうだろうか。
たとえば、遺伝子が天皇制維持の条件になったら、継承手段に人工授精とかも視野に入るが、ほうらごらん、こう考えるととたんに危険思想*1に見えてくる。Y染色体自身もまったくコピーエラーなしで続いているとは限らないしね。
↓このあたりの議論などを参考になさってみては↓
天皇制と科学@kikulog
*1 追記:2005-11-07 12:10:54
トラックバックもとの川村氏から、この(後から読み返すと微妙に失礼な物言いの)エントリに、丁寧な文章でコメントをいただいた。ちょっと恐縮している。
ご指摘のとおりで、人工授精全般を十把一絡げに危険思想扱いする書き方は間違いの元。ここでいいたいのは、ある血統を維持するための手段としての人工授精がモラル的に危険なのであって、通常の不妊治療の人工授精とは違うということを追記しておきたい。・・・てかこういうのはその場でちゃんと書いてないといかんよね。
もちろん、もし遺伝学を天皇制の根拠として採用したならという仮定の話でしかなく、川村氏自身も「遺伝子が天皇制維持の条件だとは思っていません」と言明なさっていることだし、まぁ別に天皇制そのものとは直接関係のない話としてしまっていいと思う。
俺自身は天皇制に思い入れはないが、日本の長い歴史上で維持されてきた天皇制なるものの本質は、スライスしてプレパラートにのせたり電子顕微鏡で操作したりするようなものに宿らせたりする必要はないと思う。
ようするに、歴史上に時々発生する「科学のまちがった適用」の特徴を備えた話のように思えたのです。
2005年10月20日
■暗黙の綱引き
小泉首相靖国参拝 「心の問題」決意貫く 中韓の干渉強く牽制@産経
小泉純一郎首相は十七日午前、東京・九段北の靖国神社を今年初めて参拝した。靖国参拝は就任以来五回目。参拝は秋季例大祭に合わせ行われ、本殿に入らず、記帳はしなかった。拝殿正面の賽銭(さいせん)箱にポケットから賽銭を投じ、一般参拝客と同じ略式の「自由参拝」(拝殿前参拝)形式をとった。私的参拝を強く打ち出した形だが、参拝中止を求めていた中国や韓国は激しく反発。韓国政府関係者は、十二月に予定されている盧武鉉大統領との日韓首脳会談の延期や中止を検討する考えを示唆した。もともと靖国問題って、中韓が便利に使えるほとんどコストのかからない外交カードだったんだけど、なんだか小泉さん、参拝を強行することでこのカードの無効化を狙っているんじゃないかと思えてきた。
続きを読む "暗黙の綱引き"
2005年09月20日
■あっちもこっちもそれどころではない
なんかこー、ハリケーン直撃によりアメリカの内政問題が嫌な形で噴出したもんだから、こっちのほうを手っ取り早く済ませようって態度が透けて見えるような気がするのは、うがちすぎか?
北朝鮮のわがままぶりは今に始まったことではないし、アメリカの国内問題(それも直接的には自然災害が発端の)に文句をつけてもしょうがないので、考えるべきは日本としてどんなアクションがとれるかってことなんだけど…。
あんまり選択肢はなさそうだなぁ。小泉さん、郵政民営化にかかりっきりで、拉致問題とか本腰を入れる様子がみれないもんね。
2005年09月11日
■選挙
選挙戦が始まる前に、「現在の連立与党が過半数割れするのはかなり確率が高いように思うが」なんつって書いた気がしないでもないけど、あけてみれば小泉自民党の圧勝くさいですな。
まぁ、あれだ。民主も勝てそうにない、みたいなこともいってたような気がするから引き分けということで、どうかひとつ(違)。
民主が負けた理由はいろいろいわれているけど、俺はやっぱりアクションがすべて後手後手に回ってしまったことが最大の敗因だと思う。もともと民主は内部の意見がばらばらなのがウィークポイントなんだけど、それを取りまとめるために、指標として「アンチ自民」を採用したのがまずかった。いろいろな意見を取りまとめるために、まずは党として勝つことを優先して、「自民党がああいっているから我々はこう言おう、この際意見の違いは勝ってからにしよう」とか言って、意見の差異を吸収してたんだと思う。郵政民営化にたいする意見のぶれ方にそのへんが現れている。
自民に対するアンチだから、まず自民のアクションをみてそれからそのアクションに対抗するわけだけど、イケイケ小泉路線にはそれでは対抗できなかったのね。
本来、民主は野党なんだから、守備側の与党に対して先手先手でいかなきゃならんかったけど、小泉さんがずっと攻撃側に居座ったもんだから結果的にディフェンスフェーズから抜けられなかったのが民主の敗因。郵政民営化に関しても、小泉さんの理屈のそのものはわりとザルなんだから、つけいる隙はあったと思うな。
岡田さんやめて小沢さんが出てくるようなことも今朝テレビでチラッといってたけど、小沢さん、まだ出てこないだろうなぁ。たぶん。
2005年09月07日
■今回もやってます、政策CPプロジェクト
衆議院選挙2005プログラム
おうおう、やってるやってる。
後でちょっといじってみよう。
■マニフェストなんか読むな?
国会議事録を読もう・言葉への信頼を取り戻せ@モジモジ君の日記。みたいな。
MM/Memo から発見した、「選挙のときは、履行されるかどうか未知数のマニフェストよりは、過去の実績を見るべき」という趣旨の文章。
マニフェストなんか読むな。読むべきは国会議事録だ。なんて主張は、まったくもっておっしゃるとおり。でも気がつかなかった。
うちの選挙区は、民主党候補1と小泉派自民1、共産党候補1の3名で争っている。実質上、民主党VS小泉派自民の一騎打ちに近いと思われる。俺も誰に入れようか迷っていて、決め手がなかったんだが、なるほどそういう決め方はあるよな。
■各党科学技術政策
2005年総選挙各党科学技術政策マニフェスト評価集 @NPO法人サイエンス・コミュニケーション
後でじっくり読もうと思うけど、国民新党と新党日本がねーな。
まー、対郵政政策新党だからないのもあたりまえな気がするけど。
2005年09月06日
■第142条
何でダメなの? ネットを使った選挙運動@ITmedia
ネットを使った選挙運動は違法――公選法のこんな規定が、ネットユーザーを困惑させている。ネットで何をするとダメなのか。なぜダメなのか。公選法改正の可能性はあるのか、探った。
総務省は、Webサイトやメールが「文書図画」にあたると解釈。サイトやメールを使った「選挙運動」は、候補者も第3者も行ってはいけないことになっている。
えー、そうなのぉ?
この記事を読む限り、「自分はだれそれに票を入れる(or入れない)」と言う分には大丈夫なのかな?いやーでも、どうなんだろう。単純に「入れる(or入れない)」と表明するだけじゃたいがいエントリは成り立たないんで、普通は、なぜその人に入れる(or入れない)のかの理由を書くもんだと思うけど、そういうのも文書図画になるんだろうか。
と、いうかですね、有権者の便宜を考えるなら、ごみ箱に直行するようなビラよりも2窓開いて比べることの出来るWebの文章のほうが、各候補者の主張をより深く正しく解釈できると思うがどうか。
悪法でも法だから従わざるを得ないんだけど、公職選挙法ってずいぶんツッコミどころ多そうだな。
でもねー、釈然としないなー。
そもそもすでに選挙ネタでけっこうな人がいろいろ書いちゃってるんじゃないかなー
参考に公選法 (文書図画の頒布) 第142条
すげ―文章が回りくどくて困る。
後でじっくり読もう。
追記:
特集:2005年 衆院選 マニフェスト比較@価格.com
あ、すばらしいぞ価格.com。ちょっとみなおした。
2005年08月11日
■郵政政局
与党内郵政民営化賛成派VS与党内郵政民営化反対派、そこへ虎視眈々と漁夫の利を狙う民主党。
どうにも先が見えないような気がするのはなぜかというと、すべてのプレイヤーがこれといった決め手を持たないから。
現在の連立与党が過半数割れするのはかなり確率が高いように思うが、だからといって割れた議席を民主が占めるのかというとそれもちょっと難しいような気がする。
郵政民営化のそもそもの目的は、郵貯などの資金が非効率的な消費や不正に流用されないよう、民営化しちゃって流れを断ちたいのね。それをもって小泉さんは構造改革の切り札としたいんだけど、でも、それはそもそも非効率的な消費や不正な流用のほうをなんとかしろよって突っ込みがあるわけ。まぁ、そっちは敵が無慮大数になるから手を出しにくいっていうのはわかるけど。なんにしろ、この郵貯資金の問題は「郵政」の本質とは少しズレた議論の可能性はある。対して民営化反対派は、郵政をそのままにするとして、じゃあ郵貯資金の駄々漏れ問題をそのまま放置しとくのかよ、といわれるとそれに対する反論なり代案なりはあまりされていないよう(されてるかもしれないけど表に出ていない)。野党の民主に至っては、自民党の内紛劇にまぎれてしまって、はたして郵政民営化問題に党としてどれだけコミットしているのかよくわからない状態(に見える)。
けっきょく、有権者が政策(の一部)を選択することが投票によって政治家(と所属する政党)を選ぶことにほぼ直結しているのが現在の民主主義なんだけど、そこのところのゆがみがもしかすると出てきているのかも。たとえば、郵政民営化は賛成だけど外交政策上首相に靖国参りをして欲しくない人は小泉さんに投票するべきかどうか、みたいな。
もっとも、今のところこれ以上にうまくいく仕組みってなさそうなんだけどね。
いちおうはやりなのでヒトコトいってみました。
2005年07月13日
■イギリスのテロ
最近ちょっと忙しくてほとんどフォローできてないけど、イギリスのテロで実行犯が特定された模様。
ニュースバリューでいえば911と比べても遜色ないほどの重大事件だけど、なんだかもうひとつはっきりしない雰囲気があるのが不思議だった。
最初は漠然と、本土を攻撃され慣れていないアメリカ人と古くからIRAなどと戦ってきたイギリス人の違いかなと思ったけど、特定されたテロ実行犯の背景が漏れ伝わるにつれてちょっと違う側面も出てきたように思う。
イスラム教徒ではあっても4人ともイギリス国籍で、利権的にいえばアルカイダやイラクからはだいぶ距離がある。薄っぺらいニュース記事から汲み取れる接点は彼らがイスラム教徒であるということだけで、イスラム=テロリストという簡便で愚かしい先入観を持って自分を貶めるつもりでないなら、こんな程度では接点ともいえない。
もしかすると今後の報道でいろいろ出てくるのかもしれない、彼らの戸籍が実は他人から買ったものだったとか狂信的カルトセクトに所属していたとかなんとか。しかし、いまのところは、実行犯が何を考えどのような動機の元に自爆テロに至ったのかのまったく見えない。イギリスのような先進国で暮らしていて、自分の仕掛けた爆弾と一緒に吹き飛ぶような行動をとるにはどのような心理が必要か。狂信とか貧困とか洗脳とか、わかりやすく「それだ!」とひざを打てる理由がないのがなんだか妙な雰囲気をかもし出しているのだ。
ビンラディンや麻原みたいな、シンボルとしてのわかりやすい悪役がいないのが、911と今回のテロ事件との違いなんだろうと思う。
もしかするとこれからも、接点の少ないあるいはほとんどないところから、独立してテロ事件が起こってしまうのだろうか。
当サイト的には笑い男事件や個別の11人を思い浮かべてしまうね。
2005年06月13日
■靖国
靖国の歴史、A級戦犯、首相参拝、中国からの批判…… 「靖国問題」基本的なQ&A@よくわかる政治
靖国問題とは直接関係のないことでいくつか思ったこと。
物事の正否を裁判所で決めることは無理かも。
さて、靖国参拝そのものをめぐる訴訟はいくつかありますが、いずれも「原告に権利侵害の事実なし」という理由で棄却されています。裁判所は畢竟、原告が被告を訴える場所でしかなく、ある事象ある行為が正しいか否かを決める場所ではないてことか。
↓↓これを読んで「ああ!」と思った。↓↓
なぜ、国立の無宗教慰霊施設は作られないのですか?そういやそんな気もする。
いろいろ考えられます。たとえば、過去に自民党から靖国神社国立化法案が何度も提出されたように、慰霊施設としての「靖国神社」にこだわっている人々が多くいて、彼らがそのような施設の建設に反対もしくは無関心であるということがあるでしょう。
また、日本人には「神社は宗教ではない」という思想というか、発想があり、「無宗教の慰霊施設建設の必要性」をあまり重大に考えない人たちも少なくない、ということもあるでしょう。
「神社は宗教ではない」という発想があるのはたぶん、一般的な神道のイメージには人がどう生きるべきかが提示されてないからじゃないかと思う。仏教の各宗派もキリスト教もイスラム教も、コーランに書かれていたり悪いことをすると地獄に落ちたりマリア様がみていたりして、何らかのかたちで人生の指針を提供している。日本人のシューキョー観にはそういう部分があると思う。しかし神社に祭られる神々は、自然の象徴だったり権威付けの根拠だったりはするけど、人としてこう生きるべきとは言ってくれない。
靖国ワイルドカード論
なぜ、中国は1985年になるまで、首相の靖国参拝に反対しなかったのですか?こういう見方ってやっぱあるんだね。
いろいろな理由が考えられます。
:
中略
:
そんななかの公式参拝に、日本との経済関係を進めていきたい中国は動揺し、いくつかの抗議声明を出して終結させようとします。しかし9月、北京大学の学生を中心とする反日運動が巻き起こり、中国当局は事態の収拾に追われることになります。その結果、こうした民衆の自発的な運動を抑えるため、「靖国参拝には反対」を掲げざるを得なくなったのではないか、ということです。
:
中略
:
1982年の「教科書問題」は、中国に「歴史問題カード」が日本に相当効果があることを認識させました。このカードを、中国は「靖国」でも使える、と判断したというものです。はたして「靖国問題」を「カード」として中国が1985年当時、切る意思があったかどうかについては、若干疑問も残ります。しかし、1990年代後半以降、中国が経済的にだけでなく軍事的にも力をつけてきた段階で、この「靖国カード」がしばしば使われるようになったことはいうまでもありません。
中曽根首相は、なぜ「公式参拝」に踏み切ったのですか?
これもいくつか考えられます。「靖国派」の動きもあったでしょうし、当時、自民党の大きな支持基盤だった日本遺族会の意向もあったのでしょう(1年後には、参院選を控えていました)。また、中曽根氏は古くから日中、日韓関係を深めることに努力してきた人です。韓国に訪問した際、韓国語でスピーチして韓国政府の人々を感激させましたし、日中関係も、このことは非常によい関係でした。
日本政府も、当時の日中関係を「今までの歴史の中でかつてないほど友好的な関係」と、その友好ぶりを評価していました。
そのことからすると、中曽根首相は、この状況なら靖国公式参拝もさほど問題にならないだろう、と、少し軽く考えてしまったのではないでしょうか。その中曽根氏にとって、靖国問題に火をつけてしまったのは、大きな誤算だったといえるでしょう。
…逆に、中韓には靖国カードをガンガン切ってもらうというのはどうだろう。
票田の確保とか、いま参拝を止めちゃうとタイミング的に内政干渉に屈した形になるのがいやだとか、いろいろあるんだけど、逆にいえば票田が納得しタイミングが合えば、スパッとやめちゃうと中韓は次に切るカードがなくなっちゃうんじゃないかな。
俺は、いまさら「神国日本」だの「万世一系」だのというナイーブで単純なキャッチフレーズが日本を国としてまとめることに貢献するとは思えないし、公式参拝とか本質的には必要ないんじゃないの、と思う。そもそも、個人や先祖の追悼なり埋葬なんて、むちゃくちゃプライベートな事柄じゃないか。
2005年05月02日
■常識
日本の大人には最低これぐらいの科学常識が必要――文部科学省が、そんな「目安」作りに乗り出す。子供の理科離れが問題になっているが、同省は「大人も科学を勉強していない」と指摘、科学者や教育関係者が今後、数年かけて検討し、望ましい「基礎的素養」を示すことになりそうだ。で、その科学分野の11問が、以下のとおり。
1999〜2001年にかけて、世界17か国の学術機関などが連携して、18歳以上を対象に、「ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた」など科学分野の11問について正誤を尋ねた。日本の正答率は54%で13位。1位スウェーデンの73%、5位アメリカの63%などに比べ「常識の無さ」が目立っている。
〈1〉地球の中心部は非常に高温
〈2〉すべての放射能は人工的に作られた
〈3〉我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた
〈4〉赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかを決めるのは父親の遺伝子
〈5〉レーザーは音波を集中することで得られる
〈6〉電子の大きさは原子よりも小さい
〈7〉抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す
〈8〉大陸は何万年もかけて移動しており、これからも移動するだろう
〈9〉現在の人類は、原始的な動物種から進化した
〈10〉ごく初期の人類は、恐竜と同時代に生きていた
〈11〉放射能に汚染された牛乳は沸騰させれば安全
あー。前にも見たことあるな。
こんなの全問正解で当然だと思ったけど、そうでもないのね。つか、54%って正答率低すぎ。この結果は本当だろうか?
きちんとつめて考えてないので確証はないけど、これはたぶん教育の問題ではなくてマスコミとかエンターテイメントとか、そういう広い意味でのメディア全般にかかわる問題ではないかしら(とか何とかいっとくとそれっぽいエントリになる)。
いや、しかし、まじに、この54%って数字、本当?
ええと、ネタにするなら用語のあいまいさに突っ込んだりとか、それは単にもっとも有力な説でしかないとかいう主張を展開したりして煙に巻く方法もあって、ていうか検索するとそうやって更新ネタにしているサイトがいっぱい引っかかってくるんですが、それにしてもまさか、46%もの人がわざわざネタ的回答をしたというのも考えにくいしね。
科学技術に関する意識調査@科学技術政策研究所
2002年の文章だな。
…皆さんはどんくらい出来たでしょうか。全問正解だよねぇ?
2005年04月27日
■むしろ逆
そろそろ沈静化に向かいつつある中国での反日デモだけど、この愛国無罪ということば、どうも字面から思い込んでいた意味とはまったくベクトルが反対なようで。
「愛国無罪」と宋慶齢(孫文の未亡人):1930年代の中国愛国運動とその路程@書評日記 パペッティア通信
「愛国心からおきた行動は罪ではない(ので窓ガラス割っちゃえ)」ではなくて、「愛国をかかげる我々を逮捕できるなら逮捕してみるがいい」という意味だそうだ。
…もしかすると例のデモで調子に乗って騒いでいた中国人達もこのことを忘れているんじゃなかろうか。
へぇーボタン押す代わりにメモ。
ここにはほかにも、読むべき価値のありそうな記事がたくさんありそう。
2005年04月19日
■反日あれこれ
ぐぐる様ニュース「町村外相」
唐家セン:町村外相と会談、議論は平行線のまま 中国情勢24
中国前外相も謝罪せず 町村外相と会談 中日新聞
町村外相の「おわび」強調 中国、反日の沈静化狙いか 共同
中国の「町村外相がおわび」報道を否定・外務次官 日経
謝罪というのは要求するほうもされるほうも、けっきょくは政治的ゼスチャー以上の意味はないように思う。
「別にあやまってくれとはいわんから、負傷や器物破損の補償と国内の治安回復に努めてくれ」くらいのことをスパッとドライに言ってもいいと思うけどね。
まぁ、ただ、日本側としてもあんまり藪をつつきたくねぇなと思っていることは理解できる。かといって何も言わないのも、日本国内からの突き上げがあるだろうから、つらいとこだわね。
中国側としては、反日デモが反政府デモに発展させたくないだろうし、ここはひとつ高飛車に構えて見せて、日本側から少し強硬な返事を引き出したいんじゃないだろうか。それとも逆に、ODAやらの増額でもひだしたかったのかな。
日本が五輪ボイコット? 唐氏、町村外相に“懸念” 河北新報
これにはちょっと笑った。
そんなに気を回すくらいなら不用意に煽らなきゃいいのに。
オリンピックよりもまずさきに、日本企業がチャイナリスクを警戒して撤退や規模の縮小による経済の冷え込みとか、いろいろ心配することはあるんじゃないかな。
あと、まぁ、そろそろこんなことも言われているようだし。
中国こそ恣意的に歴史を解釈…反日デモで米紙論評 読売
【ワシントン=貞広貴志】中国での反日デモなどで日中両国間の緊張が高まっている問題で、米紙ワシントン・ポストは18日、「中国の身勝手な記憶」と題して、中国が日本に「歴史を直視する」ように求める一方で、自らは権力維持のため恣意(しい)的に歴史を解釈していると指摘する論評を掲載した。↑この記事に関連してこんなサイトもあり。↓
中国反日デモについて「世界の民の声」をBBCで検証してみる@木走日記
ちょっとおもしろかった。
めだつのは、わりあい中国が人権方面で評判が悪いこと。チベットのこととか、言われてみればそうだよね。
ただ、お互いが相手をこき下ろしているだけだと、あまり進展は望めないと思う。話が広がりすぎるからね(たとえば日本が戦争に踏み込んだ歴史と中国の対チベット政策を連結させるとスバラシクややこしくなると思う)。
で、反日とか日中関係とかに限らず、もう少し汎用的に応用できる視点としてこんなのをリンク。
中国や韓国の人ってなんで日本がきらいなの? と息子が聞いた。@リヴァイアさん、日々のわざ
歴史の「歪曲度」ってどうやったら測れるだろう@リヴァイアさん、日々のわざ
難しいなと思うのは、歴史っていうのは、古生物学とか地質学みたいに、物理的な証拠を並べて誰にでもわかるやりかたでビルドできるモノじゃないってとこだよね。本当はそうあるべきなんだと思うけどさ。
ポイントはだから、他所の人たちの歴史と自分達の歴史を、等価値のものとして相対的に並べて評価することに当事者達の賛同が得られるかどうか(キモチが耐えられるかどうか)ってことだろうか。
■積極的にうやむやにしてみる
11日?夕方 yahoo.co.jp攻撃される → viper、中国の画像掲示板(日本名:しなちゃんねる)に
友好親善活動開始、エロ画像貼りまくり。(ひろゆきも参加?)
基本を忘れるな!ネタやエロで友好がコンセプト
だ、そうで。
なるほど、これがVIPクオリティという奴か。
とりあえず今のところよくわかるのは、ネット経由での投票ほど信用できないものはないってことね。
日中双方で自動投票スクリプト(日本名:田代砲)を組んでぶっ放してる模様。ははは、ひでぇや。
さらに、前回のIKEMENに続いてNurupoが投入された模様。
意図的に問題の本質からずれているところでハテシナク大量のパケットが日本海を越えて東アジアを行き交っている様を想像すると、なんだかとてもすばらしいことのように思える。思えねーよ。
常務が素敵
2005年04月12日
■局面
日本を対象とする抗議デモについてのコメント、中国外交部報道官@中華人民共和国駐日本国大使館
中日関係に今日のような局面が出現した責任は中国側にないことを指摘しておかなければならない。日本側は中国侵略史など中国人民の感情を傷つける重大な原則問題に真剣に対処、適切に処理し、相互信頼を深め、両国関係の大局を守ることに役立つことに取り組むべきで、逆のことをやるべきではない。(中国外交部ホームページより)
【局面】という言葉の解釈によるんだけど、大使館の窓ガラスが割れちゃった【局面】はどう考えたって明らかに中国の責任だよな。だって中国の警察官がその場にいたのに、むざむざ割られちゃったんだもの。
こういう騒動は、煽る方向には簡単に引っ張ることが出来るけど、押さえる方向に引っ張るのは難しいと思う。
この発言は大チョンボじゃないかなぁ。
上記のチョンボ発言とは別に、日本と中国のスケール感の違いみたいなものはあるようだ。
中国政府が反日デモを「現状の規模」以上に拡大する気がない理由@絵文禄ことのは
とりあえず言っておくと「群衆3000人包囲、広州市の日本総領事館」という報道があるが、中国人は3000人のデモなど「たった3000人」だと認識している。日本なら300人か30人くらいのデモの規模じゃないだろうか。1万人とか3万人というとやや多く感じるが、あの天安門事件(6・4事件)のときは「100万人デモが敢行」されたのだ。北京で1万人といったら全然話にならない規模、中国人の感覚で言えば「何か騒いでる奴がいるな」というレベルである。
- 今の中国で「反日」を叫んでいるのは、若いネットワーク上の「憤青(糞青)」と呼ばれる「反日厨房」がメイン。日本の2ちゃんねるの嫌韓厨が2ちゃんねらーからさえもバカにされているのと同様、糞青は中国人からもバカにされている存在。(中国でも「反日愛国厨房」は馬鹿にされている [絵文録ことのは]2004/10/21参照)
- ただし、日本人でも隣国をバカにしないといられないメンタリティの人が案外多数の割合で存在するのと同様、中国では政府への不満を持つ層が反日で鬱憤晴らししている側面がある。特に地方出身の貧民層。
- というわけで、とりあえずデモだけは許可。
- しかし、それがこれ以上に拡大するのは胡錦濤政権としてはまったく望んでいない。ガス抜きできたら十分。反日を政策にはしたくない。
…って、え?え?頭文字Dって中国で映画化するの?(←観点が違う)
2005年04月07日
■竹島 : 独島
正直よくわからんのでほうっておいたけど、「お前の田舎のことだろ」と某氏よりちくちくつつかれたのでやっと検索をはじめた。
つつかれたときは俺も、「あんなはっちゃける地域と違うと思ったけどなぁ」とかなんとかいったけど、どうもずいぶん前からこの問題はくすぶっていたようで、かの土地で古くから理髪店を営んでいるなじみののりちゃん(爺のほう、仮名)にメールインタビューを申し込んだところ、地元ではおおむね好意的に受け入れられていることがわかった。
↓たぶん、ネット上で見るもっとも冷静な竹島問題論↓
竹島問題の起訴知識
竹島問題をどうみればいいのか
日韓双方のマスコミの大半に欠けているのは、後半で申し上げた「日本海の管理」の必要性です。内海の国際的管理は世界の趨勢であり、早期に着手しなければ、日本も韓国も、竹島を失うこと以上のものを失うことになるはずです。
おお、なるほど。
この問題についてはかねがね、なんだか気持ち悪いなと思っててイマイチ手が出なかったけど、つまり、こういう損得勘定が裏っ側にひっこんだまま、双方とも妙なナショナリズムを前面に押し立てているのがそのキモチ悪さの出所だったんだな。
むしろ損得勘定をきちんと表に出したほうがまだすっきりすると思うし、合意点を速やかに導き出すには必要なことだと思う。
2005年01月18日
■NHK番組改編祭り
アンテナに引っかかってきたもんから適当に。
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000434.html
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000434.html
朝日がまたでっち上げ派
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/01/nhk.html
http://blog.livedoor.jp/biscute/archives/12319363.html
だってもともとの番組がほんとに偏向してたんだもん派
http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/12318270.html
http://d.hatena.ne.jp/harunalove/20050114#p1
NHKもうだめじゃん派
http://deadletter.hmc5.com/blog/archives/000087.html
http://deadletter.hmc5.com/blog/archives/000088.html
http://le-matin.air-nifty.com/asalog/2005/01/post_29.html
http://le-matin.air-nifty.com/asalog/2005/01/post_30.html
http://ishisaka.cocolog-nifty.com/opc_diary/2005/01/post_7.html
大物政治家の政治介入はイヤン派
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/12304060.html
とりあえず俯瞰して並べちゃおうか派
(↑↑以上、茶化してカテゴライズしたけど、どこもそれなりにちゃんとしたサイトだと思う↑↑)
ええと、プレイヤーは
- NHKで番組を作った人(と模擬裁判ネタを提供した人)
- NHKの幹部
- 安部・中川
- 朝日新聞
どうも、あちこち読んでいると偏向といわれても仕方ないような雰囲気あり。NHKもごくたまに批判的精神皆無の番組を流すことがあるよう。有名どころでは「奇跡の詩人」問題とか。
ただでさえ圧力によるものか単に偏向を修正したかったのかよくわからない上に、エビジョンイル問題と絡まっちまってさらにややこしくなってる。
安部さんも中川さんもせめて放送後にモノを見てから言えばよかったのにね。じゃないと、痛くもない腹を探られることになる。実際はどうアレ、何かを発言すればそれを圧力と解釈される可能性のある地位にいることはわかっているだろうに。
ネット上では評判悪いからなぁ・・・。安部・中川が番組の件で呼んだのか、NHK側から日常業務として訪れた際の雑談だったのか。なぜいまごろになって出したのか。中川さんが訂正しているけど実際のところどうなのか。
かな?
それぞれのプレイヤーが微妙に事実の一部分をぼやかしたり膨らましたりして主張しているのでよけいに混乱している。そいでもって、全プレイヤーにそれぞれ噛み付ける場所があるので、好きな人が好きなところに好きなだけ噛み付ける。楽しそうだなぁ。
とりあえず、番組内容が偏向していることと、大物政治家が実物を見ないで口を出すことは別問題としないとややこしくてかなわんね。
へー。こんなところがあるのか。
■ミーガン法
ネオリベラリスティックな衝動に抗して(ミーガン法 Part 4) macska dot org
再犯者率関連まとめ 日記みたいなモノ
性犯罪者の再犯率? Dead Letter Blog
健全な売り手/賢い買い手 Dead Letter Blog
「誰でも、自分でも、加害者になりうる」のか 児童小銃
「再犯者率」と「再犯率」 児童小銃
再犯率と再犯者率を混同しているっていうのはありそうな話。
ミーガン法の問題点として、性犯罪者の前科者の住所を知ってじゃあどうするの?って部分が置き去りにされているところがある。
自分の娘が殺される前に殺しに行く?嫌がらせをしてその町にいられなくする?
そもそも防犯の役に立つのかどうか。この町でできなきゃ他所いってやるまでだし、初犯の人間に対する牽制もできない。実際のところ、前科者の所在地を把握することが役に立つ場面って、せいぜい発生してしまった事件の容疑者選定で手間が省けるぐらいじゃないかな。それはそれなりに重要なんだけど。
ただ、本当に欲しいのは、あらかじめ用意された復讐の矛先じゃなくて、次の犠牲者が出ないようにすることなんだよね、きっと。
その上でなお居住地を公開すべしというなら、刑法なり何なりに「これこれの種類の犯罪を犯したものは出所後何年間(または無期?)人権の一部が制限される」との一文を明記すべき。
幸い、マスコミのあおりはともかく、警察も法務省もわりと冷静に見ているようなのでちょっと安心。たぶん警察のみが居住地を把握していて、一般には公表しないというのが妥当な線じゃなかろうか。
要するにマスコミに踊らされんなよって話なんだけど、なかなか難しいね。心情的には思わず踊っちゃうよな。
■次はイラン
また、中央情報局(CIA)の元高官は記事の中で、「これは、テロに対する戦いだ。イラクはその一つにすぎない。ブッシュ政権は広大な紛争地域を視野に入れており、次は、イランに対する軍事作戦を行うだろう」と話している。
うおぅ。これほんとですか。
これがほんとだとすると、小ブッシュはいくらなんでも調子乗りすぎではないか。核武装の意思を持つことが軍事的攻撃の理由になるとすると、どんな国にも言いがかりつけられるよな。極端な話、日本の政権与党自民党のえらい人だって、核をもつことを検討してもいいんじゃないかなー?みたいな発言はしているのだし。
いや、もちろん、これ以上核兵器を増やすことは反対なんだけど、核武装をやめさせるために軍事作戦を行うっていうのは、逆効果になるんじゃないだろうか。
もともとアメリカは強大な軍事力と核武装の両方を持っていて、アメリカがそれを使う意志をもっていなくてもそれなりの影響力を振りまいている。これに不公平感を感じている国が力で対抗しようと考えた場合、核などの大量破壊兵器でギャップを埋めようと考えるのは当然だろう。
たしかに、核武装しようとすると軍事攻撃しちゃうよんっていわれると核武装のコストは跳ね上がるけれども、そうするといつまでたっても彼我の差はうまらないわけで、現状を打破するためにはやっぱり核兵器が欲しい、こういう発想をさせないためには、国際社会で軍事力以外でなら一発逆転もありうるのだという雰囲気を作っていくことだと思う。
あと、核疑惑とテロを意図的に直結させているのもちょっと気に食わない。アルカイダの引き起こした911みたいな事件とイランの核疑惑はまったく質の違う問題であって、それぞれ別の対応があってしかるべきだけど、なんだか全部にテロという風呂敷をかぶせて一まとめにしてしまっている。
もしイラン攻撃が決定したら、小泉さんはどうするだろう。
ホワイトハウスはこの報道に対し、「不正確な情報だらけだ」と反論している。
ホワイトハウスはいちおう火消しに回っているようだ。そうなると気になるのは記事の信憑性だけど。
うーん。ニューヨーカー誌って、あっちではどういう位置付けの雑誌なんだろう。
2005年01月12日
■その警告は無視せよ
広島市曰く「警告は出ますがセキュリティ自体には問題ない」 高木浩光@自宅の日記
広島市と高知県のWebサイトにアクセスするとセキュリティ警告がでる件について市に問い合わせたときのレポートが載っている。
・・・うーん・・・
自治体の職員の方もかわいそうだな−と思った。
いや、でも、これはいうまでもなく高木氏のほうが圧倒的に正しいのであって、自治体の職員がかわいそうなのは自治体側に責任がある。
ネット上の証明書の確認なんて、その辺の本屋さんにいって初心者向けのインターネットの本を開くと書いてあるような基本的な事柄であって、本来は知ってて当然なのだ。
だけどほんとの問題は、電話対応した職員個人のスキルの低さよりも、そういうスキルの人がシステム担当についてしまうorつかざるを得ないその状況だと思う。たぶん、行政全体での意識があまり高くないのだ。
こういうレベルで信頼が置けないところが、住基ネットがいまいち浸透しない原因だろう。
2004年12月24日
■ウロボロス
イラク米軍基地への攻撃は自爆テロ?ぐぐる様にうす
イラクの米軍基地攻撃は自爆テロ=マイヤーズ米統合参謀本部議長ライブドアニュース
イラク米軍基地の自爆テロ犯はイラク軍服着用=カーター・ハム米准将ライブドアニュース
一度はロケット弾での攻撃と報道されたが、事態は更に複雑怪奇な様相である。
アメリカが実行したりあるいは実現したい非対称戦(衛星などの情報管理、遠距離からの精密誘導兵器によるピンポイント攻撃、ステルス機や無人攻撃機、無人のコンボイにロボット戦車)と、テロリストが現実に実行している非対称戦(機材弾薬の代わりに自分達の人命をすりつぶすことを前提とした、非番の兵士を含めた非戦闘員を標的にする攻撃)が、ちょうどお互いの尻尾をかじる蛇のような関係になっていると思う。
技術開発はまぁそれなりに進めるとしても、安全保障を本気で考えるのなら、このウロボロス状態をきちんと自覚することが必要だと思う。
2004年11月25日
■参拝
靖国参拝「何も言わないことにした」と首相 産経
首相「大局的に中国と協力」 靖国参拝の継続示唆 産経
胡主席に貸しつくった 武部氏、靖国参拝問題で 産経
これね。どっちもどっちだと思うね。
中国とはいろいろと懸案があって、日本政府がどのような態度に出るにしてもさっさと対話をはじめるほうがいいことは明らか。中国側は、それらの懸案とは直接関係のないたったひとつの案件を盾にして協議のテーブルにつこうとしない。いままでさんざんサプライズを演出してきたのだから、その一環として参拝をやめてもいいじゃんと思う。さっさと中国の盾を剥ぎ取ってしまって話を進めたほうが国益にかなうのじゃないか。でないとこのまま、ガス田開発みたいな重要でわかりやすい問題もうやむやになってしまって、けっきょく話を停滞させている分だけ国益を損なうことにもなる。
逆に中国は、ちょっと状況を単純に見すぎているんじゃないかと思う。小泉君が参拝しようがすまいが日本の国政が変わるようなことはない。首相が参拝したからといって、あるいはしなかったからといって台湾との付き合いが変わったりとか、ガス田に関して何もいわなくなったり、領土問題で無条件に譲歩したりとか、そのあたりの対応が変わってくるわけではない。参拝をしなくなってもしばらく国内のマスコミがにぎやかになる程度じゃないかと思う。逆に日本は外交的コストをほとんどかけずに中国国内の対日感情を有利に誘導することも出来る。そして中国政府としては日本の要求を本質的な議論なしで無条件に突っぱねるためのすごく便利なネタをひとつ失うことになる。実際に、小泉さん「何も言わないことにした」とかいっちゃっている以上、来年の夏あたり、「もうやめました」なんてサプライズを用意しているかもしれないよ。
どうもよくわからないのが、戦後 生まれ 育ち の小泉さんがどうしてこうまで靖国参拝にこだわるのか。中曽根さんあたりならわからんでもないが。
いまさら日本の国体護持を「神国日本」みたいなイメージに頼らなきゃいかんとか、そういう考えなんだろうか。
追記:コメント欄で事実誤認を指摘いただいたのでちっとだけ修正。jankariさんありがとうございます。
2004年11月22日
■交戦
TVタックル見てるけど。
イラクの自衛隊。
石破元防衛庁長官いわく、「交戦状態とは、ロケット弾を打ったのはわれわれだと国が宣言したときだ」という。
いや、まて。アルカイダは国か?テロリストって国家の正規軍なのか?
ひどいな。これじゃ天地がひっくり返るまで「交戦状態」にならないじゃないか。「交戦状態」にならないまま、自衛隊は攻撃を受けるリスクをずっと背負ったまま、反撃できるかどうかのシビアな判断を強要されつづけている。ひどいな。
もっとひどいのは、それをきちんと追求しない野党だけど。
2004年11月17日
■元首
自民党憲法調査会がまとめた憲法改正草案大綱 ぐぐる様ニュース
国際貢献で武力行使容認・自民が改憲大綱案 日経
自民が憲法改正素案 「自衛軍」設置、女性天皇は容認 朝日
自衛軍設置を明記 憲法改正自民原案 女性天皇認める 産経
自民改憲素案 海外での武力行使容認 東京新聞
「自衛軍」設置、「天皇は元首」明記 自民が改憲大綱素案 中国新聞
なんかだいぶテンコモリの草案が出てきた模様。
こまごまと突っ込みたい要素はたくさんあるが、とりあえず気になるのは天皇を元首として位置付けるかどうかという点。現在の日本国憲法に元首の規定はなく、国民統合の象徴として地位のみが規定されている。主権(統治の権利と責任)は国民にあり(政府見解は立憲君主制だそうだが)事実上は共和制に近いとの説もあるという。
まぁ北の彼の国も共和国を名乗っているので名称にこだわってもしょうがないが、はたして現在の国際情勢において憲法で制限があるとはいえ仮にも君主制をとる意味が、いまさらあるのだろうか。システムとしての立憲君主制の優位点ってなにがあるんだろう。
Wikipedia 日本国憲法
Wikipedia 元首
Wikipedia 立憲君主制
Wikipedia 尾高・宮沢論争
Wikipedia 国体論争
元首を元首として機能させるにはそれなりの権限をもたせなければいけないが、いまどきの民主主義国家が世襲制度を持つ地位にそんな権限をもたせるのは難しいだろうし、もはやその意味もないだろう。
自民党草案では、元首という名称を天皇陛下に奉ることで何を狙っているのだろうか。
天皇陛下:国旗国歌「強制でないこと望ましい」 園遊会で 毎日
東京・元赤坂の赤坂御苑で28日に開かれた秋の園遊会で、天皇陛下が東京都教育委員を務める将棋の米長邦雄永世棋聖(61)に、学校現場での日の丸掲揚と君が代斉唱について、「やはり、強制になるということでないことが望ましい」と話す場面があった。天皇陛下が「日の丸・君が代」問題について発言するのは極めて異例。
米長氏は招待者として出席。都教育委員の仕事について「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」と語ったことに対し、陛下が話した。米長氏は「もちろんそれはそうです」と答えた。
ちょっと前に話題になったこの記事なんだけど、これなんか俺には、今上天皇はほんとは「私の名を借りてあなたがえらそうな顔をすることはない」といいたかったんじゃないかと勝手に想像しているんだが。
■殺し合い
イラクで拉致のNGO女性、殺害か 家族らが悲しみの声明 CNN
ブッシュが再選されて、アメリカ国民は大量破壊兵器の問題などをさくっと度外視した上でイラク侵攻を是認した格好になってしまった。その理由は、ネオコン陰謀論からアメリカ人の国民性までさまざまに語られるが、現在のイラク侵攻が本来の「対テロ戦争」とは目標がずれているだろうことはたぶん間違いがないと思う。イラクの開放が額面どうりにうまくいってもたぶんテロリストはいなくならないし、現にいま話題のザルカウィグループはそのルーツをイラク国外に持つといわれている。
一方で、やっぱり武装集団のイラク国内での外国人を対象にしたkidnap feverが収まらないことも、事態が混沌としている無視できない要因だと思う。
一時期のイスラエルVSパレスチナみたいに(そういえばアラファト氏が死亡して、パレスチナ問題はどこに行くのだろう)、双方ともまともな論理がぶっ飛ぶほど頭に血が上った状態。今回のふたつの事件なんか、片や被害者はイラク人の配偶者を得てイラクに貢献しつづけた人だし、かたや無抵抗で寝転がっている負傷者を撃ち殺したという。そのみさかいのなさが非常によくわかる。双方の武装集団が尽きせぬ怒りを元に行動していることはよくわかるのだけど、その表現形はまったく他者の理解を得ること考えていない。
ここで双方の殺害者の非道に憤慨して見せるのは簡単だけど、問題は、この当事者全員がブチ切れすぎててお互いが間違った方向に突っ走る状況で、いかに流血の少ないシチュエーションに持っていくか、そのシナリオを見出せるかどうかだと思う。
そのシナリオがまったく見えないんだなぁ〜。
2004年11月08日
■議論、かなぁ…
報道ステーションで古館一郎伊知朗が石原都知事にインタービューしている。
いや、どっちかというと石原都知事と古館一郎伊知朗がなんだか論争している。すごく隔靴掻痒。
古館さんがイラクでの自衛隊の扱いの話を向けると、石原さんは嬉々として北朝鮮の拉致問題を語る。一通り石原さんが吼えた後、古館さんがイラクの話に戻そうとすると、今度はまた嬉々として尖閣諸島(中国との領有権問題だっけ?)の問題を語りだす。なにいっても石原さんは自分の語りたいことしか語らない。古館さんはこれがまた話題を必死で元に戻そうとするけど、その話の戻し方がどうも強引で、石原さんに「あんたもうちょっと落ち着きなさいよ」とたしなめられている。
自衛隊イラク派遣問題のねじれは、対米関係の維持のために必ずしも当事者とはいえない問題に首を突っ込んでいることから生じている(と、思う)。イラクにどんな国になってほしいのかという戦略なりビジョンなりのない、つまり目的のないところでただ単に頭数だけ出しちゃったところにねじれの元がある(と思う)。
ただし、古館一郎はそこに気がついていない。古館さん自身もたぶん、ある程度の期待している答えみたいなものがあって、そこにどうにか誘導しようと努力してる様子がありありとわかった。インタビュアーの古館さん自身とインタビューを受けている都知事の間の距離感みたいなものをちゃんと自覚していれば、もうちょっとうまいこと話を誘導できたんじゃないかな。
都知事が自分のいいたことは山ほどしゃべってそれ以外の話題も強引に自分のしゃべりたいことにつなげてしまう人だっていうのはうすうす知っていたけど。いやいや、古館さん、あなたインタビュアーに向いてないよ…。
2004年11月04日
■再選
接戦の末、ブッシュ続投決定。
ところでこの、選挙人とか暫定票とか、なんなのこれ。
意外と自由の国アメリカの大統領選挙はわかりにくいよう。
2004年11月02日
■よ、大統領
アメリカ大統領選。まったくよめないねぇ、これ
今回はブッシュもケリーも超がつく大接戦。
米国のメディア各社も、世論調査の結果を発表するたびにほぼ半分で多少の変化があるだけの数値を出している。全体ではわずかにブッシュ有利か。
大量破壊兵器の有無とか、イラクとアルカイダとの関係とか、いろいろ間違っていたと現政権も認めているのに、なおブッシュがこれだけ支持を集めているのか。
町山智浩アメリカ日記のブッシュが勝つかもしれない理由その1〜現在6まであるなんかを読むと、ああアメリカって資本主義ではあっても民主主義ではないのかもしれない、なんて思ったり。というか、「おらが国の大統領に文句があるか」レベルで決まるのか。
また裁判で決まったりしたら笑っちゃうよな。
(それも乾いた笑いで)
2004年10月28日
■日本人拘束ふたたび
ザルカウィ氏グループが日本人拉致、政府は事実確認急ぐ ロイター
なんというか、すごくタイミングの悪いところでこのニュース。
これはこれで相当インパクトのあるニュースなんだけど、やはり身近な直下型地震のほうが重要にみえるだろな。
以前の5人が人質になった時点からそうだったが、人質の人となりなんぞもはや問題ではなくなっている。
ザルカウィグループは、ひたすら外国人をとっ捕まえては気まぐれに解放したり殺したりを繰り返している。
イラク人質:これまで多数の外国人が被害 各国の例 毎日
そこに主張を通そうとか国際的支持を得ようとかの意図や戦略が見えてこない。以前の人質事件とはだいぶ様相が違っている。どうも合理的な行動をしているように思えない。
以前の5人の人質のときは(後知恵なんだけど)開放される伏線みたいなのはあった。
たとえば、拘束したのが地元の人々(らしい)こと、そのため地元の宗教指導者が進んで交渉のチャンネルとして動いてくれたこと、5人とも何らかの形でイラクに貢献していることを複数のルートで表明できたこと、などなど。
ところが今回は、その手の伏線が今のところ見えない。ザルカウィ自身はヨルダン出身でイラクの利害なんか考えてないかもしれないし、そうすると地元の有力者のチャンネルも使えるかどうかわからない。そもそもすでに何人も殺害しているというから宗教指導者の影響もあまりないのだろう。そして人質本人も今回は単なる旅行者ときている(今回、自己責任バッシングがでないのはなぜだろうか)。
どうあれ、日本政府としては人質の救出に何らかのアクションをおこさなきゃいかんわけだが、はたして選択できるオプションがどれだけあるだろうか。
特措法に縛られた自衛隊を捜索や身柄確保につかえそうにはないし(使えてもたぶん地の利がないだろう)、外務省やその他の政府機関にイラク国内での機動力は確保できてるんだろうか。
小泉さんは早々に「テロには屈しない」と前にも聞いたようなせりふをいったようだが、じゃあどうするのかというとお定まりの状況確認しかない。テロには屈せず状況を確認した後、どう行動するべきかの発言がそろそろほしいよな。
殺されずにすむかどうかは予測がつかないな。あまりいい予感はしない。
ところでこれ、ほんとか?
香田さんのビデオは日本のサーバにアップされている! 海外ボツ!News
単純に日本人の野次馬がバックアップを取ってアップロードしただけじゃないのか?
2004年10月27日
■新潟県中越地震とマスコミ
たぶん、ここ数日で相当なアクセスバブルが生じているであろうサイトをうちでも紹介する。
天漢日乗 hatena
現地の被災されたかたがたやボランティアに向かった人々が2ちゃんに書き込む内容をわかりやすく取りまとめている。ふだんはいろいろいわれる2ちゃん(をはじめとするネット界隈)だが、災害時なんかにはあんがいマスコミより有用な情報が流通したりする。ワッチすんのたいへんだけどね。篤志バイク部隊の行動がちょっと泣かせる。
いや、しかし、これは。マスコミの行動が、非常に評判が悪い。
書き込まれた内容を信じるなら、これはマナーが悪いとか言うレベルではない。被災地で電池や食料を買い占めるなど、もはや犯罪的と形容してもいい行動ではないか。2ちゃん経由であることを差し引いても報道関係者には猛省が必要だろう。
何でそんなことが起こるかというと、それは単純に報道関係者にロジスティクスがなかっただけだと思う。スワ!地震だつって、とるものもとりあえず現場に駆けつけるのはいいが、ほんとに何も考えずに行動しているので、現場で空腹や電池切れを起こす羽目になる。あほかと。
この考えのなさは、どうも報道する内容にも現れているような気もする。別にテレビに一日中張り付いているわけじゃないが、マスコミ経由の情報はどうも、「こんなに被害が出ましたよ」と「避難生活たいへんですね」以外にはあまりないように思う。そういう、怖いもの見たさというか視聴者のゾクゾク感を引き出したいのはわかるけど、それだけだったらほとんど芸能ニュースとかとおんなじだ。
わざわざ孤立地区に乗り込んだ挙句、自衛隊に助けてもらう(つまり孤立地区に入り込める)くらいの機動力を持っているのだから、もっと被災地のニーズを掘り起こすような報道は可能だと思う。
たとえば、被災者の不安をあおりながら毎日ヘリをばたばた飛ばせるくらいなんだから、破壊された道路と使える道路を調べて流すことくらいは出来そうな気がする。そういう情報がいつでも手に届くところにあるのなら、行政から個人的ボランティアまで幅広く役に立つだろう。
土砂災害現場とかの上空にヘリがいるっていうことは、ヘリが騒音を出している時間だけ生き埋めになった人たちの助けを求める声を邪魔しているというリスクもあるんだから、それに見合うリターンを考えてもいいんじゃないかな。
災害対策が必要なのは個人や地方自治体と行政ばかりではなく、報道のような第三者にも必要だろう。
報道の独立性を尊重するなら、お上から**せよ、とお達しが下るのはよろしくないかもしれない。報道関係者には自発的に考えてもらいたいと思う。
追記1:↓もうちょっとマシなネットワークリソースの使い方の例↓
新潟中越地震「現地発」情報 地域別整理blog
追記2:↓そうそう地震だけじゃなくて台風の被害もまだまだ↓
現在の防災ボランティア関係情報 内閣府
2004年10月15日
■あ だ る と
食い違いが見られたのはインターネット事業でのアダルトサイトの取り扱いだった。ライブドアの堀江貴文社長は「(サイトは)道路や広場を提供しているようなもので、何をしているかは監視できない」。一方、楽天の三木谷浩史社長は「本人や成人であるかの確認を厳密にやっている。青少年は見られず、入れない」と答えた。でもねでもね。
どっちが実態に即して正直に答えているかというと、それはやっぱ、ほりえもんだよね。
マウスをクリックしているのが子供の指か大人の指かなんて、コンテンツ提供者が知る方法なんてない。ただ、楽天はショッピングモールという性格上、支払いのためにクレジットカードなんかのユーザの個人データを保持しているので、それをもとにふるいをかけることが可能だというだけの話。それだって15歳の子供が45歳の親のアカウントでログインされると楽天にはどうしようもないでしょ。
けっきょく、アダルトサイトの取り扱いの違いは業態の違いと直結しているので、ライブドアとしちゃこう答えるしかないよね。
もしこれが、参入するための条件となるのならば、小売業を生業とする球団親会社はどの程度厳密に未成年かどうかのチェックをしているのか、鉄道会社や出版社なら車内広告での過激な見出しやKIOSKでの成人雑誌やエッチな記事いりスポーツ新聞の販売方法なんかを申し開きすべきだろう。
個人的にほりえもんはあんまり好きじゃないし、企業としては楽天のほうに分があると思うけど、この件に関してはライブドアがちょっとかわいそうになった。
同委員はその感想を聞かれると「それはみなさんがどう感じるか」と言い、西武球団代表の星野好男委員も「業界のことだからよく分からないが、片方は(規制を)できると言うし、片方はできないと言う。資料は出てきているので総合的に判断する」業界のことだからよく分からないのに総合的に判断することが果たして可能か。 こういう観点が出てくるところを見ると、おじいちゃんたちが楽天とライブドアの業態の違いを果たして理解しているかどうか疑問に思う。どうして規制に関しての返答が違ってくるのか、その背景をきちんと見てくれるのだろうか。そもそも、球界に参入するための条件とはちょっと筋が違うんじゃないだろうか。
なんかこう、言いがかりっぽいもんを感じた。
2004年09月13日
■特許ってこんなのでも取れるのか
■爆発
北朝鮮北部で9日に大爆発=核実験とは無関係か−付近にミサイル発射基地 Yahooニュース
訪朝中の英政務次官、大規模爆発の説明要求 日経
北朝鮮の大規模爆発、米韓は核実験を否定 ロイター
北朝鮮建国記念日の件、いったい何が起こったんだろうね。
核実験説はさすがに早々に否定されているようだけど、山火事説、クーデター説、ミサイル基地の事故説、はては建国記念の花火的デモンストレーション説まで、ネットでは諸説紛々。
どうもニュースとか見てると、人里はなれた山の中で爆発が起こった模様。北朝鮮当局も今に至るまでなにも発表していない。
なんだかすごく気になるんだけど、情報が極端に少ないのでいかんともしがたい。
上記記事の続報。
北朝鮮、大爆発は「発電所建設の爆破」・英に説明 日経
英BBC放送によると、北朝鮮の白南淳外相は13日、英国代表団に対し、同国北部で起きた大規模爆発は水力発電所建設のための山の爆破だったと述べた。計画された爆破としている。建造の過程できのこ雲がでるような爆破が必要な水力発電所ってどんな形式だろう。なにいわれても、ついつい勘繰っちゃうんだよな、あの国の場合。
2004年09月06日
■学校占拠
また、警察との連携も課題だ。日本国内のテロ事件でまず出動・対処するのは警察だが、自衛隊がどの段階で出動するかは、明確に決まっていない。自衛隊の市街地を想定した訓練を見たことのある県警幹部は「自衛隊は多くの弾を使って制圧しようとする。我々の目的は犯人確保だ。自衛隊と警察の行動規範は決定的に違う」と話す。
現地の非常事態省当局者は一日深夜、子どもたちを含めた人質の総数を約三百人とみていることを明らかにした。このうち大人二人が死亡、二人が負傷との情報がある。『人質1270人TVは故意にウソ』 東京新聞
同校長によると、武装集団が襲ってきたのは校舎前で始業式を始めようとした時。すぐに、ほとんどの児童や親が体育館に押し込められた。この際、人数を確認すると千二百七十人前後だった。
だが、間もなく別の部屋でテレビを見ていた犯人から「ニュースがウソを言っている」と呼び出された校長が、テレビの画面を見ると「三百五十人が人質」との字幕が見えた。校長自身も「わざとウソを伝えている」と感じたという。
2004年09月03日
■オレオレ詐欺の意外に奥深い世界
2004年08月29日
■性差
東京都の教育委員会はどうかしちゃったのか。「ジェンダーフリー」教育現場から全廃 東京都、男女混合名簿も禁止 Yahooニュース
東京都教育委員会
男女平等教育について
「ジェンダー・フリー」という用語は、男女共同参画社会基本法及び国の基本計画、東京都男女平等参画基本条例等においても使用しておらず、また、その意味や主張する内容は使用する人により様々であり、誤解や混乱が生じています。平成16年度 教育施策連絡会の開催
石原知事
男女は本来等質ではない。質が違うと言うことは大事なことであり、それを差別とか不平等と勘違いしてはいけない。ジェンダーフリーの考えは、非人間的だと思う。
公式には「ジェンダーフリー」という用語に定義が定まっていないのが廃止の理由だそうだ。
でもさ、それは反応が過敏すぎないか?定義のあいまいな単語って山ほどあると思うぞ。そのわりに石原さんとか、ガッツリ決め付けた言い方をしている。非人間的だって。
「男女混合名簿」にかんしてもずばりとこんなこと言ってる。
学校における名簿の作成は、校長がその権限と責任においてゥ主的に判断するべきものであり、各学校に対して画一的に男女混合名簿を作成するような指導はしていない。今後も、男女の違いを一切否定するようなジェンダーフリーの考えなど、外部からの圧力によって学校における名簿の作成が影響されることなく、校長が自主的に判断できるよう支援していく。突っ込みどころはふたつ。まず、こういう発言が公式になされることがそもそも圧力になる。そして、定義が定まっていないはずの件の用語を「男女の違いを一切否定するもの」と規定している。
個人的に「こういう言葉は嫌いだ」と表明するのは自由だし、じつはおれも「ジェンダーフリー」を声高に叫ぶ人には啓して近寄らずという態度をとらなくもない。でも、他人の言動も含むある分野からひとつの単語を丸ごとパージするのはいきすぎだ。
たしかに論者によって「ジェンダーフリー」という言葉を元に先鋭的な議論を展開することもある。しかし、そもそも「ジェンダーフリー」とう言葉ができた最初の一歩は、男女の違いを否定することじゃない。社会的な無言の圧力で理不尽な**らしさを押し付けられることに対する異議申し立てから始まっている。もし、「ジェンダーフリー」が生来の男女の違いまですべて否定するような傾向になっているのならそれを指摘すればいい。単純にその単語を敵性言語として削除するのなら、らしさの押し付けという問題は何も解決しない。解決を考えてない証拠に男女混合名簿のこだわりがある。名簿なんて単純にあいうえお順か漢字コード順に並んでりゃいいじゃん。そっちのが便利なはずだ。分けることの合理的な理由がない。
どうも、狢と狸が同居している別の穴を見つけたような気がする。
2004年08月27日
■史観
いや、神話の授業は歴史の時間以外でやろうよ。
新しい教科書を作る会
けっきょく自虐史観にしても歴史修正主義にしても同じ穴の狢である。見たいものしか見ないというトンネルに狢と狸が潜んでいる。ただし、お互い入り口と出口を逆方向に取り違えていてそれぞれ自分が正しい出口だと思うほうに頭を向けているだけ。穴そのものには本質的に入り口も出口もなくただあいているだけ。
歴史とは、なにかを否定したり肯定したりするもんじゃなくて、情緒を出来るだけ排除したうえで事実を淡々と記述するべきだと思う。そういう意味で新しい教科書を作る会の提案するビジョンも自虐史観のベクトルがひっくり返っただけのようにしか見えない。そもそも動機が不純だ。
2004年08月26日
■ロシア機墜落、同時に2機
2004年08月12日
■うらはないよおもてだけ
「血液型」を保育に活用 阿部氏が具体例報告 Yahooニュースえー。まじですか。
チラッと血液型の話題を集めてみた。
血液型-性格関連説について 懐疑
Blood Factry 懐疑
ABOFANへの手紙 懐疑
ABOFAN 肯定
血液型人間学 肯定
これは肯定派のリンクだけど、なるほどと思う記述がある。
血液型の話 占い総合大学
こういった血液型による性格判断に対して異議を唱える人たちがいます。その多くは次のようなことをあげています。オカルト系の人たちが自分たちの主張は正しいといっているその根拠を、徹底的に突き詰めていくと最終的には「絶対無いとはいえないじゃないか、あるかも知れないだろ?ほら、きっとあるんだよ」式の理屈に落ち着くことが多い。というかほとんどのケースがそうだろう。
・そもそもたった4種類に分類して、性格を判定するということ自体に無理があるのではないか。結果的に各血液型の性格を記述することばは曖昧なものになり、誰にでも当てはまる。
・血液型と性格を結びつける信頼すべき統計資料が存在しない。
・理論的根拠が曖昧である。
しかし、こういう形での批判というのは諸刃の剣で、結果的に血液型性格判断を批判する側にも、きちんとした否定するための資料が存在しないことを示しています。そもそもこの形式の批判は全ての占いに対して適用できるものでしょう。
ないものをないと証明することは悪魔の証明なんていわれることもあり、条件をきちんと考えないと知らずに無限ループの泥沼にはまる。たとえば「この箱の中には林檎はない」などのように探す範囲(箱の中)と探す対象(林檎)が明確に決まっていればあるかないかの判定を下すのは簡単だ。しかし「この世に神などいない」とかいうと、この世とはどこからどこまで(月の裏側は調べた?あんがい火星あたりにいるのかも)で神とはナニモノ(いや、俺の神様はそんなちんけなものではない)かを定義しないと、定義された範囲の外側にいくらでも逃げ場がある。
論争のやり方としては「そんなこというなら絶対無いことを証明して見せろよ」と吹っかけておいて、あとは根気と体力の限りを尽くして逃げ回れば、いずれ相手がくたびれてあきらめることを期待できる。相手が先にあきらめたらしめたもの。「ほうれみろ」といって勝ち誇ればよい。なんでもいいから千日手に引きずり込んでやれ。
実際、上記のABOFANへの手紙でも立証責任はどっちのあるのかなんて議論になっていた。
しかしそれは議論上の方便であって、悪魔の証明に持ち込まざるを得ないような言説は実際には価値はない。
・・・・
なによ、その目つき。「自分とこでさんざん占いページを紹介しておいて血液型だけそんなこと言うのか」だって?。
そんなのだって、みんな信じちゃいないでしょ。ああいうページはさ、根拠もないのにお前はこうだって決め付けられるときに感じるヒネクレタよろこびを楽しむためのもんさ。占いってなそんなもんでしょ。
2004年08月10日
■蒸気漏れ
美浜原発事故:配管破損、腐食が原因か 毎日原子力行政に対する批判が高まっていて近頃逆風のきつい原子力業界だけど、またまた目立つ事故が起こった。
破損したのは2次冷却系の配管だそうで、ひとまず放射能漏れなぞのややこしい事態にはならない模様。ただ、単純に考えれば配管破損なんかの故障はどのレベルの冷却系でも起こりうるので、今回の事故でたまたま放射能が漏れなかったことは不幸中の幸いなんだろう。
正確な原因は今後の調査を待たなければならないけど、注目すべき問題は、技術としての原子力とはちょっと違うところにあると思う。
原発蒸気噴出、破損配管は検査登録漏れ 日経
11人が死傷した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、関西電力は10日、破損した配管部分について、下請け会社から昨年11月に検査登録リストから漏れているとの指摘を受けながら、すぐに対処していなかったことを明らかにした。なんだか99年だったかの「バケツでウラン」事件と同じような構図が見え隠れしているような気がする。
慣れからくる見込み運転なのか、判断部門のモラルやスキルの低下なのか、いずれにせよ原子力業界以外でも起こり得る事件だな。
中国電力の島根原発で水漏れ、運転停止も検討 読売
わがふるさとにもこんな事件あり。
2004年08月05日
■するっとスルーするに限るっす。
重慶のアレね。見本にしたいような完璧アウェーでちゃんと結果を出している日本チームはなかなかすごいと思う。
国民感情 (Hadly)Update Daily! written is UC.
民度というか、マナーの悪いファンというのはどこにでもいるもんで、今回たまたま目立ったのはスタジアム一杯分(というかスタジアムのある土地全体が)まるまる全員がマナーの悪さに気が付かなかったってとこだね。というのがつまり民度が低いってことか。
ただ、俺はそんなに大きな問題だとは思ってなくて、歴史的経緯云々というのはたまたまみんなが知っている野次ネタだったんだろう。本当に政治問題になってたのなら、そもそも感情的なしこりのある国のチームを呼んで暢気にゲームなんかやらせちゃいけないとおもう。国際的な大会なんか開けないだろう。これはきっと単なる野次。
中国フーリガン「日本と韓国は嫌い」 JoongAngIibo 日本語版
リンク先は韓国発のニュースサイトなんだけど、標的になってたのは日本だけじゃない模様。つーか、中国人って韓国を嫌ってる人もいるんだねー。なんかいっしょになって日本を責めてるような気がしてたけど。
スポーツに政治的意識よくない=小泉首相、中国の「反日サポーター」に不快感 Yahooニュース
首相は、自らの靖国神社参拝が原因の1つとの見方について「そういうことだけじゃないと思っている」とした上で、「スポーツにあまり政治的意識を持ち込まない方がいいのではないか」と現地の状況に不快感を示した。うまいこと記者に乗せられてなんだかそういうことになっているけど、むしろ小泉くんのこの発言が、政治問題化へさらに後押ししてしまうんじゃない?自民党のえらいさんがなんか中国に抗議しようかって相談してるらしいけど、文句いうのだったらそれは大会の運営組織やスタジアムの経営者だと思うね。
ここはひとつ、「マナーの悪いのはどこにでもいるもんだね」とかなんとか、大人な発言を聞かせてくれてたら重慶の住民はマナーが悪いってだけで収まったろうに。
もっとも、自民党のえらいさんが靖国参拝にこだわる理由がオレにもいまいち理解できんけどね。
中曽根おじいちゃんあたりだったらノスタルジーが理由になってるかも知れんけど小泉くんはそんな歳でもないだろうに。いまさら、そんなに決定的に票を呼ぶとも思えないし、外交的には百害あって一利なしだと思う。田中宇なんかは靖国参拝を、中国にはあまり接近しませんよという意思を表明するための政治的なゼスチャーとしているようだけど。
2004年08月04日
■警戒レベル。なにを警戒するの?
テロ。どっちだろう。判断がつかん。ていう記事で、アメリカの金融関連施設の警戒レベルが高水準に上がったことを紹介したが、どうも様子が変。
恐怖による統治:3年前の情報で今頃厳戒態勢のニューヨーク 暗いニュースリンク
米国土安全保障省が、ワシントンの世界銀行やニューヨーク証券取引所などの金融関連施設の警戒レベルをオレンジに引き上げた件で根拠となった情報は、9/11テロ以前の古い計画に関するものであったことが判明米国土安全保障省のトム・リッジ長官の、すさまじきは宮仕え的エピソードはともかくとして、米政府筋の対テロ情報がいいかげんなのはすでにおなじみになってしまいました。そんなの、俺ごときに判断がつかないのは道理である。
で、関連報道を探しにいつものニュースサイトツアーをしてみる。
米国:テロ警戒引き上げ、一部古い情報と認める 毎日
読売のサイトには記事なし
米のテロ情報「数年前のもの」と国土安全保障省長官 朝日
警戒レベル引き上げは妥当 米報道官反論 共同
テロ情報古いが、警戒強化は打倒 米政府 CNN
ワシントン(CNN) リッジ米国度安全保障長官は3日、ニューヨークやワシントンなどの金融機関など5施設を国際テロ組織アルカイダがねらっているとして、警戒レベルを引き上げたことについて、情報の大半は3年以上前のものだと認めた上で、警戒強化は打倒だと強調した。うーん。そしたら次は、なんで3年前からデフコンあげてなかったのかの説明がいるよね。
2004年08月02日
■テロ。どっちだろう。判断がつかん。
《世界金融の象徴》を狙ったアルカイダのテロ計画の詳細 海外ボツ!News
アルカイダ、NY再攻撃の計画? CNN
IMF・世銀などにテロ攻撃の可能性・米政府が警戒水準引き上げ 日経
ブラフかどうかわからないけど、いちおうリンク。
この場合、誰が誰に対してかましたのか、本当にハッタリなのか実は本気なのか、あるいはでっち上げなのか。どーもメディア越しだとどれを信じていいのやら皆目見当がつかん。
2004年07月20日
■敵は日本自衛隊
ヨルダン人のアブムサブ・ザルカウィ氏率いるイスラム過激派組織「一神教聖戦団」を名乗るグループは20日、日本政府に対し、フィリピンと同様にイラクから自衛隊を引き揚げるよう要求、応じない場合はテロ攻撃の対象になると警告する声明をウェブサイトで出した。
おっと、ついに直接きましたね。
さらに「イラク人ではなく米国人を守るためにイラクに来た者を我々は許さない」と言明した。テロリストの皆さんはここんとこ少し誤解がありますな。
自衛隊は自分以外の誰かを守ったりはしなくて、どっちかつーと守ってもらう機会が多かったりするんだけど(自衛隊が弱いとかじゃなくて政治判断が中途半端だから)。
コレですぐ自衛隊撤退ということにはならないだろうと思うけど、このあと日本政府と武装勢力との間でどういうコミュニケーション回路が成り立つか注目。Webでのアジテーションだけですむのなら自衛隊撤退は、まずないだろう。アジテーションから実力行使までの間に何らかの兆候があって、そろそろくるなという予想がつくならそのあたりで判断できるかもしれないけど、多分ほんとに実行するとなったらそんな隙は見せないと思う。
もしほんとにサマーワの設営地に爆弾積んだ自動車とか突っ込んできたときにどう対処するかだな。
気になるのは、ザルカウィなる人物がヨルダン人だというところね。
けっきょく、イラクの人々の命運を左右しているのはイラク以外の国の人間なんだよなぁ。
■ジェンキンスさんは脱走兵ではない?
ジェンキンスさんというタイトルのエントリで、人道的処置というなかなかうまいオトシドコロを見つけたなと書いた。
これを書いた時点では、ジェンキンスさんの訴追そのものはまぬがれないだろうけど、有罪の判決が出ても大統領選挙後の恩赦か執行猶予かあるいは司法取引など、何かしらのテクニカルな手段で身柄の拘束そのものは回避できるんじゃないか、程度のことは考えていた。
ところが、ちょっと根本的に違う結果が出る可能性もあるらしい。
チャールズ・ロバート・ジェンキンス支援のお願いというサイトでジェンキンスさんの親族の方が、署名を集めていることを知った。親族の方の主張によると、ジェンキンスさんの脱走(失踪?)に関して判明している事実はごく少なく、脱走と決め付ける根拠はないとのことだ。
1965年、米軍は叔父チャールズ・ロバート・ジェンキンスが所属部隊から脱走し、北朝鮮に亡命したと決めつけました。 96年になって軍は私たちに叔父が北朝鮮で生存していることを伝えてきましたが、実はその事実が判明してから14年間もが経過していました。 ふたたび叔父の消息を知ったのは2002年、叔父の妻となった拉致被害者の曽我ひとみさんが日本に帰国したときです。曽我さんや日本政府は叔父の救出の道を探りましたが、叔父が脱走兵扱いとなっていることがネックとなりました。 日本に到着し次第、叔父は軍法会議にかけられてしまうのです。わかっている事実は一つだけ……65年1月、巡回中に不審な物音を耳にしたチャールズ・ロバート・ジェンキンス軍曹は、仲間にその場に残るよう指示して様子を見に出かけ、そのまま帰りませんでした。
それでは、米軍は何を根拠に叔父を脱走兵であり亡命者であると決めつけているのでしょう。 叔父が行方不明になった3週間後、叔父の亡命を通告してきた北朝鮮をアメリカ政府は信じたのです。数々の嘘をついてきている北朝鮮の言うことを。 米軍は叔父の書いたとされる手紙も根拠にしました。 私たちは原本を見せられていませんので筆跡を確かめることはできませんが、普段「Mama」と呼んでいた母親に「Mother」と呼びかけ、「Robert」と名乗っていたのに「Charles」とサインしたなど不審な点があります。 また最近にいたっては、その手紙を紛失したとまで米軍は言っています。
日米の政府に対してまだ100%の信用を置いていないのか、現時点ではジェンキンスさんが事件の真相に関して何か語ったとの情報は(少なくともマスコミには)出てきていない。
なので、いまだ真相は藪の中だ。
ただ、親族の方の疑いは(現時点では親族の一方的な見解であることをは承知してるけど)、今までの北朝鮮政府の言動を見ているとさもありなんと思わせるな。
2004年07月15日
■ジェンキンスさん
北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんの夫で、元米兵のジェンキンスさんが病気治療のために訪日する方向となったことについてベーカー駐日米大使は15日、直ちには身柄は拘束されないとの見方を示した。うまいオトシドコロを見つけたなと思う。
既成事実を作って世論を誘導する手段って、こういう使い方も出来るのね。皮肉半分。
このジェンキンスさんの話題は、脱走疑惑のあるブッシュジュニアにおいては、もしかするとアンタッチャブルなネタなのかもしれない。
お年を召しているから、養生の必要な病気のひとつくらいはそりゃ見つかるだろう。この上はジェンキンスさんには、日本の病院でなるだけ精密な健康診断を行ってもらって、ゆっくり療養してもらおう。
とりあえず、大統領選挙までは。
■思い出したようにイラク
(7/14)フィリピン軍部隊、イラク人道支援部隊を一部削減 日経
フィリピンのアルバート外相は14日、イラクに派遣している人道支援部隊について「外務省は国防省と撤退のため共同作業をおこなっている」とする声明を発表。現在の隊員は51人から43人になっていることを明らかにした。イラクの比人誘拐事件に対応して早期撤退の意思を強調した格好だ。あいかわらずやまないイラクのKidnapping Fever。
現地の武装勢力が、何を考えて外国軍どころか民間人までわけ隔てなく攻撃しているのかよく理解できなかった。被害にあった民間人のうちアメリカ国籍の人の中には、傭兵として軍事的なサービスに従事してる者もいたのでとりあえず標的にするのはわからなくもないけど。仮に今後、イラクに安定した政府が出来てアメリカの動向とは関係なくイラク人が納得できる国になったとしても、外国の無辜の民間人を拘束して殺害している今の状況は明らかに歴史上の汚点として扱われるだろう。いま、彼らが外国人を殺して回るメリット、というか動機はなんなのだろうか。と疑問に思っていた。
でも、このニュースを見てちょっと腑に落ちた、気がする。
要するに彼らは、アメリカに追従したほうがいいのかさっさと撤退したほうがいいのか、天秤の振れ方が微妙なところを狙ってちょっと世論にキックを入れたいんだな。
気持ちはわかるが、あまりにはた迷惑だ。
(7/14)英調査委「イラク大量破壊兵器情報、深刻な欠陥」 日経
イラクの大量破壊兵器情報に関する英情報当局の判断の是非を調査した独立調査委員会のバトラー委員長(上院議員)は14日、報告書を公表した。イラク戦争前の段階で「使用可能な生物化学兵器を保持していなかった可能性が高い」と指摘、大量破壊兵器の存在に疑問を呈した。英政府が収集した情報に「深刻な欠陥があった」と断定した。あ〜あ。
イギリスはもしかして、やめるきっかけを探しているのかもしれない。そろそろ潮時って雰囲気でもあるのかな。
陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワで、イスラム教シーア派対米強硬指導者サドル師の代理人を務めるガジ・ザルガニ師は15日までに、陸自の復興支援活動が不十分と強い不満を表明
ザルガニ氏は武力闘争を行わないことを強調したが、サドル師側がデモなどで撤退要求を始めた場合、陸自の活動に影響が出る可能性もある。日本は今まで、イラクでの活動を大幅に制限することで現地の人々と銃を向け合うような可能性を出来る限り避けてきた。もちろん流血沙汰はないのに越したことはない。そういう意味では、アブグレイブとかの事件がおきるよりはだいぶマシだといえる。
しかし、ここにきてそろそろそれが裏目に出始めたかもしれない。
もっとも、今の自衛隊が外国の紛争地帯に乗り込んで実行できる行動メニューと、現地サマワの人々が経済大国日本に向ける期待のまなざしに相当なギャップがあることは、イラクへ派遣される前から指摘されていた。サマワの失業率に関して日本政府が有効な方策を何も考えてないことは、日本政府はイラク問題そのものにはあまり興味がなくてただ自衛隊を派遣したいだけであると表明しているようなものだと思う。
現在の自衛隊にふさわしい扱いをめぐって憲法を論議することは、検討に値することだとは思う。
でも、国際貢献をしたいために自衛隊を外に出したいのか、自衛隊を外に出すための既成事実がほしいために「国際貢献」(←こっちはかぎカッコ付き)をしたいのか。そういう基本的な部分をあやふやなままにしておくのはやはり不安だ。
この手の、日本外交独特の本末転倒っぷりを、当のイラクの人々から指摘されちゃってるのはどんなもんでしょうね。
2004年07月09日
■とぉー、ひょー
とぉー、ひょー
ショッカーはひょーじゃなくてイーだろう。じゃなくて。
今日の本題はこっちこっち。
政策コミュニケーションプラットフォーム
憲法改正や自衛隊海外派遣、年金制度などに関する質問がいくつもあって、それぞれにこうすればいいのではという選択肢を選べるようになっている。それに答えていくと最も近い政策を掲げている候補者のリストが表示されるという仕組み。
おお。実はこういうのがないかと探していたよ。
投票には行きましょう。
入れたい候補者がいなかったら、白票でも入れておきましょう。行かない場合は、入れるべき候補者がいない人と単純にめんどくさがっている人の区別がつかないけど、白票でも入れておけば無効票の数として、少なくとも数字には出るし。
2004年06月29日
■Winnyをめぐるあれこれ
こういうイベントがあったそうだ。
Winny事件を契機に情報処理技術の発展と社会的利益について考えるワークショップ 社団法人 情報処理学会
【ワークショップ概要】ソフトウェアを生産する立場の団体が、ちゃんと危機感をもってこういう行動を起こすのはいいことだと思う。
Winnyについての事件を契機に, P2P技術の現状や、著作権法の運用の現状を知り、情報処理技術の発展を阻害せずに、不正コピーの横行という社会的問題を生じさせないために、何をすればよいかと考える。
で、INTERNET Watchでイベントレポートがあった。Wiiny作者擁護だけじゃなくて、けっこう目配せが広くて、バランスがよかったと思う。
Winny開発者の逮捕理由「著作権法違反幇助」は正当か!? 〜弁護士各氏語る INTERNET Watch
また、Winny開発者の逮捕にも触れ、「幇助の概念は広汎かつ漠然」としている。逮捕時に京都府警が『著作権法への挑発』とコメントして件については、「挑発自体は情状に過ぎず、どうして逮捕に直結するのか理解できない」と疑問を述べた。
さらに、「刑事裁判には専門委員制度がない日本の裁判所に、Winny事件を裁くだけの科学的知見があるのか」と語気を強めた。「著作権法という枠組みで科学技術の将来が決められてしまっていいのか。いささか乱暴ではないか」と指摘して講演を締めくくった。
全然関係ない話だけどさ、一番最近映画を見に行ったのは例の「イノセント」だけど、そのCGパートの画像が恐ろしく精緻なことに驚いたのね。ここでも書いたけどさ。
たとえばオープニングのハダリ組み立て(?)シーンでさ、眼球の虹彩になにか文字が書いてあるんだけどこれなんか家庭用のモニターでは見てて気がつかないんだろうなと思ったよ。
どんなに家電向けのテクノロジがすすんでも、きっと映画というのは何かしらの形態で残っていくんだと思う。あの映画館の大スクリーンじゃないと味わえない感動というのはある。そういう意味で、映画は演劇とか生演奏のコンサートとかに近いテイストがあるんだろう。
これはちょっとあとだしじゃんけんみたいな理屈だけどさ、コンピュータというのはデータをコピーすることが基本的な機能としてはずせない。それはもう、テラバイトサイズのデータベース丸ごとバックアップから動作中のCPU内のレジスタまで、すべての階層でコピーという動作はついてまわる。いまは、たまたまP2Pソフトが槍玉にあがっているけど、著作権付きコンテンツをデジタルデータの状態でリリースするようになった瞬間から、そのデータがどこかの段階でコピーされることは宿命付けられているのだ。
そこでちょっと思いつきなんだけど。
音楽業界はいっぺんアナログ媒体に戻ってみるのはどうだろうか。
要はビデオに対する映画みたいに、お店で買わないと(データだけのコピーだと)味わえない価値があれば、みんな店頭でお金を出すわけよ。今のデジタルデータは、たとえば人間の耳に聞こえないはずの波長の音はザックリ排除することでデータ量を圧縮したりしているんだけど、店頭販売のアナログ媒体なら聞こえようが聞こえまいがオリジナルの音に近い録音をしておいて、それをデジタルデータに落とすとどうしても(聞こえようが聞こえまいが)ナニカが抜け落ちてしまうということになれば、ネット上のデータと小売の音楽ソフトとの棲み分けは可能じゃないかな。
いや、まぁ、思いつきなんで、あんまり考えずに書いてますけど。
“世界に誇るべきソフト”Winnyに合法的利用の未来はあるのか? INTERNET Watch
実装方法を決めるのは難しいものの、Winnyが合法的に問題なく使っていけるようにするには、データを削除する手段を付加することが必要だと指摘する。
また、「WEB110」代表の吉川誠二氏は、プライバシー侵害の被害者救済という観点からコメント。Winnyの開発者が逮捕・起訴されたことについては妥当とは言い切れないとしながらも、「今回、もし開発者の責任が何ら問われなかった場合に、権利を侵害された方の救済方法はどんなものがあるのか。開発者の責任を問う以外に、権利侵害を統治する方法が現時点では見あたらない以上、逮捕は仕方がない」と見ているという。
モーニングというマンガ月刊誌の7月号に「アキバ署」(瀬尾浩史)というマンガが載っていた。隔月連載ということなので、見逃した人も待っていればそのうち単行本が出ると思う。しっかりしたデッサンとストーリーで、読ませるマンガだった。ネタはまさにP2Pによるプライバシー侵害。一度P2Pのネットにあがったものは、というかそもそもP2Pに限らず何らかの形でネットに流通したものを完全に削除することは事実上不可能だ。それに対してこのマンガでは、かなり強引で型破りな決着をつける。作中で、せりふだけだけど、この決着が決して問題の解決にならないことに言及しているのもなかなかよろしい。モーニングは大人向けのマンガなので、こういう、さらに大きな問題を起こすことによって小さな問題を塗りつぶすような解決方法もアリだろう。
考えてみれば出てきて当然の問題なのに、俺はこのマンガを読むまで思いつかなかった。うかつ。なるほど著作権侵害よりもこっちのほうが事態は深刻なんだな。
ただし、それでも、吉川誠二氏のいうような製作者の逮捕は当然とは、俺は思わない。わるいのはプライバシーをネットに流したやつだから。
Winny暗号化アルゴリズムの詳細が明らかに〜Winnyワークショップ
中でも注目されるのが、Winnyの通信における暗号化アルゴリズムの詳細が明らかにされた点だ。特に通信路の暗号化については、確かにデータそのものはRC4暗号で暗号化されているものの、コネクション確立直後に流れるパケットの中にRC4暗号で使われる共通鍵がそのまま入っているために簡単に暗号を解読できてしまうという。この点を同氏は「まさに金庫に鍵をかけて、その鍵をそのまま金庫の上に置いておくようなもの」と表現した。へぇー、へぇー、へぇー、・・・(連打)
野次馬的興味から言うと、京都府警がこういう事実を把握していたかどうかってことだけど。
ESPIO:Winny捜査手法の一端が判明 ESPIO
公判概要(Winny作者の幇助裁判じゃなくて、正犯のほう) ESPIO
「被疑者掲示板から確認する方法」 ESPIOメルマガ バックナンバー
または巷間噂されていたように、匿名化されていないWinny の掲示板上での「放流告知」に注目して、捜査が行われたとされる点であ
る。つまり、IPアドレスが秘匿されていない掲示板設置者にターゲットを絞ったというのである(実況見分調書で言う「被疑者掲示板から確認する手法」)。
結局、最初から身元がわかっているも同然の容疑者をずっとマークしていた結果の正犯逮捕らしい。
それにしても、捜査を担当したという京都府警の巡査部長が証人として出廷しているけど、その人がWinnyの挙動はおろかポート番号だとかの基本的な用語に答えられてないのが気になる。これはたとえば交通事故の裁判で、AT車におけるクリープ現象って何ですかって質問に交通課の巡査がわかりませんと答えるの等しい。この無知ぶりは裁判上の戦略かなにかだろうか。
検察や裁判所は今後、「挑発自体は情状に過ぎず、どうして逮捕に直結するのか理解できない」などといった問いかけに答えていかなきゃいかんわけだが、答えるだけの見識を彼らはもっているんだろうか。
2004年06月11日
■責任者でてこい
漂流する日本の宇宙政策、責任を巡って打ち上げ再開にゴーサインが出ず 日経BP
↑こういう記事を読んでから、こんな新聞記事を見つけたりするとがくーりボタンを押したくなる↓。
宇宙機構理事長ら処分、ロケット打ち上げ失敗などで 読売
昨年のH2Aロケット6号機打ち上げ失敗や、環境観測技術衛星の運用停止などのトラブル発生を巡り、宇宙航空研究開発機構は9日、山之内秀一郎理事長ら理事6人を厳重注意処分にした、と発表した。懲戒処分ではなく、同機構の内規に基づく処置。6理事は7月から、6―3か月間、給与の10%を自主返納する。
H-IIAロケット6号機打上げ失敗等に関する役員の処置について JAXAプレスリリース
理事長談話 JAXAプレスリリース
日本語で責任というと大雑把に二通りの意味がある。
(1)自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。
(2)自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。
前者と後者ではだいぶ意味が違うが、おなじ「責任」という単語で表現されている。こういうのがどうもあれこれ混乱の元になっているのではないだろうか。
宇宙開発に関していえば、必要なのはリーダーシップを取る「責任」者であって、失敗したときの詰め腹切り要員としての「責任」者ではない。今回の給与自主返納が、今後の打ち上げ成功率上昇や衛星の品質向上にどのようにつながっていくのか、そもそもほんとにつながるのか、知りたいのはそこなんだがな。
宇宙開発に限らず同様の勘違いはあちこちにありそうだ。
2004年06月10日
■闇の前に
↑この記事を見て、ああ、と腑に落ちた気がした。「長崎県警佐世保署などは、2人の仲の良さを示す事実とみており、」とあるが、間違ってはいないものの、これはちょっとミスリード。
今までネット上で目に入った中で一番冷静で的確な分析をしていると思われる文章がこれ↓。
読冊日記 6月9日 form サイコドクターあばれ旅
つまり、イヤなことを書かれた彼女は、掲示板やメールで抗議するのでもなく、直接話し合うのでもなく、いきなり相手のサイトの該当する書き込みを消すという挙に出たわけだ。そりゃ相手も態度を硬化させるだろうし、トラブルもこじれるだろう。第一、それは不正アクセス禁止法違反だ。
この事件についてはおれも「心の闇を飼いならせ」なんて我ながら妙に詩的な表現をしたけど、そんな抽象的なことを言う前にもっと具体的に教えることはあるみたいだ。たとえば、パスワードは銀行の印鑑なんかと同じように扱うべきだ、とかなんとかそういうすごく基本的なこと。これがあんがい大人でもできてない人は多いんだな。
たぶん、保護者や教師や周りの大人に、ネットなりインフラなりの常識をわきまえてて、それを教えてくれる人がいなかったんだろう。
出来事はショッキングだけど、その後ろにある心理やそこに至るまでの過程は、割合ありふれた事件なんだな。
2004年06月09日
■勘弁してくれ
イラクで拘束の渡辺氏、「自衛隊派遣が原因」と国提訴 日経
「人質で被害」と国に賠償請求 イラクで拘束の渡辺さん 産経
ウーワー。人ガセッカク弁護シテヤッテンノニ(←笑うとこ)。
一連の自己弁護騒動で、俺は基本的に元人質たちに自己責任云々でなにか言うのはどうなのよってスタンスであれこれ言ってきた。
彼らに自己責任を問える立場ていうのはそうはいない。マスコミは時節を見てウケそうな方を叩いているだけ。政府関係者はいちいち予防線など張らずに粛々と義務を遂行すべきだ。その他のやじうまは、まぁ別に好きなこといってもいいんだけど、たいがいは個人攻撃以上のことをしていない。
そもそも、自衛隊派遣の是非は、日本の外交姿勢に直結する問題だ。自己責任を追及することで、是の立場でも非の立場でも、なにかしら議論が進むモンだろうか?俺はミスリードするだけだと思う。
ようするに、自己責任論争はもともと傍流であるべき話題であり彼ら個人の反省に完結されればいい。それにいつまでもこだわるのは、なにかの動機で議論をミスリードしたいのか、すくなくともミスリードに気が付いてないのだろう。
しかし、この裁判の論の立て方は(短い記事から判断できる限りは)、まさしくその傍流の話題にミスリードする行為だ。
たぶん、平和憲法を金科玉条にして、違憲だからだめっていうショートサーキットから抜け出せてないのだと思う。金科玉条を守るためだから多少の理屈のねじれはOKとされているのかもしれない。サヨク系の言説を蛇蝎のごとく嫌う人がいたりするのは、こういうやり方がダメなんだろう。しかし、すでに改憲だの創憲だのの議論がでているなかで、違憲=×ってだけじゃ説得力をなくしつつある。メリットやデメリットを検討した上で、なぜそう主張するのかを説明するべきだと思う。これからの護憲派は、改憲したがる人の問題意識にどう答えるかを考えないと。
それでも俺は国際紛争に武力を使用せずってのは残すべきだと思うけどね。
2004年06月03日
■ブッシュの誤解?曲解?
3日からの欧州歴訪を前にしたこの日の演説で、大統領は自由を守るために第二次大戦でともに戦った記憶を呼び覚ますことにより、イラク戦争で対立したフランスに関係修復を呼び掛けた形。フランスに呼びかけといて、じゃあドイツとイタリヤと日本はどうなるんだよって突っ込みはほかにもいっぱいしている人がいるんだろうね。とりあえずおいとく。
「テロとの戦い」は第二次大戦と同じ 米大統領演説 CNN
ブッシュ大統領は「テロとの戦い」について、「独裁者を信奉した人々と自由を信奉した人々との間で起きた、20世紀の壮大な争いに似ている」と描写。「我々の、この世代の目標も同じだ。自由を前進させ、我々の国を安全にし、平和を守るのだ」と強調した。これは根本的に違う。素人目にも違う。
第2次世界大戦と現在の「テロとの戦い」とはまったく似ているところがない。
第2次世界大戦は、まがりなりにも国家VS国家の図式が成り立っていた。戦時には敵国人は基本的に敵だ。個人個人の人となりや背景なんかたいして気にする必要はない、せいぜい軍人か一般市民か、戦う意志をもつか持たないか、そのくらいを気にしていれば、あとは半ば自動的に取り扱いを決定できた。戦争そのものの是非はともかく、戦時の当事者たちがなにか判断するときは敵か見方かの二分法で万事OKだ。そこでは軍隊の理屈がたいへん有効に働く。
これが「テロとの戦い」となるとどうなるか。
「テロ」とは地政学的勢力の名称ではなく攻撃手段の名称だ。テロの背景は千差万別で、必ずしも国家が背景についているとは限らない。一宗教指導者の予言を実現するために毒ガスを撒くテロが発生したのはほかならぬ日本だ。国家ないしは独裁者のほうがテロを利用することは大いにありうるが、テロの実行者自身はむしろ国家から離れたところで行動する。誰かわかりやすい敵を見つけて、物量で押しつぶしてもそれで終わるという保証がないことはまさしく現在進行中のイラク戦争(アルカイダは今でも元気だ)や、おなじく古くから進行中のイスラエルVSパレスチナ問題などが証明している。
カウンターテロに本当に有効なのは軍隊ではない。テロリストは一般市民の間に溶け込んで行動する。テロリストの行動は外国で活動するマフィアなどの行動とシームレスにつながり、マフィアそのものは他の国に暮らす同国人の互助会のような組織から発展していたりもする。それに対抗できるのは軍隊の行動原理ではない。軍隊の論理は、自分以外は基本的に敵とみなして差し支えない状況ではじめて有効に機能するものだ。ぎりぎりまで善意の一般市民と区別がつかない相手に対処できるのは、警察だったり税関だったり各施設の警備要員だったり、そういう人たちじゃないかと思う。たとえば某国の拉致だって、まず動くべきは警察なり公安なりだったはずだ。それらの機能が適時に適切に働かなかったから(働けなかったから?)、いま、外交問題で妙なこじれ方をしているともいえる。
ブッシュ自身はそのあたりのことに気がつかなくても、それを指摘できる人材はホワイトハウスならいるはずなのに、なぜこうも、素人にも指摘できるような的の外れた主張を続けるのだろう。
そのわりに、妙な気遣いはみせたりして。
米大統領、空軍士官学校卒業式挨拶で「偉大なる聖戦」省く ロイター
大統領は、60年前にアイゼンハワー連合軍司令官が将兵に送ったメッセージを引用して 現在の米国のテロとの戦いが、第2次大戦当時の対ナチスドイツとの戦いに似ているとしたが、イスラム社会の反発を招くことが必至となる「偉大なる聖戦」という個所を省いている。けっきょく、国は相手にしても宗教は相手にしたくないってことか。アメリカ国内にもイスラム教は深く根を張っているだろうから、身の内からテロの芽をはやかしてたくなかったんだろうね。つまり、世界中の一般市民の間にテロリスト候補者を作ると、軍隊式では対処できないことはわかってるんだな。
おフランスにお愛想振り撒いてみたのはこれがあるからだろうか。
仏大統領、米英のイラク修正決議案に不満表明 読売
シラク仏大統領は2日、記者団に対し、米英両国が提示したイラク主権移譲に関する国連安保理決議の修正案について、「さらに改善すべき点がある」と述べ、イラク暫定政権の発言力を軍事面で強める必要があることを強調した。アメリカは、最終的にどうしたいんだろう。もしかしてそろそろイラクから手を引きたいのか。少なくともアメリカひとりでイラクをしょって立つのはそろそろめんどくさくなってるのかも。もっとも、そうすると、いまアメリカが独占している各種利権をあきらめたりとか、極端な話、民主化した結果の反米政権誕生の可能性まで受け入れなきゃならないけど、どうだろうかそのへん。
ブッシュ米大統領は訪欧を前に、フランスの写真週刊誌パリ・マッチと会見し、「だれだって(外国に)占領されるのは嫌なものだ。私がイラク人の立場だったら、同じように思う」と話し、米軍の占領に反発するイラク国民に理解を示した。誰の口が言うのかという突っ込みは言わないでおこうと思う。
AFP通信が3日発売の同誌の内容を報じたところによると、大統領は、イラク人武装勢力について、「すべてがテロリストというわけではない。自爆犯はテロリストだが、ほかの武装勢力は違う。彼らは外国に占領されたくないだけだ」と分析。「だからこそ我々は、6月末までの完全な主権移譲を保証している」として、国連安保理に示した修正決議案への理解を求めた。
■晴らしようのない闇
ネットに「嫌な書き込み」 加害女児を家裁送致 共同
文科省、小6女児殺害事件で生徒指導の連絡会議を開催 日経
女児を家裁送致、少年鑑別所に収容 長崎の小6死亡事件 朝日
小6女児事件、加害女児を少年鑑別所に移送 読売
子供といえども心に闇は抱えるもので、その深さや複雑さは大人と変わらない。それは別に今に始まったことではなくて、たぶん人間がこのでかい脳髄を抱えて生まれてくるようになった太古からそうなんだと思う。
大人と子供の違いはただ、その闇を、うまくいなして飼いならすテクニックを知っているかどうか、それだけである。
子供の闇を理解しようとしてもそれは無理だ。不可能だとは言わないが、それはひとりの大人を丸ごと理解して受け入れるのと同じだけの時間と努力と誠実さが必要だ。そう簡単にはいくまい。血のつながった家族でも、無二の親友でも、たった一人の恋人でも完璧に理解するのは難しい。ましてやニュースの向こう側にいる子供のことなんか理解できるもんか。
大人にできるのは、賢しらに子供の闇を理解しようとしたり、理解したフリをすることではない。
やるべきことはただひとつ、闇の飼いならし方を教えることだと思う。それだって簡単じゃないけど。
2004年05月29日
■米くれ米
米よりトウモロコシというエントリで、日本の北朝鮮への食糧支援をトウモロコシへ切り替えたことを紹介した。
これはまっとうな食糧支援であると同時に、北朝鮮が軍事費転用などの不正使用をしにくいようにするには有効な処置だと思って、「うまいやり方だと思う」って書いたけど・・・。
ぷぷっ。
■邦人襲撃2
<イラク日本人殺害>外務省が2遺体を確認 身元を確認中 exiteニュース
遺体は日本人と病院、フリー記者襲撃事件、イラク CNN
こういうのはすでに時間の問題となっていたわけなんだが。
黙祷…
■邦人襲撃
日本人記者がバグダッドで地元の武装勢力に襲撃されたようだ。
現在のところ情報が錯綜していて、生死すら定かではない。
2邦人記者襲撃される 死亡情報も 共同
日本人ジャーナリスト2人が襲撃される バグダッド CNN
日本人記者2人の車、バグダッド郊外で襲撃される 日経
■ イラクの自衛隊・邦人動向 日経 特集ページ
イラク邦人襲撃:「日本人2人の遺体を見た」という情報も 毎日
イラクで日本人2人銃撃受ける…1人死亡の情報も 読売
テロ多発地帯の邦人襲撃現場、困難な犯行グループ特定 読売
邦人記者2人の車に銃撃 安否不明 イラク 産経
「本人も覚悟」「何とか無事でいて」 邦人記者襲撃で家族ら 産経
衝撃!ゲンダイに寄稿していた橋田さんと小川さんがやられた…… 海外ボツ!News
2004年05月26日
■米よりトウモロコシ
北朝鮮支援、総額80億円 拉致問題を意識し抑制 「韓国の半分」で25万トン 共同
<日朝首脳会談>食糧支援の主体はトウモロコシ Yahooニュース
(5/26)人道支援は総額80億円、国産米は使わず 日経
食糧支援に関して、政府は世界食糧計画(WFP)などの国際機関と協議して調達内容を決める。現在の国際相場は1トン当たりトウモロコシ約1万1000円、小麦約1万5000円、タイ産米約2万3000円。北朝鮮側の要望も踏まえてこれらを組み合わせる。
なるほど、米やめてトウモロコシにしたか。
これ、リンクした記事には書いてないけど、値段が安くなる以外にももうひとつ利点がある。安いので北朝鮮が転売しても利益が薄いのだ。
高い米だと、転売されて軍事費に化ける可能性がある。トウモロコシだと、薄利の上に転売の手間もかかるので、もしかするとほんとに必要とされるとこまで物資が届くかもしれない。仮に軍事費に化けたとしても、米よりはましだ。そのうえで、食料としての、つまり本来的な救援物資としての機能は米もトウモロコシもおんなじ。食えば腹は膨れるし、工夫次第でさまざまにおいしく召し上がっていただける。道義的には米もトウモロコシも同じように義理を果たせる。
うまいやり方だと思う。
2004年05月24日
■帰還3
テレビでは、拉致被害者とその家族が、今回の小泉さんの訪朝で実質的な成果があまり出なかったことに対して、怒りと失望を隠せないでいる。
それに対して、ネット上では案外と小泉さん擁護も多かったりする。
小泉再度訪朝評価派の論点はこんな感じ。
論者によって論ずる順番やそれぞれの項目の重みが違ったり項目そのものをはしょったり、いろいろの形で表現されているが、要約すれば大体この辺に落ち着くのではないかと思う。まぁごもっともな部分もあると思う。
これを、小泉再度訪朝批判派からみるときっとこんな感じになるのではないだろうか。
もちろんこちらも論者によって順番や論調は変わってくる。でも大体こんなもんじゃないかな。
評価派と批判派。けっきょくは同じ現象を立ち位置を換えて表してるに過ぎない。
では、なぜこうも評価が分かれるのか。答えは簡単、小泉さんが政策をサプライズで演出しようとして失敗したから。
会談に要した時間が1時間半。一説には実質的な会話に要した時間は通訳に消費した分を除いてその半分ともいわれているから、”小泉さんが交渉した”とかいいつつも事前にある程度のシナリオはできていたとみるべきだろう。扱っている問題の重要性と複雑さから見て、あの1時間半に何かしら新しい決断ができたとは考えにくい。
事前に合意できた線があるのならば、小泉さんがいきなり訪朝する前に、いま首相を北朝鮮に送ると残された家族5人の帰還と安否情報の再調査くらいは約束させますぜってな見込みを、何らかの形で公表しとくべきだったように思う。そうすれば拉致被害者家族会もあるいはもう少し落ち着いた反応を見せたのかもしれない。
これは俺の邪推かもしれんが、再訪朝のシナリオを公表することで「その程度の結果しか出ないなら小泉さんが行くことはないんじゃない?」とか言われるのを避けたかったのかも。その場合は首相経験者とか自民党のえらい人とか、小泉さんの代行を送ればいい。
しかし小泉さんとしては、どうしてもサプライズの手柄を自分のものにしたかったのではないか、と俺は考えちゃうのだな。
以下は参考にリンク
日朝平壌宣言 外務省
金正日総書記、小泉総理と対面、会談 朝・日平壌宣言を再確認、関係正常化は歴史的使命 from 朝鮮新報社
朝鮮新報社ってドメインとってねぇの?
2004年05月23日
■帰還2
朝の番組をザッピングしている。
やはり、行方不明者の消息がまったくわからなかったこと、ジェンキンズさんを取り戻せなかったことに批判が集中している。
俺自身は実は、今回の5人の方もこの時点では戻ってこないだろうと思っていた。だから、急にそそくさと訪朝した割には、なにかしらの成果が出ちゃったことにちょっと驚いたくらい。
まぁ実質上は、今までわからなかったことはそのままわからないし、すでに帰国した拉致被害者の再会がかなったのはすばらしいことだが、結局ジェンキンズさんと娘さんたちはそのまんまだ。ほとんど何にも進んでないという見方もできるだろう。
会見がほんの1時間半で終わったところを見ると、総理訪朝の前の平塚さんとかの訪朝が事前のいわゆる秘密外交だったらしいけど、そこで今回の訪朝でどのくらいの話が出てくるのか、大体のところは決まっていたと見える。しかしジェンキンズさんの例を見てのとおり日本政府は明らかな準備不足が露呈していた。いや、俺はもともと準備なんてこれっぽちもしてないものと思ってたからある意味当たり前だという印象もあるけど。
対する北朝鮮は米と医薬品の提供を確約させた。これはもう今回の交渉は某総書記の勝ちと認定してもいいのではないか。金ちゃんだいぶ得してると思う。
結果がでなかったと思われたことで非難ごうごう。小泉さん今頃、薮蛇だったななんて思ってるんじゃなかろうか。小泉さんのサプライズ好き、今回は裏目にでたのかも。
2004年05月22日
■帰還
蓮池さん夫妻のご家族、地村さんのご家族が今夜中に日本に帰還することが決まったそうだ。
ジェンキンズさんは今回は戻らないという。いまさらいっても詮無いことだけどジェンキンズさんの場合はアメリカに対する日本の働きかけが足りなかったのじゃないかと思う。アメリカとしては、たった一人の脱走兵のあつかいなんか政治的に何とでもできると思う。日本側は、ジェンキンズさんを取り戻す予定で継続的にアメリカに働きかける必要があったのではないか。ジェンキンズさんも日本やアメリカの報道をあるていど見てるだろうから、アメリカの態度が冷たい限りは日本に戻りたいとは言いにくいのだろう。
全部で5人。
さて問題はここからだ。いまさら日本国内の世論がこれで終わったとはならないだろうけど、北朝鮮が手前勝手に「終わったじゃないか」という可能性がある。じっさいにピョンヤン宣言直後からつい最近までそういう態度をしていた。これを終わったといわせないようにしなければならないのだが、米や国交正常化を餌に、どこまで相手から引き出せるだろうか。
そういう意味では、小泉総理が会談の席上で「特定船舶なんちゃらなどの制裁は行わない」という発言をしたそうだが、それは残念。今回の訪朝は、コメ支援に対して事前のリークなんかがあったりしてスキャンダルみたいな扱いになっていたが、建前はともかく、かの国に対しては道義が通じない。飴と鞭を使い分ける余地を自分から狭める必要はないと思う。
この項、後からまた書くかもしれない。
■いたちごっこ2ターン目
開発者不在のWinnyに“新バージョン”が登場 ITmedia
ファイル共有ソフト「Winny」の初期ノードサイトが5月20日、Winnyの“新バージョン”だとする「v2.0β7.2」をテスト公開した。さっそくいたちごっこの2ターン目が始まった。新バージョンは旧バージョンのWinnyのネットワークで配布されているというのがなんだかおかしい。
著作権侵害でCDの売り上げが左右されてるってのは、実際の影響をどう見積もればいいんだろうか。
2004年05月21日
■訪朝間近、訪朝マジか?
いよいよ小泉訪朝が明日と迫った。
4月に首相受け入れ意向 金総書記、訪中時に伝達日朝関係改善に意欲示す 共同
日本側が小泉首相再訪朝の意向をどの時点で北朝鮮側に伝えたかは明らかになっていないが、金総書記が四月中旬に受け入れの意向を表明したことは、四月初めに中国・大連で行われた山崎拓・自民党前幹事長と鄭泰和・日朝国交正常化交渉担当大使との非公式接触で日本側が打診、北朝鮮も受け入れを決めた可能性が高い。
安否不明10人のほかに3人 首相訪朝で消息分かるか 共同
家族、首相とともに帰す 北朝鮮が8人説得開始 日本政府に意向伝達
北朝鮮が、二十二日に再訪朝する小泉純一郎首相と一緒に拉致被害者五人の家族八人を日本に帰国させる意向を固め、家族の説得を始めたと日本側に伝えたことが十九日、分かった。日本政府関係者が明らかにした。
22日家族帰国へ最終調整 北朝鮮も意思確認着手 産経
不明10人の安否情報、金総書記の確約めざす 小泉首相 朝日
首相、拉致被害家族8人の当日帰国目指す 読売
以前のエントリで、「地位の高さが切り札になるわけじゃない」みたいなことを書いたが、どうやら事前に日朝間である程度のすり合わせはあった模様。
ただどうも、某総書記も某首相も、両方ともサプライズパーティが大好きなばくち打ちなもんだから、現実に話がどこまで進んでいるのかよくわからない。どっちも演出で乗り切ろうとしているからなぁ・・・。
昼休みが終わっちゃったんで、この項、ひとまずおしまい。
2004年05月19日
■意外と素人だったり
犯罪ほう助「覚えない」 ウィニー開発の東大助手 共同
犯罪ほう助「覚えない」 ウィニー開発の東大助手 産経
ウィニー:「著作権侵害するなど、分からず」東大助手 毎日
ウィニー開発の金子容疑者が全面否認「幇助の覚えはない」 朝日
お、なんだか強気で反撃に出たようだね。こりゃ全面対決ですな。
神田裁判官は「開発に至る経緯の全容が明らかになっておらず、罪証隠滅のおそれがある」と拘置理由を説明した。
開発に至る経緯といっても、家宅捜索でソースコードは開発環境ごと押さえてるはずだし、開発の動機や経緯は2chのログでもあされば何ぼでも出てくるでしょう。ほかにあと何が必要だろうか、その必要な何かを保全するのに、ほんとうに拘留という手段しかないのだろうか。
すらど経由で楽しい文章を見つけた。
裁判傍聴記録 from ESPIO
内容がすばらしい。このテキストの内容を信じるのならば、京都府警察本部生活安全部生活安全企画課ハイテク犯罪対策室というのは素人ユーザの集まりだ。ダウンロードしてインストールして動かしてみた、それだけしかやってないじゃないか。これでWinnyの何がわかるんだろう。わざわざ証言させるほどの内容じゃない。なぜこんな時間の無駄をするのだろうか。京都府警はWinnyに関して「われわれはすべてを解き明かした」とまで言ってのけたのだから、もっと中身のある証拠や証言を司法に提供すべきである。できるものならね。
Winny開発者が出廷 from ESPIO blog
:《ESPIO!》 Winny事件公判 form メルマガバックナンバー
47氏逮捕まとめ Copy 2ch Wiki
Winny作者が「幇助をしたおぼえはない」と正面から断言したとなると、争点は故意か否かではなくなる。検察側はたぶん、Winnyは非合法ファイルの流通を目的に作成されたものだと主張してくるだろうから、次に注目すべきはWinnyに搭載された各種の匿名性を維持する機能が、Winnyの合法的な使用において合理的な意味を持つかどうか、じゃないかな。
それだったら、理屈は何とでもひねることができそうだけど。がんばれ京都府警!ヲタクどもにだまされるな!必死で頭を絞るべし。
2004年05月14日
■尖閣諸島
あらゆる状況を想定するのは要求される職務として当然だけど、今のタイミングでこういう話がマスコミに載るって言うのはつまり、尖閣諸島の問題にたいしての圧力だね、これ。あらゆる可能性ってことならロシアでもアメリカでもオーストラリアでも、敵となる可能性は0ではない。そこをあえて中国相手の分だけリークするてことは、やっぱりこの問題がらみなんだろうね。
尖閣周辺にまた中国調査船 外務省が抗議 京都新聞
だとすると、石破さんってば、若干勇み足が過ぎる気がする。尖閣諸島問題はまさに国際紛争であって、もっと政治家や外務省ががんばるべき仕事だ。ここで表立って自衛隊に下手な示威行動をとらせると、国際紛争に武力をつかわずっていうアレに抵触しやしませんか?
そもそも尖閣諸島って何がそんなに問題なの?ってことで、近代史のトピックをざっと俯瞰するのに意外と役に立つWikipeiaを引いてみる。
尖閣諸島 Wikipedia
・・・歴史認識つーのはややこしいなぁ。
どっちが古くから知っていたかについては中国に分がありそうだけど、当の中国は比較的最近まで知らん振りしてたようだし。民間レベルで灯台建てたり勝手に上陸したり、ここは誰の土地だっててんでばらばらに主張はしているんだけど、どこかの国に仲介に入ってもらってでも雁首揃えて話し合うっていうのは一度もされていない模様。
けっきょく、日中米の3者ともこの問題に対して本格的に解決しよう、他の2者を説得しようとまではせずにいたわけだね。日中とも、民間や個人の政治団体は積極的に主張してるけど政府レベルではイベントドリブン型のアクションしかしていないように見える。政府レベルではアンタッチャブルな話題なのかな。つつくと蛇が出そうな藪に見えて怖いとか。
本気で解決しようとおもうなら、第3国に仲介に入ってもらうなり何なり、外交や政治レベルでやるべきことやできることはいくらでもあると思う。
たぶん、石破さんの発言は中国に対するけん制と国内の憲法論議の誘導で一石二鳥を狙っているのかもしれないが、どうもこういうやり方は気持ち悪い。
日本の公的機関による主張
尖閣諸島の領有権についての基本見解 外務省
尖閣諸島をめぐって発生した事件 海上保安庁第11管区
中国の主張 公的機関の日本語での主張が見つかりませんでした。
魚釣島の主権について 人民日報
2004年05月13日
■仕組みが新しい概念を作りつつある?
(5/11)「Winny開発者逮捕」で識者の反応様々 日経
winnyを肯定的に議論する くまをとる
大阪のほう助事件参考に立件判断 Winny事件で京都府警 京都新聞
ネット時代の「著作権」とは? Winny事件 動向を探る 京都新聞
■Winny事件 京都新聞
俺はWinnyユーザではない。でも、俺のゴーストは「この逮捕劇は間違っている」とささやいている。ただ、少なからずいるであろう逮捕肯定派に対して、有効に反論する言葉が思いつかない。
(とりあえず京都府警のヘタレ具合は棚に挙げておく)
報道各記事は「故意の有無」が重要としている。しかしほんとうのポイントは、Winny作者のあれこれの発言をどのように受け止めるかというところにあると思う。犯罪性があるかどうかはともかくとして、とりあえずWinny作者が「わざと」なのは本人の発言にもある。これを「実行を伴った主張」ととるか「現体制への反抗」ととるか。「反抗」説を採ったとしても、前にも似たようなこと書いたけど、単純にいたちごっこの最初の1ターンが終わるだけで、著作権の不備に関する本質的な問題は何も解決しない。いずれいたちごっこの2ターン目が始まる。いずれ著作権の概念を変える必要があるなら、議論の開始は早いほうがいいだろうと思う。
いろいろぐぐってみて面白かったのはここ。Winny情報などをネット上で公開していた人(Winny作者にあらず)にチャットでインタビューした記事だそうだ。示唆に富んだ発言が多い。
一旦下がってしまった敷居はそう簡単には戻らない。とか
これはもちろん敷居を強引に下げてしまった奴らが主犯だけれどその根底には悪いことまでしないと満たせない需要が有り余っていた。とかね。
業界(提供側)の思惑に関係なく、需要の構造はすでに変わりつつあるってことか。
そもそも著作権を保護する理由と、著作物でビジネスを展開するということ、その二つの間には微妙なずれがあるような気がする。
以下は参考にリンク
ファイル交換とレコード業界の売上減少は無関係〜米経済学者が論文 INTERNET Watch
ファイル交換やCD-Rが音楽売上に貢献? HOTWIRED NEWS
2004年05月12日
■怨嗟の連鎖
米民間人の殺害映像、イスラム系サイトで流される Yahooニュース
(5/11)イラク反米武装勢力、米民間人殺害映像を公開 日経
虐待の報復……イスラム系武装組織、血も凍る斬首映像を公開 海外ボツ!ニュース
一応触れておく。動画もみちゃったことだし。でも今は言葉がない。
怨嗟の連鎖がとまらない。
■判断に迷う。
オランダ兵2人死傷 陸自展開のサマワで初 サドル師支持者の犯行か 共同
陸自部隊は予定通り活動 オランダ兵死傷のサマワ 共同
オランダ兵襲撃で2人拘束 サドル師支持者の犯行か 共同
(5/12)オランダ首相、イラク駐留軍撤退に含み 日経
オランダ軍駐留の延長論議は紛糾も、与党内に動揺広がる 朝日
「軍の駐留延長、国連新決議望ましい」 オランダ首相 朝日
イラク駐留継続へ安保理決議望む…オランダ首相 読売
イラク:オランダ軍撤退させず 兵士死亡で首相 毎日
イラク:オランダ軍駐留延長、兵士死亡で議会論戦加速 毎日
検問中に手榴弾。てことはオランダ軍は治安維持活動に従事していたのか。じゃ、自衛隊は安心だな。検問なんてしないもの。なぁんてことが言えるはずもなく。
イラク特措法の期限切れが確か12月だっけ。で、オランダ軍駐留の期限が6月末か。オランダ軍はサマーワのご近所さんで、自衛隊乗り込みの際も先遣隊の護衛をしてもらった仲だ。もし、オランダの駐留延長が否決された場合、半年近く自衛隊がポツネンと取り残されることになる。まぁ本質的なことを言えば、
装備や訓練で自衛隊が劣るとは思わない。むしろ防衛戦に限って言えば世界の軍隊の中でもかなり高いレベルにあるのじゃないかと思う。しかし現在は、自衛隊をイラクに送り込んだ特措法そのものが自衛隊の枷になっている。たとえば今回のようなケースの場合、特措法に基づいた自衛隊の部隊運用規定(交戦規定)ではどのように対応するのが正しいだろうか。普通の民間車両と区別がつかないバイクなり自動車なりがこちらに向かってくる。はたしてその車両は武装しているだろうか。自爆したりしないだろうか。仮に攻撃を受けたあと、逃走する車両に対して射撃していいものだろうか。そもそも、特措法を厳守しようとした場合に、まともな対応ってできるもんろうか。
もちろんこんなのは、実際に危険に身をさらしている現場の指揮官や隊員の判断を優先せざるをえないのであって、いざ事態が進行中となった場合、外野からああだこうだといってもしょうがない。ただ、そういう理屈付けは本来、自衛隊を送り出す前にきっちり白黒つけるべきだった。あるいは白黒つけることができなければうかつに送り出すべきではなかった。
自衛隊員が攻撃対象になるという問題はは自衛隊派遣前から言われていることだが、そろそろサマーワでも本気でそういう事件がおきると思っていたほうがいいだろう。
2004年05月11日
■それは切り札じゃない
北朝鮮が首相訪朝を打診 3−4月、非公式に 共同
首相の平壌出迎え案歓迎 蓮池透さんが富山で講演 産経
「小泉再訪朝」をめぐり、家族会の意見まとまらず 朝日
小泉首相再訪朝の可能性「全く白紙」 細田官房長官 朝日
「首相再訪朝案」効果は?実現には障害も…拉致協議 読売
「首相再訪朝は慎重に」と安倍幹事長 読売
日朝協議:首相自ら「再訪朝」打診を指示 毎日
完全核放棄要求の立場堅持 日本政府、拉致にも言及 共同
首相再訪朝に「反対」 拉致被害者救う会が声明 共同
首相が出迎える案は「最強のカード」ととらえられているようだけど、ほんとにそうだろうか?
そもそも拉致や潜入工作専用の船舶を多数用意し常時運用していたような国に、道義を問い掛けてもまともな返答がくるはずもない。また、日本政府での役職や階級など、かの国で価値をもつとは思えない。そもそも前回の首相訪朝で某総書記が拉致を認めたのだって、別に小泉さんの手柄じゃない。小泉さん自身も寝耳に水の発言で驚いていたじゃないか。
拉致問題のポイントは、日本からどれだけえらい人が訪朝したかではない。金政権が拉致事件に関してどこまで公表するつもりになったかが重要だと思う。そのあたり、政府や外務省はどのくらいと見積もっているんだろうか。
ああ、いかん。どうも北朝鮮相手でも日本は戦略的な判断を放棄しているような気がしてきた。
2004年05月10日
■仕組みが新しい概念を作る
「著作権法への挑発的態度」が逮捕理由 京都府警 朝日
交換ソフト「Winny」開発の東大助手を逮捕 読売
違法コピーの温床、「開発は合法」議論も…ウィニー 読売
Winny開発者逮捕で波紋、P2Pの将来に懸念も Yahooニュース
京都府警は、この問題に関してどこまでコミットするつもりだろう。警察の論理として、現行法に対立する概念を提示することを敵視したい気持ちはわかる。しかし、Winny作者の「いずれ著作権の概念は修正せざるを得ない」との主張も的を得ている。微妙(というか絶妙)なのは、Winny作者はネット上の発言こそ「著作権の概念を変える」といってるがWinny自体に付属しているドキュメントでは「これで違法ファイルのやり取りはしないでね」って書いてあること。この辺を検察や裁判所がどう判断するんだろうね。
まぁ、Winny作者の挑発的な発言もどうかとは思うが、京都府警はたかが個人の挑発に乗ってしまうことで、自身の行動が著作権の概念をある範囲に固定してしまう可能性があることに気が付いているだろうか。それにより新しい技術やビジネスチャンスが芽吹くことを阻害する可能性があることに思い至っているのだろうか。
逆に、過去の関連するコメントを呼んでいくと、Winny作者は今回の逮捕を多少は覚悟していたふしがうかがえる。むしろ、自らが司法の場に出ることで、マスコミや裁判所まで巻き込んで著作権の議論をけしかけているのではあるまいかとまで思う。だとすると京都府警はまんまと利用されているわけだが、それはいくらなんでもうがちすぎか。
Winnyの仕組み自体は、技術的に大変興味深い。たまたま著作権侵害で話題になっちゃったが、この仕組みはもしかすると、ネットワーク上のストレージに関して画期的な概念を提案しているのかもしれない。
もしかするとWinnyそのものはこれでなくなるかもしれないが、同様のアーキテクチャをもつソフトは今後も何らかの形でてくるだろう。そのときはWinny作者みたいにわかりやすく偽悪的なシンボルになってくれる人物はいないかもしれない。しごく真っ当なニーズとシーズの上に作成された合法的なはずのソフトがたまたまWinny的機能を持つ場合も、やはり作成者は逮捕されるのだろうか。いや、もちろんその場合は逮捕されない。京都府警も認めているとおり、ソフトの開発には違法性はない。このWinnyでも問題視されたのは、ソフトそのものやそういうソフトを開発するという行為ではなく、Winny作者の挑発的発言なのだ。暗号化技術や常時接続回線などの要素技術はすでに存在しているのだから、Winny作者がWinnyを作らなくてもいずれ誰かが同じようなものを作るだろう。
やはり電子媒体には、それ用の著作権概念を用意するべきだと思う。・・・いや、著作権の概念というよりは、「電子媒体上の著作物を使ったビジネスの仕方」を考えるべきなのかな?
★ Winnyと著作権 ★ バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳
ところで、テレビ報道では一様に「違法コピーを配布するソフトを作った作者」とひとことで紹介されていたWinny作者だけど、短いスポットニュースではこんな言い方しかできなかったのか。ホントは結構すごい人なんだけど(こんなかのひとり pdfね)。テレビ的には著作権法違反を助長するようなやつは敵ってことで、嘘つかない範囲で悪いやつ扱いしちゃうのかな。
京都府警をぐぐってみる ←3番目以降はほとんど情報流出絡み
京都府警巡査、Winnyで個人情報流出 まとめサイト
それはそれとして、京都府警のヘタレぶりもなかなか見ものである。べつに、情報を流出させてしまったからといって犯罪に対する捜査権がなくなるとまでは言わないが、それにしてもこの意識の低さはあんまりだ。
べつに京都府警に限らず防衛庁とかでもキンタマ食らってるけど、これじゃあスケープゴート説が出てくるのはしょうがないね。
ただ、俺はWinny使ってないんで、ネット全体のトラフィックががたっと減ったのだけは歓迎する。
追記:見つけたのでメモ⇒Winny作者のページ なんだか面白さげな物理シミュレーションがいっぱい
2004年05月07日
■捕虜虐待
巷でうわさの捕虜虐待。
そのおぞましさがあまりにできすぎていたため、一時は捏造疑惑まで出たいわくつきのあれ。アメリカのメディアでは実名でがんがん報道されているようです。個人所有のCD−Rかなにかから出てきた写真のようで、ほんとに個人的なポルノとして所蔵するつもりだったのかな。
もちろん、これだけのことを個人で隠蔽できるわけもなく、素人目に見ても組織的な行動の一環としてこの虐待が行われた、すくなくとも行われて当然という状況を作ったとする意見は否定できまい。イラク戦争は、はなっからフセインやビンラディンを生死を問わずに指名手配したり、フセインの息子たちの死体をみせしめにマスコミに公開したり、どうも21世紀の文明国らしからぬ野蛮さが目立っていたが、しかし、どこをどうしたらこうまで極端に野蛮になれるのか。野蛮さと活力は表裏一体だけども、野蛮であること自体は一概に否定しないけれども、これは絶対に否定すべき行動だと思う。
この遺恨は、きっと世代を超える。収容所内で死亡した人の親族や、虐待の対象になった本人はかならず自分の子や孫にこの事件を語り継ぐだろう。敗戦国である日本だって、2発もの核爆弾で吹き飛ばされたあとでも、戦後半世紀たった現在においても周辺のアジア諸国の遺恨はなおも残っている。
はたして、地政学的パワーゲームにおける万年チャンピオンのアメリカは、この怨嗟の連鎖に対処できるだろうか。
■福田さんがイチヌケ
おお、吃驚仰天
年金未納問題を受けてのことだそうだ。これはなかなか思い切ったことを。
記事中にもあるが、これでいちばん割を食うのは菅さんだと思う。ほんとなら福田さんより先に菅さんがさくっと身を引いて、民主党の発言に対する信頼性をこれ以上下げないようにするべきだった。多分こういうのは、誰が最初にこの件に関して行動を起こすのかみんなで様子を伺っていたんだと思うけど、福田さんなかなかうまいタイミングをつかんだもんだ。これでまず、自民党にも福田さん本人にもある意味で区切りがついたという印象をマスコミに与えることができる。あるいは、これで自民党は未納問題を終結(解決ではない)させるつもりなのかもしれない。福田さん個人に限って言えば、「なんて潔いのだ」と賞賛する声もあがるだろう。逆に民主党には、未納を与党攻撃の材料にしたくせに自分が同じ弱点を持っていると判明するや否やそれを行政のせいにしていつまでも地位にしがみつく菅さん、という印象をさらに際立たせることになる。先に菅さんが身を引いていれば、福田さんの思い切りのよさもあまり目立たなかったろうに。
福田さん、なかなか策士だなぁ
2004年04月28日
■未納
国民年金未納問題:閣僚の納付状況、公表拒否 福田官房長官「個人情報そのもの」 読売
と、言っていた端から、
福田長官ら4閣僚が未納 年金保険料、菅民主代表も 共同
菅氏の責任論浮上も 党のイメージダウン不可避 共同
福田長官ら4閣僚が一時未納 年金保険料 産経
4閣僚の年金未納新たに 民主・菅代表も 朝日
夜中にひとりで大爆笑してますが。
福田さんの発言も菅さんの発言も、全方位で突っ込みどころ満載です。
これ、いっそ、議員全員の調査をすべきでないかい?
閣僚の中でも約3分の1が払ってない。年金全体の未納額のパーセンテージとほぼ同じくらいだそうだ。
国民年金未納問題:閣僚の官庁が年金切り替える規則を−−麻生総務相 読売
麻生さんのこの発言ね。議員以外みんな暇だと思ってるのね。
これが、厚生年金と国民年金の切り替えを例外なく自動化しろとか言う話なら理解できるけど。「閣僚になった時点で」って条件をつけてるのが、ふざけているね。
なんで切り替えの自動化ってできないんだろう。
国民年金保険料、追納期間5年に延長・厚労相表明 日経
いや、いいんだけど。もう。
そもそも年金ってすでに崩壊しているんじゃないの?
2004年04月27日
■北朝鮮列車事故
北朝鮮で列車が衝突、爆発 死傷者最大3千人との報道も 朝日
北朝鮮、異例の事故公表 「人道」訴え支援要請 産経
「北」列車爆発事故 直径70メートル?巨大な穴2つ 死者154人、半数は児童 産経
「現場はクレーターだらけ」 死傷者はすでに収容? CNN
「300人が危険な状態」北朝鮮の列車爆発事故 産経
竜川駅事故で北朝鮮に人道支援へ 医薬品10万ドル相当 朝日
「北朝鮮支援は人道上の例外的措置」福田官房長官 朝日
北朝鮮列車爆発事故 Yahooニュース
一応、事故との発表らしいが、テロ説もあることにはある。報道では化学薬品が爆発したとあるが工事用のダイナマイトが運搬中に吹き飛んだとの異説もあり。驚くのはその破壊の規模。安全対策に問題があったことはおそらく今後の調査で明らかに・・・なるかなぁ、あの国の場合。
日本も援助に名乗りをあげたようだが、ここはとりあえず恩を売っておいたほうがいいだろう。たとえ後で、恩を仇で返されても、まぁそれはいつものことだ。
ネット上では、金政権崩壊の第一歩かとの観測も出ている模様。
注目点は、事故を起こした路線が中朝間の陸運の要の路線であること。北朝鮮の国力そのものが相当に疲弊していて、自力回復すら困難なこと。事故の規模が大きいのと、中国国境付近では中国側の携帯電話が通じるそうで、この二つの理由から情報の管理と隠蔽が難しくなっていること(だから今回、異例の報道となったそうな)。などなど。
まぁ、たぶん、中国が無理やり支えるだろうか、これで政権が崩壊したりはしないと思う。ただ、疲弊しているところに付け入って六カ国協議でさらに大幅な譲歩を引き出すくらいのことはするだろうね。中国にとって北朝鮮の核は、アメリカに対する絶妙な外交カードの一枚だから。北朝鮮にとって鉄道は陸運の要だそうだから、しばらくは青息吐息の状態が続くだろう。日本としては、この状況をいかにうまく利用して拉致被害者の情報を引き出すかだけど・・・。
核問題や六カ国協議に拉致被害を絡めていけるのかどうかというところは、俺は実はちょっと疑問に思っている。アメリカの安全保障から考えると、日本人が拉致されたことなんてあまり優勢順位が高くないんじゃないかと思うから。人権的には当然アメリカも「いかんですな」というだろうけど、はたして金正日を交渉のテーブルに引っ張り出すほどの材料とみなすかどうか。正日君が核を放棄して査察を受け入れたら、あとは知らん振りするんじゃねぇかなと思ったり。
理屈からいったら、同じ拉致被害をこうむっている韓国といっしょに国連を動かして働きかけるのが順当と思うけど、今の国連は弱いしなぁ。
中国やアメリカに、拉致被害を解決することが得だと思わせるシナリオってどんなんがあるだろうか。
追記:
米国際テロ報告書に「日本人拉致」明記へ…国務副長官 読売
優先順位が高くないのではなんていってる端からアーミテージさんのこの発言。もしかしてほんとに最後まで付き合ってくれるんだろうか。単なる揺さぶりの道具で終わらないことを祈る。
ちょっと気になるのは、
拉致明記の理由について、副長官は「北朝鮮は拉致の代償を払うべきだ」と述べた。という発言なんだよね。どういう意味だろう。
拉致事件に関して本当にほしい解決は、「生存者はすべて無条件で帰国して、仮に死亡者がいても死亡の理由とそれまでどこでどんな生活をしていたかがすべてつまびらかになる」ことだと思う。代償だの制裁だのはそのあとでもいい。拉致被害者を取り戻すための制裁なら考えてもいいけど、制裁するために拉致事件を利用しそうな気もしないではないのが、気持ち悪い。
2004年04月21日
■ニュースバリューがあるのか?
これがわざわざニュースとして報道される意味がよくわからない。
演出であることを認識してどうだというのか。
人質3人は政府関係者の事情聴取に、銃やナイフで脅されるシーンについては武装グループに事前に説明されたうえでおびえたような動作をするように強要されたことを大筋で認め、「食事は十分与えられ、待遇はよかった」などと説明したという。人質のほうから誘拐犯に対してある程度の協力があったことは、ことさら「分析」なぞせずとも思いつくことだ。というか、俺もここでまさにそのことを書いた。銃やナイフを持っている大人数の男たちに囲まれ「ちょっと演出するから協力してよ」といわれて、「絶対にいやだ」と拒絶できる人間が日本の人口の何パーセントいるだろうか。どんなに甘くやさしくささやかれても、「もぅ、ぼくちゃんにまかせてちょうだい」とかいっちゃうのが人情だろう。それに、人質を人質として有効に機能させようとした場合、心身の健康に気を使うのはごく当然のことだと思う。まぁ理屈からいえば、指を一本ずつ切り取って小包にして送りつけながら脅迫を継続するという方法もあるにはあるが、その手の陰惨な方法がとられなかったことは不幸中の幸いだった。しかしそれは、5人が無事に帰ってきたいま、ことさらニュースバリューのある話ではあるまい。むしろ、誘拐犯がひどい手口をとらなかったことは小泉政権にとっても幸運だったのではないだろうか。イラクの武装勢力が人質に対してどんな態度で臨むかは、日本政府のコントロールはきかないだろうから。
「政府筋」なるものの実態はよくわからないが、このくらいのことを理解するのに「分析」してみないとわからないというのが、すばらしくダメダメである。そんなのは、俺みたいな野次馬どもがそれぞれのサイトで書くだろうからさ、イラクの状況でも分析して有効な自衛隊の使い方でも占っててくれ。
これも自己責任攻撃の一部なのかな。
不思議なことに、同じような内容の記事でもこちらはよく読むとちょっと違う。
おおざぱにいえば産経も共同も、武装グループがアルジャジーラに送りつけたビデオメッセージの中の脅迫部分はグループ側の意図的な演出が入っていたという内容の記事だ。
しかし共同の記事のほうは、まずニュースソースがきちんとかかれている。「政府筋」などという妖怪じみたものではない。
警察庁が現地に派遣した国際テロ緊急展開チーム(TRT)の聴取に三人が証言した。それに、武装グループが3人の人質に対して比較的穏やかな対応をとった理由や、犯人たちの様子から推測される武装グループの背景なども記述されている。
一方、武装グループは拘束後早い時期に三人のイラクとのかかわりや活動の内容を理解した様子で、三人に生命の安全を保証、食事もよくなったという。
武装グループは統制がとれていない感じだったという。警察当局はイスラム過激派というよりも地元のスンニ派武装勢力の可能性が高いとみて背後関係を調べている。こういうのは確かにニュースバリューがあるだろう。
この書き方の違いはどこいらへんからきているのだろうか。
2004年04月20日
■アジア版NATO
日本・インド・中国で「アジア版NATO」? from 田中宇blog
いやぁ〜、これは話半分だとしても面白い。その是非はともかくとして、とても面白い。
泥沼のイラク情勢に泥縄で片足突っ込んでしまうような日本の政治が、こんなタフな外交をできるとは思えないが、それにしても面白い。
さらに面白いのは、多少検索した程度では日本語で該当する話題を扱った文章はひとつも引っかからないが、海外では台湾のサイトですぐにひっかかることだ。まったく国内の報道では出てこなかったことが、先に海外で話題になるのが驚き。しかし、よく考えてみればもっともなことで、日本のこの雰囲気にどっぷり浸かっているわれわれではまったく思いもつかない発想だ。もし、マスコミ関係者がこういう話を小耳にはさんだとしても、何かの冗談だと思って鼻であしらうかもしれない。しかし、海外からみると注目に値するニュースと見えるのかもしれない。
前々から検討されていた自民党の憲法改正の動きも、おれはてっきり、アメリカ追従で自衛隊を海外派遣させやすいようにするためのものかと思っていた。しかし、本当はこれは、中国や印度と同盟を組むためのものだったのだ!おお!
自民党:自衛権行使、軍隊保持を明記 憲法9条改正素案 毎日
日本が他国と積極的な軍事同盟を組んでもいいのかという問題はあるのだが、それはこの際、棚に上げておこう。アメリカ以外の選択肢をこういう大胆な形で模索する動きがあったというだけでも、たいへんに面白い。
なんだかまるで、新書版で発行される架空戦記ものの小説みたいな話。
組織名はこれで決まりだな。
New Asia Tactical Treaty Organisation
問題は、印度と中国に大豆を発酵させた食品があるかどうかだ。
■日本人拘束は、これで最後か
日本人が全員めでたく帰還を果たしたので、このタイトルはこれで最後。に、したいなぁっと。
安田さん、渡辺さんきょう帰国 「無謀との批判受けるが現状伝える取材は必要」 産経
そう、こういう発言は必要である。現在の自己責任論争は、いつのまにか、危険と指定された地域に飛び込むものに自己責任があるかどうかという議論から、危険と指定された地域に飛び込んでいいのかどうかという議論にすり返られてしまった気がする。
いいんだよ。覚悟があれば。飛び込んでも。それが社会的に必要とされることもあるんだから。
そりゃあ、政府としちゃ、人質予備軍は少ないほうがいいんだけどね。
首相、「危機管理への適切な対応」呼び掛け 日経
注目は一番最後のこれ。
中川昭一経済産業相は記者会見で「人質になった本人が所見を話した方がいい。そうでないと今回の事件は完結しない」と指摘した。政治家がこういう発言をするところ見てると、やっぱり今回の自己責任論争はおかしいよなと思う。
帰還した被害者に何か所見を語らせて完結する事件とはいったいなんだろうか。自己責任論争に関しては「ごめんなさい」と謝らせれば終わったような雰囲気をかもし出すことはできるかもしれない。でも、それで本当に何か問題が完結するのだろうか。・・・ああ、そうか。ミソはこの「完結」という言葉なんだな。とりあえずイラクの人質問題を「完結」させたいのか。でも状況は何も変わっていないんだけど。
渡航を制限/停止する以外の再発防止策は、旅行者へのきめ細かな情報の提供と渡航先での避難所の確保とか、あとは現地の信頼できる協力者に頼むとか、その手の手段しかない。仮に渡航制限を実現したって、テロの輸出まで止められるわけじゃないし、自衛隊員のこうむるリスクも下がるわけじゃない。執拗に自己責任を追及したところで、渡航者本人にも政府にもメリットはない。
政府与党のえらい人たちにはそろそろ自己責任論をもてあそぶことをやめてもらいたいと思う。そんなのは無責任なネットとマスコミに任せておけ。
「どこにいても危険はある。その辺は皆さん、覚悟しているんじゃないか。イラクの復興に協力するという点で理解を得られていると思う」
いやいやいや、ちょっとまってよ小泉さん。皆さんってのはもしかして俺も含めた国民?覚悟しているって言うのはどういう意味?被害が出ても文句をいうなということか。
この言葉をどう解釈すればいいのだろう。イラクの復興に協力するとテロの危険性が高くなるのか(←これは揚げ足鳥)。
これもなんだか自己責任論と同じような気持ち悪さがある発言。どこにいても危険があるのは確かだけど、それに対処するのは国の役割だ。そんな、空き巣に対抗して戸締りをしっかりする、なんて話と違うんだからかんたんに「皆さんの覚悟」に投げないでくれ。
そもそもこれ、質問の趣旨が違ってやしないか?「テロの危険性が高まってるという見方をどう思うか」という質問に「みんな覚悟してるんだろ」って答えは、実質、何も答えてないに等しいぞ。いや、むしろ、人の覚悟をあてにしている分だけ後退しているんじゃないか、その返答は。ここはせめて口先だけでも「警備を強化して」とか「安全に最大の配慮を」とかいっとくもんじゃないのか。まさかここでも国に頼るななんていうんじゃないだろうな。
もうちょっとなんか、言い方はあると思うけどなぁ。
小泉首相「使命感だけでやっている」 日経
ええと。あるのはやる気だけってことか。
だからあれこれ泥沼なんだな。なるほど。
2004年04月19日
■日本人拘束16 まとめ、ていいのかな。
イラク日本人人質事件 (from Wikipedia)についてのあれこれ。
- イラクの kidnap fever は終わったのか
- 自衛隊はいつ撤退するのか
- イスラム聖職者協会と日本外務省との関係はほんとはどうだったのか
- ファルージャの問題はどこに向かうのか
- 自己責任問題といろんな意味の穴について
日本人5人が全員無事に帰ってきたので、たぶん、マスコミの露出はぐぐっと減ると思われるイラクでの外国人誘拐。果たしてこれで、めでたく打ち止めとなるのだろうか。
今までなんだか手当たり次第という感じがあったが、次からはすこし相手を考えて拉致るのじゃないかと思う。
とかなんとか書いてUPしよと思った矢先にこんな報道があった。
拘束の「米兵」画像を放映、イラクで初めての人質か CNN
イラクで米兵が初の人質に 犯人は捕虜交換要求 産経
米兵解放で交渉せず 米大統領補佐官 産経
軍事活動に直接関係のない民間人を捕まえては開放するという一連の行動は、単にあてずっぽの行動ではなくて、もしかすると計算ずくのデモンストレーションかなとも考える。どっかのニュース番組でも似たようなことをいってた。今後は軍人か軍関係者にターゲティングされるかもしれない。この、たった一人の捕虜に関しても、殺されずに長引けば、アメリカの世論を二分するインパクトはあると思う。ああ、そうだな、捕虜が生きているという点は重要だな。ここで現地武装勢力が捕虜を殺しちゃったり虐待したりしたら、単純にアメリカの世論はより苛烈になるだけだけだ。しかし生きている間は、取り戻すまでは穏やかにいこうという意見も鷹派とある程度拮抗するだろう。多分長引いている間は、現地武装勢力と米軍特殊部隊との水面下でのおっかけっこが続くだろうが、その間にアメリカの世論がいかに変化するかが、レジスタンスの生命線となる。捕虜を殺さずにそこそこの待遇の質を確保しながら、いかに長期間逃げ切るか。勝負の分かれ目。
いや、誘拐事件が起こったから引き上げろというつもりはない。それとこれとは別の話だということは理解しているつもり。ただ、気になる点がある。ひとつは、政府与党はいまだにイラクがどのような状態になれば自衛隊派遣が成功したといえるのか、明確なビジョンを示していないように思う。
もうひとつは残り時間。確か自衛隊の派遣可能期間は今年の12月15日だっけ。もう4月も半ば、全体の3分の1が過ぎ去っている。自衛隊の給水活動ってもう始まったんだっけ?(訂正:4/21:給水活動は現在継続中。停止しているのは道路の補修工事など)
閣僚が自衛隊派遣支持 時期で慎重判断の要望も 京都新聞
(12/9)小泉首相会見・一問一答3「治安悪くても活動できる」 日経
現状で自衛隊はサマーワの陣地に引きこもったまんまだ。イラク特措法では、たしか戦闘地帯では活動できないはずだったよな。このまんまファルージャの騒動が治まらなくてサマーワにまで飛び火したら、自衛隊は何にもしないうちに「状況の悪化」か、でなければ「時限立法のタイムアップ」でどっちみち撤退ってことになる。自衛隊は結局何をしにいったのかという議論が持ち上がるかも。
まぁ、復興を考えるんだったら自衛隊の次にはビジネスマンが乗り込めるような算段をするべきだけど、状況は遠いよな。
日本人に限らず、各国籍の人質解放に影響力を発揮したイスラム聖職者協会。ただでさえ複雑なイラクゲームに新しいプレイヤーが登場である。政府はなかなか人質解放までの経緯や実際にどのような働きかけをしてきたかを明かしたがらないが、このイスラム聖職者協会なる組織が実際の交渉役を担ったことは間違いあるまい。
じゃあ日本政府は本当は何をしていたのか。安全確保のためにしゃべれませんとかいっているが、事態が収まればその辺のことは公表してくれるのだろうか。
「日本が経済支援に言及」 クバイシ師が不快感 共同
こんなニュースを読むと、ほんとにイスラム聖職者協会とまともな交渉が成り立っていたのか不安になる。
そもそもややこしいのは、今回の kidnap fever の発端はファルージャにある。イタリア人殺害も自衛隊撤退要求も、すべてはファルージャ攻防戦の停戦交渉で有利な条件を引き出さんがための行動だといわれる。
最初のほうで米軍捕虜の生存が今後の状況を左右するみたいなことを書いたが、殺すといえば、ファルージャ事件の最初の死者はアメリカの民間人だ。ところがこんな記事を読んじゃうと、どいつもこいつもうそつきだ、大うそつきばっかりだなどと尾崎豊みたいなことをつぶやいたりしてしまう。
米イラク統治の崩壊from 田中宇
ファルージャの事件は実はアメリカ側が誘ったものだというのだ!
まぁ、この人の記事は相変わらず結論に直接的証拠があるわけじゃないが、常に事実と推測を明確に意識して分析しているので信憑性は高いように思える。てか、こんな結論の信憑性が高くてもあんまりうれしくないけど。
米への怨念、冷遇への不満 浮かび上がる拉致の背景 共同
イラクで米兵死亡、開戦以来の米兵死者数は500人に=米軍 ロイター
んで、こういった日本の行く末を占う話とは別に、政府与党のえらいさんにケツの穴の小さい発言が目立つ。皆さん便秘なんでしょうか。それとも与党にホモセクシャルはいないということか ぐは、差別発言
自覚持ってほしい」=解放の3人に苦言−小泉首相 Yahooニュース
「昼夜24時間態勢でいかに多くの人が取り組んだか。退避勧告を無視して出掛けた方に良く考えていただきたい」と苦言を呈した。
寝ずにがんばったのは大変だろうけど、それを口にしなきゃかっこよかったのに。
救出費用の負担求める声も=自己責任を強調−閣僚発言 Yahooニュース
他の事件でも同じように請求された帰りの飛行機代などは実際に請求される模様。記事中には責任との兼ね合いとあるが、その兼ね合いを決めるのは誰だろうか。
「自己責任」批判相次ぐ 政府・与党、救出費請求案も浮上 gooニュース
わらわかすのはここ。
ただ、渡航禁止には自民党内にも「法律まで作って、また入国されたら政府の対応にぬかりがあったと非難の対象になる」などの慎重論も少なくない。本音と建前の使い方を間違っている。ここは建前の「国民には渡航の自由の権利があり云々」といっとくべきで、非難されたくないという本音をそのまんまもらしてどうするか。
全体に、今の与党の発言は政治家の本分(とか書くとえらそう?)を繕うことをあんまりしないように見える。
たしかに、被害者の側もガードの甘いところはあったと思う。事件直後の被害者家族の対応がまずいと思ったことはすでに書いたが、ほかにもたとえば、開放された3人の人質のうち、日本側の事情聴取に警察が同席したことに不満を漏らす人もいたらしい。これなんか「ある政治傾向をもつ人々は警察に迫害されがち」という先入観が現在ではかなり希薄であるということを、意識上でアップデートできていなかったが故のパフォーマンスとも受け取れる(*1)。警察はもちろん迫害しにいったんじゃなくて、単に被害者から事件の状況を確認したいだけだったんだろうけど。それに高遠さん、イラクに残るかと聞かれたあの時点で、マスコミの前で泣いちゃだめだよ。逆効果。いまならむしろ、ぐっと胸を張って穏やかに宣言したほうが効果がある。哀れみやヒステリックさは売りにならないと思う。
でも、そういうズレた反応をした被害者と家族側に相対する政府のほうも、同じレベルの反応を正面から投げ返しちゃった感じもする。日本人がテロの対象になる可能性は、自衛隊を派遣する前からあっちこっちで指摘されていることであって、それをまた、いまさらのように自己責任の大合唱が巻き起こる。事前の勧告などの国としてやることをやっているという自信があるなら、よけいなことは言わぬが吉だ。えらい人がそろって「ほうれみろ、ほうれみろ」と囃し立てているようでカッコ悪い。拘束された5人が自己責任を自覚しようがすまいが、国としての方針が変わるわけじゃなかろう。というよりもたぶん、自己責任云々よりは人質事件と自衛隊関連の政策を直結させようとしたことに、腹が立ったのじゃないか?
小泉さんはパフォーマンスがうまいという評判だけど、どうもこう、サヨ系の匂いが漂ったとたんに態度を硬化させる傾向がありますな。以前紹介した高校生の嘆願書の件もしかり、今回の事件でも被害者家族に面会しないとか、自己責任をやたらと言い立てたりとか。それぞれ、ちょっと考えてから適当に当り障りないことをいっときゃいいものを変に正直というか、いいたいこと(だけ)をずばりといっちゃうからある意味、男らしいのか。信じてもいない建前をまくし立てるよりは多少ましだけど、公僕の本分(とかいうとえらそう?)よりも先にまず最初に本音だけをいっちゃうのは、底が浅いというか大人気ないというか。今の時点で、自己責任論を云々する理由に、事件の再発を防ぐという名目が言及されているが、これもなんだかよくわからん話だ。そもそも完全に再発を防ぐ手立てなぞない。たとえイラクから民間の日本人がすべていなくなっても、米軍の捕虜が出てきている以上、極端な話、自衛隊員だって誘拐されてもおかしくない。また、可能性の話なら、イラク国内に限定できるわけでもない。連中が日本まで出張してきても不思議じゃないのだ。渡航を禁止することは本質的な解決にはなりえない。
もともとテロとの戦いの主役は軍隊ではない。本来は、外交と税関と警察なのだ。
*1
2004/04/30追記
本日、解放された3人のうち、今井さん、郡山さんのインタビューがあった。
それによると、多少は警察の取り調べもある種の予断を持ってあたったようである。被害者たちにはすくなくともあまりいい印象を与えることはなかったようだ。誤ったパフォーマンスと書いたのは勇み足だったかも。一応訂正しておく。
■日本人拘束:ごめんなさい
「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ
どうも、あの、自作自演疑惑なんですが。
だいぶ根拠のうっす〜い話なようで。えぇと、とりあえず、ごめんなさい。謝っときます。
基本的にほとんど状況証拠からの推測の上に、一部で捏造もあったようで。
とりあえず以下の引用は捏造だそうです。
※日本国民たるものこれ読んだら最低3カ所にコピペすべし、捏造自作自演許すまじ前日に事件をほのめかすような情報がネットワークに上がる
[208] ヒミツの大計画!(笑) 投稿者:今井です 投稿日:2004/04/07(Wed) 09:57今日は週刊朝日の記者さんと知り合いになりましたよ!
アンマンで取材されているフリーライターなんだって。
とりあえず仲良くなったところで、郡山さん(記者さんね!)が、
あるとっておきの計画を持ち出したよ!
これってサイコーかも?(笑)
歴史に名前を残す大偉業のような気がする!
一緒に聞いていた高遠さんも乗り気みたいだし、
これはやってみる価値アリだとおもうね。そのうち日本でもニュースになると思うから、チェックしてね
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「そんなことあるわきゃない」と思う気持と、
「でも、プロ市民系統の人間ならやりかねないな」と思う気持と半々。
実際のところ、どうよ?
日本からも犯人側からもお互いの連絡の手段がないのに、
イラク撤退した場合の「人質を解放する」という保障がなにもないとはどう考えるべき?
ええと、3人のうちの、高遠さんが主催される掲示板に今井さんが書き込んだという設定のようです。繰り返しますがコレは捏造です。実は俺もこの書き込みは見かけてたんですが、単なるコピペってことでさくっとスルーしていました。
しかし、この書き込み捏造以外にもなんか証拠があるだろうと思ってたけど、なんだかここまでうっす〜い状況だとはおもわなんだ。
一応、この件に関して検索してみっかと考えたきっかけの記事をリンクしておく。
イラク人質解放、心からよかったと思う。それにしても捏造証拠に基づく「自作自演説」を広めた人達は恥じるべきである
ただね、被害者家族側にも、捏造疑惑を誘うような脇の甘さはあったと思うよ。
2004年04月17日
■日本人拘束15 あっさり
記者ら2邦人解放 3日ぶり、バグダッドで解決 共同
日本人2人も解放、処遇丁重、身の危険感じずと CNN
(4/17)拘束の2邦人がバグダッドで無事解放 日経
不明となっていた邦人2人も解放 TBS動画つき
今度はまたずいぶんあっさりと返してきたね。
これでイラクの人質拉致の嵐は収まるのか、それともまた第3の事件がおきるのか、あるいは単に交渉相手としての日本の利用価値が下がっただけなのか、予断は許しませんですな。
死者の出たイタリアと、いまのとこ全員無事な帰還を果たした日本。違いはどの辺にあるんだろうか。
2004年04月16日
■日本人拘束14 まだまだ行くよ〜、だって
安全は「自己責任」で NGO、自由な活動も強調 共同
首相、被害者発言に不快感 「自覚持ってほしい」 共同
渡航禁止の法制化検討も 与党、自己責任徹底を 共同
人質事件で「自己責任」論 渡航禁止法求める声も 朝日
海外渡航禁止:自民党政調会長が法整備を提案 慎重論も 毎日
自己責任議論があちこちで発生している。一般市民からそういう論が出てくるのはまぁ理解できる、が、しかし政治家や官僚がそれをいうべきじゃないと思う。
この事件にかかった費用を議論に持ち出す人もいる。たくさん税金がかかったんだから、それを本人たちに知らしめて自覚させるべきだという。でも、俺は、日本の税金が海外にいる邦人の安全を確保することに使用されたことは、あたりまえじゃないかと思う。まだ二人行方不明だからなんともいえない部分もあるが、今の時点で3人を無事に取り戻したということはそれなりに喜ばしいことである。なんとなれば、俺自身や俺の家族や俺の友達が海外に行ってひどい目にあった場合に、今回と同じように各方面が救出に努力をしてくれると信じる根拠が実績としてそこに現れているからだ。税金の使い道としてはもっとも妥当なものだと思う。
政治家や官僚が日本人の安全を確保するために奔走するのは、床屋がお客のひげをそるがごとく、八百屋が大根を売るがごとく、プログラマーが徹夜をするがごとく(しくしく)、当たり前の話だ。今回無事に人質を取り戻した外務省をはじめとする政府職員の方々の努力は賞賛すべきではあるし、無用なリスクを避ける努力は各人が自己責任(!)のもとに行うべきではあるが、どうも小泉さんや福田さんみたいな立場の人に「自己責任自己責任」と連発されると、「おまえらの自業自得で俺たちの仕事を増やすな」といわれているみたいでいまいち気分が悪い。
紛争地帯への渡航を控えるように勧告するのは当たり前の話だが、それならいかにも「自己責任(何かあっても自業自得)だから」なんて、微妙な事前の責任逃れを図ったりしないで、単純に「大変危ないので」いかないでくださいとだけ言っとけばいいと思う。
渡航自粛の法制化なんかも、なかなか微妙な問題をはらんでいる。たとえばジャーナリスト。紛争地帯というのはつまりニュースバリューのある地帯でもあるから、ジャーナリストが乗り込みたがるのはある意味当たり前で、そこを法律の規制をかけるとかってことになると、報道の制限につながったりはしない? ボランティアにしてもなんにしても、その行動を国が認可するような性格のものではないと思う。
政府や官僚が恣意的に危険度情報を左右しないことを保障する仕組みって、ちょっと思いつかないな。
2004年04月15日
■日本人拘束13 3人開放
家にかえったら、3人は解放されていました。
日本人人質3人解放、聖職者協会が保護 日経
日本大使館に到着 解放の3人 産経
イラク日本人3人解放 イスラム法学者協会に「解放する」の電話 NNN24
「アルジャジーラ」日本人3人の解放伝える 3人は元気な様子 NNN24
イラク日本人3人解放 3人はバグダッド・日本大使館に保護 NNN24
「日本人3人、バグダッドで解放」 アルジャジーラ放送 朝日
イラクで日本人の人質3人が解放された=アルジャジーラ ロイター
人質の日本人3人を解放 東京新聞
3邦人解放を政府が確認、ヨルダンに移送へ 読売
イラク人質:日本人3人を解放 アルジャジーラに元気な姿 毎日
ひとまず無事なようで安心。
だけどあと二人いるね。
相変わらず、話がどこをどう通って、開放されたのかは不明のまま。
ニュースなどでは、今回の見境ない多国籍拉致事件は実は、ファルージャ攻防戦に向けての強制人間の盾作戦ではないかという観測が流れている。今回、2人の人質を確保した直後に、前から拘束していた3人を開放した。もしかして、こういう、一方でちょっと仕入れて逆方向で小出しに出すという作戦を続けるつもりなんだろうか。一説には、最初の開放声明の時にはすでに3人の身柄はイスラム聖職者協会に移されていたかもともいわれている。タイミング的には、ええと、最初の3人を送り出した後に次の二人を仕入れたって順番か。いまも70人ほどジャーナリストやNGO関係者がいるそうなので当分ネタは尽きないだろう。
ま、憶測だけどね。
結局ね、一番いいのは、日本の言動はいささかもアメリカのイラク政策に影響をあたえないてことをきちんと説明することだと思う。
そうすれば、現地レジスタンスも日本の民間人をほうっておいてくれるだろう。たぶん自衛隊を撤退させたとしても、米軍も一緒に撤退するこたぁないだろうし。
■日本人拘束12 いつまで続くか
イラク:拘束されたイタリア人1人殺害 伊政府も確認 毎日
人質から死者が出ましたな。
ファルージャでは何百人と死んでいるので数としては特に驚くこともないけど。
2邦人、新たに拉致か 「連れ去られた」と連絡 イラクでフリー記者ら 共同
その連れ去られたジャーナリストのうちの渡辺修孝さんが、連れ去られる前に日本人3人が連れ去られる事件について現地からリポートした記事(ええいややこしい)。
イラク現地レポート form 米兵・自衛官人権ホットライン
しかしこう、一つ一つの記事を追っかけるのももうめんどくさいくらい事態は複雑でわけわかんなくなっちまったね。
「イラクで邦人拘束」記事一覧 日経
みぎっかわの関連記事、興味深いタイトルが並んでいる。
「拘束するのは連合国」 聖戦士旅団が声明文か 産経
む、これはもしや、交渉窓口一元化の兆候か?
■日本人拘束:メモ
ちょこっとメモ
- 自己責任について
- 自作自演疑惑について
イラクに乗り込むのに自己責任があるのは当然だが、それをいま論じるのはあまり意味がない。いまどきイラクに行くということは当然それなりのリスクを勘案してるだろうし、例えそうでなくても、本人へのお説教は無事に戻ってからするべきである。むしろ最近の自己責任という言葉の使われ方は、ちょっと違うと思う。彼らが自己責任を自覚していようがいまいが、たとえば国の採るべき方針などがそれで影響を受けてはいけないと思う。自己責任において行動しているのだからってそのまま見捨てていいわけでもあるまい。
で、なんでことさら自己責任が問われているのかというと、やはり自作自演疑惑が関係しているんだろう。
つまり、この場合の自己責任ということばは「危険かどうかを勘案してなかった」ことを問題視しているわけではなく、実は「狂言誘拐なんぞ企てるやつはほっとけ」ってなことを論じたいがために使っているのだと思う。ただ、現在のところ自作自演に直接的証拠はないので、半分ねじって、自己責任という言葉を使い、いかにも彼らの表面的な行動そのものがすでに問題があると表現したいのだ。もしも、人質の家族がもっと落ち着いた反応をみせていて自作自演疑惑がネットでも出てきてなかったら、彼ら3人の邦人人質に自己責任を問うような議論は出なかったのではないか?
自作自演とまではいかなくても、人質が自ら日本国内の状況を誘拐犯に説明しているのでは、くらいのことは俺も考えたし最近ではマスコミでも言われているようである。俺は、そのくらいのことなら許容範囲内だと思う。遠い異国でまず自分の身の安全を図るためには、一時的に誘拐犯に協力的な行動をするってことはありうるし、それくらいなら別に裏切りだとも思わない。誰だって暴力はいやだし死にたくないし。
最初から狂言誘拐を考えてイラク入りしたとしたら…それは以前に書いたとおりである。
2004年04月13日
■日本人拘束11 たのむよ嘘だといってくれ
2004/04/12(月) 日本人拘束事件の不可解な点 from ネット発声を上げよう
以前の俺の記事では、いかにも政府関係者が2ちゃんなどのネットから自作自演説を憶測しているような書き方をしたが、コレは訂正すべきかもしれない。ああ、もう。月曜日の毎日新聞夕刊の社説かぁ、完全にノーマークだったな。
複数のイスラム系サイトや各抵抗組織の声明でも、同国民戦線をめぐる「ムハンマド軍」の去就が注目されていたことは明らかで、国民戦線は、ムハンマド軍と関係のある人物らによって「設立」されたとみられる。
一方、高遠さんは事件前、本紙記者らに、自ら「ムハンマド軍」の名を挙げて、同軍のメンバーに極めて近い人物と接触したと語っていた。
前にもリンクしたけど、俺としたことが重要な文章を読み落としていた。
NGO「解放声明は有効」 独自に交渉と集会で報告 gooニュース経由の共同
突っ込みどころがいっぱい。東京の集会で発表するのか?それを。
いや、いや、いや。しかし、いまだ直接的な証拠は何もない状態なので断言はできない。できないがコレだけの状況がそろえば断言しちゃう人はたくさんいるだろう。自作自演かそうでないかで、あれこれだいぶ変わってくる。
仮に自作自演だとすると、不思議なのはこうまでして「自衛隊の派遣」にこだわるのはなぜか。いや、日本の将来にかかわる重要な案件であることは誰の目にも明らかだが、こういう決死のルール違反をする理由がわからない。権力に対抗するには嘘も方便というつもりなんだろうか。
仮に自作自演だとすると、ばれた場合のリスクを彼らは考えているのだろうか。自作自演が事実で、それが白日の下にさらされた場合、すべての議論が自作自演の虚偽を追求することに費やされてしまい、最悪の場合、二度と本質的で有益な議論に立ち戻れなくなるかもしれない。それは、自作自演以上に社会に対して重大な裏切りだと思う。
こういう隠された企てを持つことには、たぶん人間は本能的に悦びを感じるのだと思う。悪いことをするのだって、他人にないしょのほうが暗い愉しみがある。ましてや、それが正義だと思い込んでいるならなおさら。
どんなに正しく思えることでも、一歩引いて冷静に考えることは必要だ。
ああ、ほんとうにもう、勘違いであることを祈る!
まじで。かんちがいだったら土下座してもいいから。まじで。
追記:4・19:検索エンジンから飛んできた方へ。一応結論らしきものが出ているようなのでご参照ください。
■日本人拘束10 やばい、マンネリ化しつつあるぞ
そろそろ新聞各社のサイトでもトップに邦人拘束関連の記事が出てくる率が下がってきた。このまま慢性的な日常のニュースにまで下がってしまうのだろうか。
イラク侵攻はアメリカにとって第2のベトナム(+ウォータゲート?)になりつつあるのだが、今度の「ベトナム」は世界中の国どころか個人までも巻き込みつつある。
(追記:04/15:「第2のレバノン」という表現も見つけた)
人質の行動を疑問視 竹内外務次官「保護に限界」 共同
日本熟知の声明に違和感 政府、背後関係解明も 共同
この二つの記事を並べてみてそこはかとなく感じてしまうのは、もしかして政府の人間もジサクジエーンじゃないかと思い始めてるのかもってこと。官邸でも2ちゃんねるみてる人はいるだろうし。あまりの進展のなさに政府関係者もついつい口走ってみたくなったんだろう。気持ちはわからんでもない。でもさ、あんまり役人の口にする内容ではないし、少なくとも明確な証拠が提示されるまでは表立ってそんなこといっちゃいかんでしょう。
まぁ、自作自演とまでいかなくても、人質みずから犯人に入れ知恵してるんじゃないか、くらいのことは実際にささやかれているかもしれない。
どっちにしても、そのことで日本の行動に(表立っては)なにか影響があるわけじゃないし、逆に影響があったらまずいと思う。
人質の中国人7人解放 ロシア人11人が不明に CNN
中国人の人質7人解放 新華社伝える 朝日
ちょっと該当する日本語の記事が見当たらなかったけど、ロシアはアメリカに在イラク米軍の縮小を提案してるとかなんとか。
「あれぇ、なんだかロシアのほうが話し聞いてくれそうだなぁ。中国人とロシア人チェンジチェンジィ〰」
…次はどこの国だろう。
米軍、イラク増派へ・1万人規模で 日経
いっそ植民地にしちゃえよ。
イラク戦争で「国際協調体制に転機」…外交青書 読売
たぶん考え方が古いんじゃないかと思う。毒ガス程度の大量破壊兵器だったら国内の宗教カルト集団でも作れたくらいだ。外交、というか日米安保の範疇には収まらないと思う。
いろいろ突っ込みどころのありそうな記事。暇なときに問題の文章を探してみよう。
2004年04月12日
■日本人拘束9 あ、ちょっと弱気?
全体的に大きな動きはなし。まったく中東ってな遠いよな。リアルの距離も、情報の距離も。
イラク邦人人質:救出と撤退求める署名15万人分集まる 毎日
この短い期間にどうやって15万人も署名集めたのか不思議。
ほかにもいろいろ活動している人たちらしいので、もしかすると別の目的的で集めた署名を流用しているのでは、なんて余計な勘繰りを入れてしまう。このへんちょっと、あんまり派手にやりすぎると逆効果になりかねないと思うが、どうか。
まぁしかし、こういうメディア戦略が人質の安全に寄与するなら、しょうがないことかも。
脅しに屈して自衛隊を撤退させるというやり方はとらない=首相 世界日報
う〰ん、正確になんていったか知りたいなぁ。
小泉首相は菅民主党代表との党首会談で、イラクでの人質事件に関連して、脅しに屈して自衛隊をイラクから撤退させるというやり方はとらないと語った。と、語ったのが菅ちゃんなので、微妙なフィルターがかかっている可能性は否定できないけど・・・。もしかしてこれは「ファルージャからサマワに戦火が飛び火したので自衛隊は撤退します」っていいたいための巧妙な伏線か?
このやり方はとらないって表現がいいよな。
■日本人拘束8 このごろ流行の
イラクで中国人7人拘束、英国人・インド人らは解放 読売
イラク:武装勢力が中国人7人拘束 毎日
イラクで中国人7人が誘拐される=新華社 ロイター
イラクで中国人7人が人質に 武装勢力が拘束 朝日
イラク中部で武装グループが中国人7人拘束 新華社 NNN24
イラク、外国人の拘束相次ぐ・新たに中国人7人も 日経
中国人7人が人質 イラク CNN
コレ、まぁじっすか。イラクではアレですか、kidnapが流行ってんですか、誘拐が最近のおしゃれですか。
なんだかイギリス人を解放したりドイツ人を殺したり、もうでたらめでんがな(イギリスはアメリカと一緒にフセインぶっ飛ばしたし、ドイツはフランスと一緒にイラク侵攻に反対していた)。
日本人の3人って人数が霞んじまいますな。
しかしこれはまた、何を考えてるのかわからないけど、ややこしいことをしたもんだ。中国は日本みたいにわかりやすい反応はしてくれないと思うぞ。つうか、見境なさスギ。
いままで、一歩引いた場所からイラクを巡るゲームを冷ややかに眺めていた中国が、この事態をどう受け止めるのかすごく興味深い。
■日本人拘束7 藪の中にどっぷり
ええ、なんつーか、風呂入ってビール飲んで一息ついたら、混迷の度はより深まったりして。イラク。
邦人解放に新たな条件・衛星TVで「仲介者」 日経
「撤退なければ処刑」イラク人権組織代表 東京新聞
自衛隊撤退なければ「人質殺害」と武装集団…中東TV 読売
イラク邦人人質:事態急変? 「撤退なければ処刑」 毎日
結局、拘束したほうも足並みがそろっているわけじゃないのね。ばらばらのところからそれぞれ好き勝手な声明が噴出している模様。
日本人拘束とは直接に関係しないとこでも、こんな感じ。
アルジャジーラTV、「米情報部員2遺体」のテープ放映 ロイター
サドル師、市民に対米蜂起呼びかけ 読売
イラクで不明のドイツ人殺害される?英紙が遺体掲載 読売
拘束米国人の殺害期限過ぎる、武装グループの反応無し 読売
バグダッド西方で米軍アパッチ攻撃ヘリ撃墜される
いっぽう、問題の当事者の片方であるアメリカ国内では、こんな感じ。
米大統領、9・11テロ前にアルカイダの攻撃準備情報入手
米テロ機密報告書を公表 ライス証言と食い違い
報告に最新テロ情報か/ライス証言に批判も
まえまえから「あたしゃ公聴会なんか出ませんよ」といっていたライス米大統領補佐官がついに引っ張り出されたわけなんだけど、これがまたずいぶん批判を受けている模様。
こうもあっちもこっちも発言者が信用ならないと、いっちょ鎖国でもしたほうがいいかもって、思ったり思わなかったり。
2004年04月11日
■日本人拘束:番外
IRAQ WAR 2 -Battle and Hostages Taken April 9-11
あ、最新のやつでは日の丸がついてる。
でも、3人が捕まったのってサマーワじゃないよね?
■日本人拘束6 明日はそっちか?
18:30現在にいまだ人質が解放されたとの知らせはないんですが、そもそもイラク全体が混迷を極めている状況なので、仕方ないような気もする。
さて、状況の動かない今、やじうまbloggerとしての俺の興味は、この事件が今後のイラク問題と日本の行く末にどう影響するかってことにむくわけだが…。
こ〰れがまったくわかりません。
もともと、イラクに自衛隊を派遣したこと自体、ちょっと目的がいやらしかったと思う。
つまり、日本としては北朝鮮との問題を自力の外交で解決することは難しいので背景にあるアメリカの軍事力を確保したい。そのために、どうしてもブッシュのご機嫌をとっておきたい。で、たまたま、アメリカが手を出したのはいいが思いのほかややこしい事態だったので困っているイラク問題について、ちょっと恩を売っておこうと小泉さんは考えたと思うんだな。
何でそう思うかというと、今回の自衛隊派遣があんまり先のことを考えてないようだから。派遣した自衛隊の行動は、国の復興というよりは震災復興のためのもの、のように思える。人道支援は必要なことだ。インフラの整備や浄水器を持っていって給水活動をするってことは重要だと思う。でもその後が見えない。インフラ整備も給水もどちらも一時的な措置であり、本来なら自力で行えるようになるまでのつなぎであろう。実際、イラクがどのような状態になったら自衛隊を引き上げるのかのアナウンスは、俺の知る限りはまだない。
とりあえずアメリカと協調路線をとって自衛隊を送りたいのだが、平和憲法を持っている日本としてはうかうか外国で軍事行動めいた真似はできない。だからひとまず災害出動しとけってな思惑が透けて見える。
災害出動であれば人道支援という名目は立つし、大規模に自衛隊を出してるからアメリカにもいいわけできる。ただし、アメリカが一番手を焼いている治安回復にはまったく貢献してないし、サマーワの地元の人たちがおそらく一番日本に対して期待している経済復興は自衛隊ではできない。
さらにこんな記事も出ている。
犯行グループは先月設立の連合体か
たぶん、ふだんは街角の普通のおっさんやあんちゃんたちなんだろう。外交の窓口なんてのがそうそうあるとも思えない。交渉には地元の事情に精通した人が微妙な機微を理解して実行しないと難しいでしょうね。これも泥沼を深くする要因のひとつ。
もともと考えなしの行動なので、はじめから泥沼だったのだ。
もとが泥沼なので、その泥沼に邦人拘束という大岩がぶち込まれた。で、その波紋がでかいことは確実だけど、どんな波がおきるのかてんで予測がつかんよな。
ひとつ、今回の事件で教訓となりそうなことは、「地元のことは地元の偉い人に聞け」ってことかも。
■日本人拘束5 再度の急転直下
日本人人質3人「24時間以内に解放へ」 アルジャジーラ CNN
武装グループ「邦人人質を24時間以内に解放」 日経
「3邦人24時間以内に解放」「戦士旅団」が声明 アルジャジーラ報道 産経
「日本時間の正午に解放」 アルジャジーラに武装勢力 朝日
「24時間以内に解放」と「戦士旅団」が声明 東京新聞
日本人人質3人、24時間以内に解放…中東TV 読売
イラク人質:安堵の表情でも「顔を見るまで」 家族会見 毎日
コレかいてる時点でまだ人質の安全を確保したわけじゃないので予断は禁物だけど、締め切り直前でいきなり状況が変わった。
これはやはり、テレビを利用したイメージ戦略が功を奏したのではないだろうか。
「アルジャジーラ」 人質家族のインタビューを放送
高島報道官が「アルジャジーラ」に出演 3人の早期解放を訴え
それらを受けて、現地でもこんな声明が出ている模様。
(4/10)イスラム教スンニ派幹部「米国協力者以外は解放を」
けっきょくテロ組織といえども、というかむしろテロ組織だからこそ、の行動は「正義のため」だというイメージに支えられてるわけなので、あんがいコレはうまい手だったのかもしれない。たぶん、報道官よりは家族のインタビューのほうが効いたんだだろうな。
とりあえず3人の人質についてはひどいことにはならないようなのでちょっと安心。
イラク全土に関しては相当にひどいけどね。
2004年04月10日
■日本人拘束4 戦争は止まず
結局今回の大混乱の端緒は、ファルージャの例の事件らしい。
ええと、あれ、適当な記事が新聞社のサイトでヒットしないな。しょうがない、ここだ。
イラク人暴徒、米民間人4人を虐殺、遺体を引き回す 「ブラックホーク・ダウン」の悪夢再び
ぶち切れ気味の米軍のアレヤコレヤにいい加減ぶちぎれたイラク人がひたすらぶちぎれた行動を起こした結果、米軍がさらにぶちぎれて、街中のモスクを空爆するなど、そう、はっきりいって全土で殺し合いが始まっているのだ。
頻発する、日本人を含めた在イラク外国人拘束事件は、混迷を極めるイラクでおきていることのほんの一部。
英語の苦手な俺の貴重な英語圏情報源のひとつである暗いニュースリンク(反ブッシュ臭がちょっときついけど)ではこんな記事もあった。イラクが今、全域で戦闘状態にあることがよくわかる。
イラク・武装蜂起の最新状況
で、ちょっと変なことに気がついた。この記事にリンクされていたイラクの紛争地図だけどね。
IRAQ WAR 2 −FlashPoints April 7,2004 from DEBKA
サマーワに日の丸がない!
まぁね。復興支援にいったんだもんね・・・。
しかし、いま筑紫哲也のやつみてるけど、人質の家族が自衛隊撤退に妙にこだわっている。ちょっと現時点ではこれ、こだわりすぎじゃないか。これは2ちゃんあたりで相当反発受けるぞ。
んなだから自作自演説がでてくるんだ。そろってテレビ出過ぎだし。事前に署名なんか集めてるし。人質にとられている家族の言動とはすこーし違う気がする。
2004年04月09日
■日本人拘束3 夜が明けて
またイスラエル当局などによると、同日までにアラブ系イスラエル人2人が誘拐された。イラクのテレビ局は2人の姿と身分証明書などを放送した。この中で2人は、国際支援活動のためにイラクに滞在していると話した。当局は人質の解放に全力を尽くす構えを示している。
どうやらイラク在住の外国人誘拐が流行の兆しを見せている模様。飛行機で突っ込むよりはコストパフォーマンスは高いかもしれない。
どうして韓国人は解放されたのだろう。日本人、というか日本政府のほうがたやすい相手と見たのだろうか。
米軍攻撃でイラク人の死者439人に 今週だけで CNN
一方で戦闘状態は継続中。この短い記事からでもその苛烈さが伝わるようだ。
外為10時・円、106円台後半 日経
株ものきなみ下がっている模様。
砲撃続けばサマワは「戦闘地域」の可能性…防衛庁首脳
邦人拘束のニュースがあんまり派手なのでまぎれちゃってるけど、こっちも重要。しかしいまさらなんだが、すごくのんきな発言に聞こえるな。
政府は戦闘地域の要件として、「国または国に準ずる者が継続的、計画的、組織的、国際的に武力行使する」と規定しており、首脳の発言は、砲撃などが続けば自衛隊活動の中断に追い込まれる可能性を示唆したものと見られる。これなんだけど、みんな誤解してるんだよね。誤解なのか、誤解してるフリなのかはちょっと判断がつきにくいんだけど。
テロ組織がすべて「国に準ずる者」に該当するかというと、そんなことはない。むしろ、世界中のテロ事件を起こしそうな集団の中で、軍隊のように大規模な統制を取れた組織形態を持っているもののほうが少数派ではないだろうか。テロに大規模な組織は必要ない。生還することさえあきらめればテロ行為自体は個人でも実行可能だ。むしろ、少人数の組織が一般市民の間に紛れ込んでいるほうが怖いだろう。
敵とはっきりわかっている相手とだけやりあう軍隊のやり方はテロ対策には限界があると思う。
対テロは本来、警察の仕事じゃないかな。
■日本人拘束2 ジサクジエーン?
昨夜、たまたまMSメッセで出会ったUCと、例の邦人拘束事件でチラッと話したとき、俺は「けっこうこの3人の日本人は自ら協力してるんじゃないか?狂言とまでは言わないけど」てなことをいった。だって、3人が3人とも同傾向の背景を持ってて、しかもそれをTVで繰り返し流してるもんだから。
同じことを考える人は多いモンで、事件発生からたった数時間でさっそく自作自演疑惑が浮上している模様。
■ジサクジエン説 from はてなダイアリー - 愛・蔵太の気ままな日記
昨夜のニュースで劣化ウラン弾というキーワードが出てきたのでちょっと覗いてみたらやっぱり言及されていたね。しかし余談だけど、劣化ウランに関してはサヨ系の印象操作を非難する割には(むしろこれは「さすが」というべきか?)この人の印象操作もなかなか巧妙ではないか。
まぁ、昨夜のTV報道合戦ではネット的に「香ばしい」と思われるであろう要素がてんこ盛りで流されていたので、やむを得ないことかも知れんなぁ。
俺だって、現地人による日本人誘拐計画は実際にあって、ただ、たまたま人質になった人物が自衛隊派遣に関する懸念を誘拐犯と共有できる人たちだったため、人質のほうからある程度協力的な行動もあるんじゃないか、くらいのことは思ったし。そのシナリオだったら、交渉の行方しだいで人質の安全は保障できない。というか、自作自演説にしても協力的人質説にしても、現時点でまったく証拠も何もない話だから、憶測とは関係なしに実際の行動は最悪の状況を想定すべき、なんてことはわざわざ言うまでもない。
2004年04月08日
■日本人拘束!
イラクで日本人拘束!現在21:13
アルジャジーラTVが緊急報道。
日本から撤退しなければ、拘束した3人を殺害するという。
男性二人、女性一人。
カメラマンとNGOの職員らしい。
うおお、急転直下だ。
拘束している組織は、サラヤ・ムジャヒディンと名乗っている模様。意味は「戦士のグループ」というほどらしい。組織の背景は現在の時点でよくわからない。放送された映像から見れば、怪我などはない模様。三日以内の自衛隊のイラクからの撤退を要求。でなけらば3人を殺害すると通告。
イラクで邦人3人拉致 テロリスト系の集団 共同通信
米軍攻撃でイラク人の死者280人以上に ファルージャ CNN
イラクで日本人3人、武装勢力が拘束 日経
韓国人も被害にあっている模様。
韓国人男性3人も武装勢力が拘束・バグダッド近郊 日経
イラクで日本人3人拘束 犯行グループ、自衛隊撤退を要求 産経
イラクで3邦人が人質、自衛隊撤収要求か 衛星TV放送 朝日
日本人3人、イラク武装勢力が拘束 読売
イラク日本人拘束:日本人3人を人質に自衛隊撤退を要求 毎日は写真つき
今の時点ではどこも同じような程度の情報しか出てないね。
いやしかし、小泉さん、というか日本の外交、ここが正念場だぜ。
幹事長、昼飯食ってる場合でないよ。
まず、最初の判断ポイントは現地の自衛隊をどのように運用するかだね。
そこが最初の正念場だ。
自衛隊を動かすにしても、動かさないにしても、ね。
2004年04月04日
■信用できない所以
スラッシュドットでちょっと前に総務省:政治資金収支報告書をネットで公開するが、印刷は不可って記事が出てて、なんだかおかしかった覚えがある。すらどの記事でも指摘されているけど、ScreenShotをとって印刷したりするのまでは抑制できないだろうし、ずいぶん思い切っていったなぁと思ったことだ。
で、その問題の総務省のサイトが政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書だね。
いったいどうやるのかと不思議に思ったんだが、ははぁなるほど、専用のプラグインでみるんだね。
専用のプラグインといっても、とくに今回の報告書を発表するために新しく作ったプラグインというわけでもないようだ。プラグインの(というかUCVという形式の)開発元はベンチャーウェーブという会社らしい。図面などに適しているフォーマットとのこと。
ところが最近こういう記事が出てきた。政治資金収支報告書:ネット公開で印刷 想定外の事態に。
たぶん、指摘されているのは同じくスラッシュドットの印刷できない(と主張している)政治資金収支報告書、WEBで公開についているコメントと思う。ずぅっと下のほうに印刷ボタンを表示するためのスクリプトレットの書き方なんかが投稿されている。あと、2ちゃんにも同様の書き込みがあったようだ。
このUCVという形式にはもちろん印刷機能は存在していて、総務省のHPでは単純にパラメータを操作して印刷機能を殺しているだけのようだ。もともとある機能をパラメータで殺しているだけなのでおなじくパラメータで復活させることもできる。そのやり方を見つけた人がそれを公表したってことだね。
同課は、実際に印刷した人がどのくらいいるかは分からないうえ、利便性を考慮して情報公開はそのまま続けるという。しかし、「プリントアウトは閲覧の対象外で問題がある」と、印刷を認めない立場は変えず、「メーカーと協力して何らかの対策をとるつもり」と話している。と、毎日の記事にはあるが、この発言なんか基本的にお役所自体がコンピュータやネットワークに関して根本的に理解していない可能性を示唆している。おそらく、紙ベースで your eyes only な公開の仕方をインターネットでもやりたかったんだろう。でも、そもそもインターネットで、書類を手渡して「見たら返してね、コピー機やカメラ使っちゃだめよ」みたいなことが可能だと思うところからして勘違いなのだ。ブラウザをつかってある情報を表示するということは、その情報がブラウザのインストールされているコンピュータにコピーされているということと同義なわけだから、その仕組みは紙ベースのアナロジーでは表現しきれない。
総務省にも若くて優秀な人や若くなくても新しいものが好きな人なんていくらでもいるだろうに、何でこういう基本的なところで変な勘違いをするんだろうか。
2004年03月27日
■回転ドア
おれも都内の勤務のときにこの自動回転ドアというやつが設置されたでかいビルに出入りすることはあるんだけど、前から疑問に思っていた。これ、この仕組みにどれだけ利点があるのか。
危険かどうかなどは、今後の調査と検討を待たなければならないが、それ以前に使いやすいかどうかがはなはだしく疑問だ。たしかに気密性は高くなるだろう。その結果ビル全体の空調に対する負荷は減るしれない。でも、それだったらエアロックみたいにふつうの自動ドアを二重に配置すればかなり近い効果をもたらすだろう。
いや、それよりなにより、アレはとても使い勝手が悪い。入るタイミングが難しい。入ったら入ったで、自分とは違うペースで足を進めることを強制され、出るタイミングも難しい。とくにかっこいいとも思わない。何でまたあんなものがあちこちに作りつけられているのか。
はたして空調の負荷軽減と使い勝手と、どちらを優先すべききか。
・・・てか、考えるまでもないことジャン。
2004年03月23日
■インターナショナル・バトルロワイヤル
イスラエル、ヤシン師殺害
ヘリでミサイルぶっこんだそうで。暗殺っつうとゴルゴ13とかが神業的な遠距離からの射撃で一人だけ撃ち殺すシーンを思い浮かべるけど、こんなドハデな軍事行動も暗殺のうちに入るのね。
イスラエル外相、米へヤシン師殺害の正当性を説明
イスラエル「ヤシン師殺害は自衛行為」
またライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同日、米NBCに対して、ヤシン師殺害について米国はシャロン政権から一切の事前通告を受けていなかったと説明した。また、ヤシン師殺害についてブッシュ大統領がシャロン首相と電話協議したことは一切ないと言明した。補佐官はさらに、「全員が冷静になって、中東を平静な状態に戻すことが先決」と述べた上で、「一方で、ハマスがテロ組織だということを忘れてはならない。ヤシン師自身もおそらく、テロ攻撃計画に加担していたと我々は考えており、それも忘れてはならない」と指摘した。要するにやり方は遺憾ではあるが悪者は退治されたんだよということですか。
日本政府はヤシン師殺害を非難
こう見ると、日本政府はけっこう中東での対日感情を気にしていると見える。まぁ、自国で油の取れるアメリカと事情がだいぶ違うので、そうそうおべっかも使っていられないのだろうね。
実行犯を水際で食い止めることができなかったから、その報復としてテロの元凶を(でっち上げるかなにかして)直接たたくというやりかたは、ほかならぬアメリカが大規模に実行しちゃっているから、イスラエルの行動をあまりきつくは非難はできない。しかし、中東イスラム圏からみると、手前らイスラエルの肩を持つ気か和平する気はないのかてなもんだろう。もともとアメリカはイスラエルよりの傾向が強いからそれはそれでいいんだろうけど、日本としちゃ、さすがにそこまではつきあって中東に嫌われるのは避けたかったのか。油売ってくれないと、商売も日常生活もできないもんね。
最近の俺は、米英が起こしたイラク侵攻の是非とイラク復興支援は別物と捉えるべき、と考えるようになった。いわゆる戦争の大儀というやつが嘘っぱちから始まったでっち上げであることはほとんど確定している。たぶんイラク侵攻は、ベトナムと同じような歴史上の汚点と記憶されることだろう。
自衛隊の活動はまだ始まったばかりなのでなんともいえないが、いまのところは、現地の人々からそう悪い印象はもたれていない模様。給水や医療支援に絞ってやろうとしていることが功を奏しているのか。
アメリカは自衛隊派遣を大歓迎しているが、実際のところはどうだろう。すくなくとも日本の報道からは、自衛隊が米軍と積極的に連携しているような様子はまったく見られない。米軍にとっていま最大の問題は治安維持だと思う。本当は米軍は、イラク統治の一環として自衛隊を含む各国軍隊にも治安維持活動を分担させたいのではないだろうか。しかし、自衛隊のスタンスはあくまで災害出動めいた一過性の人道支援だ(必要なことなんだけどね)。いまのところイラク国内で「統治」や「治安維持」にかかわる活動には手を出そうとしていない。
今、イラク現地にいる米軍が相手にすべき敵は、戦闘服を着てカラシニコフを振りかざすような見た目にわかりやすいカッコはしてくれない。その辺を走っている普通の乗用車が爆弾積んで突っ込んでくるかもしれないのだ。米軍はそうとう神経質になっているんだろう。そのぴりぴり具合は「日本人外交官殺害は米軍の誤射」説まで飛び出すぐらいだ(この前の日曜にテレビ見ててびっくりしたよ)。
日本としては、アメリカに義理を立てつつ、中東にも嫌われないぎりぎりの線を狙っているのか。もし万が一、自衛隊の小銃が誤って善意のイラク国民に向けられるような事態が発生したら、その綱渡り的努力も水の泡になりかねない。
ブッシュジュニアも選挙前の大事な時期に、米の元テロ対策担当者が糾弾本を出版したりスペインが撤退したり、大変なことだ。小泉さんとしてはここは恩の売りどころかもしれない。
アルカイダ系組織のテロ予告、日本も標的
これなんかは、日本がそういうコウモリ的態度でお茶を濁そうとしているのを見透かされているような気がする。
ところでヤシン師っていったいだれ?
Wikipediaって記事の更新が早いなぁ。もう暗殺の記述がされているよ。
■大量破壊兵器の定義
おもいつきをメモ。
「大量」に「破壊」するなら、現在のところ、米軍以上に強力な勢力は地球上に存在しない。しかし、米軍は今、その大規模破壊兵器を追及する立場に(建前上は)ある。
じゃあ、米軍の追っかけている大量破壊兵器とはなにか?
いちおう、マスコミなんかで大量破壊兵器といわれているものは、毒ガスなどの化学兵器、細菌などの生物兵器、あとは核兵器かな。地雷なんかは微妙な扱いをされるな。
要するに、誰でも製造や所持ができるくらい安くて、実際に使われると後始末が大変な兵器ってことか。核兵器なんかは値段の部分がちょっと条件から外れそうな気がするけど、プルトニウムなりなんなり、爆弾につめる物質を確保するのが難しいだけで、爆弾の製造自体は、現在ではそれほど難しくない。それに破壊力を考えたらコストパフォーマンスは充分に高い。どのくらい高いかというと、所持を表明するだけでも政治的に利用できるくらいだ。それがたとえハッタリでも。
ポイントはもちろん、誰でも製造や所持ができるくらい安い、ってとこね。
2004年03月02日
■キャサリン・ガン
いま久米宏の番組で、キャサリン・ガンの盗聴暴露事件をやっている。このネタは実は一年近く前の話なんだが、当初は日米ではほとんど報道されなかったそうだ。またなんでいまどき。
おれが最初にこの話を知ったのは「黙殺されたキャサリン・ガン事件:米英情報部はイラク戦争開始前に国連を盗聴していた」を読んでから。つい先月だ。続報がこちら「キャサリン・ガン、無罪確定で自由の身に」
で、おもしろいのが、Nステの構成。このニュースの直後にアメリカ大統領選挙の話をつなげているのだ。ケリー大躍進でアメリカに嫌戦の雰囲気が漂ってる内容のニュースである。
いかにも、こう、全体として、実はイラク攻撃の大義は怪しくて、つぎの大統領はブッシュじゃないかもよって言いたそうな構成。
いや、それでいいんだよ、いいんだけどさ。おれもブッシュは発想が野蛮だから嫌いだし。
でもさ、これさ、ニュースのリリースタイミングってのは世論を作るんだなっていういい例だと思わない?
2004年02月23日
■劣化ウランのお勉強
例の愛・蔵太HPで劣化ウランの話題を追跡中。なかなかハードな話題が進行している。
これは自戒を込めていうことだけど、「劣化」した「ウラン」という字面に引きずられて、けっこう気づかずに知ったかぶりしてることは多いかもしれない。劣化ウランが天然ウランから発電用の濃縮ウランを抽出した後の絞り滓だというのは一般常識として知っていたけど、それでもなんだか空気中でもチェレンコフ光で青白く光っていて四六時中カンカン放射線を出しているヤバヤバの物質というイメージを漠然と持っていたことは確か。
実際のところは、その密度を利用して民間旅客機のカウンターウエイトに使われたり、民生の工業分野でも意外とメジャーに使用される物質だったりする。劣化ウランの出す放射線もα線が主で、こいつは厚紙一枚でも遮蔽できる。体の外側からくる劣化ウランのα線はたいがい皮膚や洋服で遮蔽できるのでそれほど問題にはならない。ちゃんと扱えば利用価値の高いブツらしい。
ただし、兵器に転用した場合、着弾する際の温度で燃焼する特質を利用したりするので、遮蔽されない微粒子が空気中に散乱することになる。問題は、そういった微粒子含みの空気を呼吸したり、汚染された水を飲んだりした場合の人体への影響に関する科学的なデータがきちんと提供されてないことだと思う。
だもんで、すでにつかっちゃった側は「因果関係がない」と開き直れるし、使ったことをバッシングしたい側はあることないこといってあおる余地がたくさんあるわけ。ま、比較的新しい兵器なので、データがないのはしょうがないともいえなくもない、かもしれない。
別に弁護するわけじゃないけどひとつ注意すべき点は、愛・蔵太氏は決して「劣化ウランは安全な物質」とかいっているわけではない。劣化ウランに対して反対を表明しているHPを槍玉に挙げているので一見そのような印象を抱きがちだが、実はそうじゃなくて、愛・蔵太氏の主張はつまり「どうせ議論するならなるだけ正しいデータをたたき台にしよう」ということ。
戦争反対のお題目のひとつに「劣化ウラン」を持ってくるのはいいとしても、思い込みから発した間違った情報をもとに議論したって、水掛け論にしかならない。それは本来の戦争反対という主張にとってもいいことではない。
インターネット(の検索エンジンなど)は大量の情報から必要なデータを抜き出すのに強力なツールとなるけど、それぞれの情報の真贋を見抜くにはちょこっとだけコツと手間がかかるもんなんだね。
2004年02月09日
■愛・蔵太氏へのお返事
今回は昨夜見つけたリファラについての反応ってことで。
で、問題の記事は、愛・蔵太氏の日記の「女子高生・今村歩さんの請願書」を話題にしているかたへの質問。そのなかで以下のように質問された。
この「女子高生・今村歩さんの請願書」を話題にしているいくつかのサイトで、俺が一つ、メディアリテラシー的に興味を持っていることがあります。それは以下のようなことです。この後に小泉首相の発言を批判的に扱っているHPへのリンクがいくつも続くうちのひとつに「小泉くん 逆切れ」へのリンクがあったわけ。1・そのネタを自サイトで語る前に、あなたは今村さんの元テキストに目を通した・読みましたか。少なくとも元テキストを探す努力ぐらいはしましたか(もしそれをしていないで小泉総理の批判を、もっぱら首相の「請願書を読まないで何かを言っていた」部分を中心におこなっている人がおりましたら、一言言っておきます、あなたにその資格はありません)。
2・今村歩さんが作成した「署名用紙」と「請願書」は、俺の昨日の日記(http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040208)にありますが、それを読んだ感想をお伺いしたいと思います(俺の意見は、その2つのテキストにテキスト量を中心にした内容の違いがあるのはあまりいいことではないと思います。「もし引用したテキストが本当ならば」という留保つきではありますが)。
3・これはかなり重要なことですが、あなたの周辺にこの「署名用紙」に署名をされたかたはいらっしゃいますか。そしてもしそのようなかたがいらっしゃったら、それはどこで、どのような場所(集会その他)でしたか。さらに重要なこととして、それは「署名用紙」と「請願書」の両方を見られたうえでの署名行為でしたか。
愛・蔵太氏といえば知るひとぞ知るネットの論客。正直言うと、トラックバックやコメントとかがSuper Neurotic Junctionについていたわけでもなく、リファラ確認しないとまず確実に気が付かなかったので、一瞬だけ「このまま見なかったことに」ってヘナチョコの虫が騒いだことですよ。でもせっかくのインターネットだし、一方通行じゃつまんないので、自分なりの反応というか意見をがんばって書いてみようと思う。
続きを読む "愛・蔵太氏へのお返事"
2004年02月08日
■記事の対比
大統領はイラク戦争に関し、「我々が行動したために中東諸国は、自国民と世界の人々に重大な害悪を加える意思と能力を持つ独裁者からの攻撃を恐れる必要がなくなった」と指摘。フセイン元大統領は拘束され、イラクは拷問や大量虐殺のない自由な国になったと評価した。イラク大量破壊兵器:「行使能力なかった」 元豪国連査察官
同紙によると、ヒル氏は豪軍に従事した後、国連査察官を8年務め、98年11月にイラクに赴くなどした。ヒル氏は「イラクは大量破壊兵器の材料を集めてはいたが、それらを組み立て敵を攻撃する実践力がなかった」と明言した。いうまでもなく、「それらを組み立てて敵を攻撃する実践力」というのはすなわち「能力」のことだ。
まるで羅生門というか、真相は藪の中ですな。
ブッシュだけに。
2004年02月02日
■完成する前にあきちゃったのか
米、宇宙基地撤退を検討 2017年以降、譲渡も
げげげ、はしご外しやがった。え〜、それはないだろう。
先月、月はどっちに出ている?って記事で紹介した、HotWiredの真の目的は「シャトルと宇宙ステーション計画廃止」か――米国の新宇宙開発計画(上)/(下)が、まったく憶測とかいうレベルでなかったということだ。
今現在、アメリカ以外でISSを運用する能力のある国といえば、ロシアだけだ。それと、あとしばらくすれば中国がすぐにそれだけの能力を獲得するだろう。ロシアはミールなどの長期間の運用実績を持っているがいかんせんあの国は金がない。かといってアメリカが中国に売りたがるとはちょっと思えない。いずれにせよ、アメリカ自身がもてあますようなでかい買い物をよその国に押し売りされても、周囲は困るよな。
あ〜。なんか、日本に「買え!」っていってきそうな気がする。
日本の宇宙開発が進むのはいいけど、進路は自分たちで決めようよ。ね、小泉君。
2004年01月29日
■われらも宇宙にいける、のか?
うあ〜。なんと言うか複雑な気分。
ほんの2年位前に「あと10年はやんないよ」っていってて、神舟が打ちあがったあとでもほとんど無視を決め込んでたくせに、アメリカが路線変更を発表するととたんに向きが変わるって言うのは情けないな。小泉さんがプチブッシュに見えてきた。はたして彼は、なぜ宇宙に行くのかをきちんと理解してくれているだろうか。勢いはすごそうだけど。ていうかさ、これでもしかして、アメリカの次世代宇宙船の開発協力だけとかだったらがっかりだよね。
ふじやろうよ、ふじ。
2004年01月28日
■こがっち
古賀っちの学歴詐称問題。
あまりにあほらしいので俺は基本的にスルーすることにする。
ニュース番組だって無限に時間が割り当てられるわけじゃないんだから、もっと別の話題を追っかけて欲しいね。おもしろいことはわかるけどね。
古賀っちももともとは自民党でその時代からずっと詐称していたから、自民党の矛先もいまいち鈍い。思うに、さっさと止めを刺してやったほうが逆に傷は(比較的)浅くてすむんじゃないかと思う。それこそが武士の情けというものではないか。
イラク問題から目をそらす効果があるのは、ジャイケルマクソン裁判とおんなじ。
2004年01月23日
■金の切れ目が縁の切れ目
正月に田舎に帰ったときに、酒のつまみに時事問題を親父といろいろだべっていた。
そのときの話題で、アメリカがイラクに攻め入った理由をよった勢いで好き勝手に吹いていたが、親父から思ってもみない理由を提示された。
ドル建てからユーロ建てに変更しようとしたから?(google)
たまたまちょっと思い出したもんで、ぐぐってみたら、あらまぁ。案外とメジャーな話題だったのね。
どういうことかというと要するに、いままで産油国は石油を売った代金をドルで受け取ってたわけで、それは国際的に通用する通貨が事実上ドルしかなかったからだけど、しかしそこに、ユーロという、かなりドルに匹敵する強力な通貨がふってわいたように出現したもんだから、湾岸戦争で苦い思いをしてアメリカに一矢報いたいフセインがこれ幸いと支払い通貨をドルからユーロへ変更しようとしたのね。
もちろんアメリカとしては、せっかく世界最強の通貨であるドルの利用価値がいささかでも落ちるような事態は容認できないってことで、フセインのことだから後でたたけば大量破壊兵器とかのホコリも出るだろうという憶測を当てにしてイラク侵攻に踏み切っちゃったわけ。
で、ドイツとフランスは、できればドルに両替してから石油を買うなんていう面倒なことはできればやめたいし、せっかくのユーロの大口利用客がなくなってしまうのもナニなのでイラク侵攻に反対したと・・・。
ははぁなるほどわかりやすいなぁ。
■自衛隊派遣を外から見れば。
フランスの新聞ルモンド紙の社説を日本語に翻訳している人がいる。
余丁町散人の隠居小屋 - Blog
で、フランス人が自衛隊に関して何か書いてないか探してみると、これがあった。
Le Monde 日本のイラク派兵の真の意図
なんだなんだ、フランスのマスコミのほうがよっぽど視野が広いがな。
注目すべきはここ
日本国内の議論では賛成派も反対派もいっこうに言及しなかった、自衛隊の活動が現地の人々に危害を加える可能性を、ちゃんと指摘している。ちなみに俺は言及(2003年7月16日(水)参照ね)したよほうれみろほうれみろ。
さらにもし自衛隊が反撃に出てイラク人を殺してしまった場合、どういう結果を引き起こすことになるのか? イランを含む中近東諸国には、日本の90%の石油を依存しており、日本は長く友好的な政策をとってきたが、どうなるのか? 反対意見がこれだけ強いのに、何故小泉首相はわずか600人というシンボリックな兵員を派遣しこれだけのリスクを冒すのか?
2004年01月20日
■勇ましいのはいいんだけど
冬柴・安倍両氏「テロの死傷では撤退しない」
まぁ、アレだけいろいろいったんだから、そりゃそうだろうけど。
でもさ、じゃあ逆に、どういう状況がイラクで実現すれば撤収するんだろうか。日本として、イラクをどうしたいのか、イラクにどうなってもらいたいのか。その状態に持っていくために自衛隊をどう使うのか。そういった話がマスコミに載ってこないのはなぜか。野党が聞かないのはどうして?
自衛隊がサマワに持っていったものは、自衛用の兵器以外には災害出動の装備しかないような気がするのは俺の気のせいか?現地で必要としているものは一時しのぎの機材じゃないと思う。あの水を浄化する設備をまさか撤収するときにイラクに置き土産にするつもりでもなかろうに。
自衛隊は武装水道配管工かな(かっこいいな)。
2004年01月16日
■生殖と法律
高田延彦・向井亜紀 代理母出産記者会見
以前に、代理出産 日本籍取れず 法務省 「妻高齢」出生届を保留という記事を紹介したが、こちらの高田向井夫妻は、有名人の事例。記者会見を見ていても声高に叫んだりしない控えめな感じは、多くの人が好印象を持ったのではないだろうか。
しかし、体を張って十月十日の子守りをした金額が200万というのは高いのか安いのか。受け取り側の立場にたつとそんなにすごい値段でもないように思う。もっと高かったりしても驚かないだろうな。
前の記事を紹介したときでもちらっと書いたけど、法律を作ったときにはまさか人間の生殖にここまでテクノロジーが介入してくるだなんて考えてもいなかったろう。お釈迦様でも気がつくめぇ。
もっとも、今となっては血液検査なり何なりで出産後にいくらでも親子関係をしらべることができるので、現行法や判例の分娩主義が古めかしく見えるのはしょうがない。現状では高田夫妻も前の記事の夫妻も、血のつながった子供を養子縁組するしかないという奇妙な状態に置かれている。
関連した記事でこんなのも見つける。
代理出産:産科婦人科学会が禁止を決定 実施なら除名処分も
国内初の代理母出産 法規制の空白つく−−厚労省と学会に衝撃
記事中で言及されている罰則規定というやつがどのようなものか、ちょっと調べがつかなかった。たぶん、代理母を斡旋する者や施術する医者が罰を受けるのだと思う。出産を引き受ける女性には罰則はあるのだろうか。
これも臓器移植とかと同じで、本来なら人工子宮とかなんとかを使うべきなんだろうけど、そんなありもしないものを待っててもしょうがない。もし代理出産を積極的に合法とするなら、出産を引き受ける女性の保護を立法化する必要はあるだろうな。
いろいろ検索するとこういうページもあった。
バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳の生殖医療と法
どうもこの問題は、単純に法律が現在のテクノロジーをフォローアップできてないから発生したというだけじゃないらしい。自然の生殖以外は禁止しようと動きがあるようだ。この記事では、凍結精子から子供を作ることも法的には認められないようだ。なるほどと思ったのは、凍結精子が出産に使えるならば、男性にまったく意図と責任のない不意打ちの出産という妙なシチュエーションもありうるってこと。通常は、というか通常でなくても凍結精子が絡まなければ、たいがいは男性側に自覚的なある行為があってはじめて受胎ということになる。凸と凹の関係からいえば、凸がちゃんと凸にならない限り行為には及べないわけで(いや〜ん)。状況としては一度発生した責任を男性側が放棄してしまうということはありうるけど、最初からまったく男性に責任が発生しないということはまず考えられない。ところが凍結精子を保存しておけば、自覚的なある行為と実際の受胎が、時間的にも空間的にも切り離されてしまうのだ。これはメロドラマの新ネタになるかね。
まぁ、それはそれとして。
気になるのは、大人たちがそういう規制を{かける/受ける}のはいいとして、問題はその規制を受けた手段を行使してうまれてきた子供たちなんだよな。はたしてその子たちを迎え入れる社会は、その子たちが普通の人生を歩むことを許せるかどうか。
生殖細胞の保存技術はすでに確立されているわけだし、実際の出産と社会通念上の家族関係との間で齟齬が生じることは、特に驚くべきことでも嘆くことでもないと思う。人と人との絆の形はそれこそ人それぞれ。人がどのような関係にどんな価値を見出すかは、たった一つの見方に押し込められる性質ではないだろう。
親子関係や家族関係は、できるだけたくさんの組み合わせを検討して、法律は個人の選択の自由度をできるだけ広く取れるように作るべきだと思う。すでに生まれた者も、これから生まれる者も。
2004年01月13日
■あの情熱よふたたび?
ブッシュが新型宇宙船の開発とシャトル退役の見通しを発表したのはつい最近のこと。
もともと威勢のいい事を言いたがる親子な上に、イラクの占領政策失敗や大量破壊兵器でっち上げスキャンダルから内外の視線をそらそうとしてるのではなかろうかって勘繰りもあって、期待半分不安半分。
どうもあちこち検索して回ると、コロンビアを失ったすぐあとに発表されたOSPがそのまま次世代機としてGOサインが出る模様(日本語記事はこちらなど)。曲がりなりにも翼の有るタイプが3種類にアポロ・ソユーズ型に回帰したタイプが1種類。いずれにせよシャトルのような大型のペイロードスペースはもたずに、基本的に人間だけ運ぶ仕様みたい。OSPのポイントは既存のテクノロジーをフルに活用して、短期間で信頼性の高い機体を開発しようというところ。simple is best を目指すということか。去年紹介した本、われらの有人宇宙船―日本独自の宇宙輸送システム「ふじ」の議論を思い出す。新型宇宙船の計画自体は、スペースシャトル計画の大胆さから比べるときわめて堅実のようだ。
その代わりにブッシュは、月面へ恒久基地を作ることといずれ火星へ人を送ることを目玉としてぶち上げた。
アポロ計画のときは、宇宙開発も半分くらいは軍拡競争の尻馬に乗っかってある程度採算を度外視したイケイケどんどんで進むことができたんだが、今度はどうだろう。月面へ何かしらの施設を設営するのは不可能ではないだろうが、採算が取れるだろうか。
ソビエト崩壊以降、あのアポロのころのようなやたらに過大な情熱を再燃させることはきっと難しいと思う。よっぽど安くいけるとか、将来的に新資源が手に入るとか、なにかしら経済的なご褒美を提示できるかどうかがキモのように思える。
その辺も期待半分不安半分。
もっともアメリカの航空宇宙産業は、日本が土建業界を食わせるような意味合いで発注する公共事業と同じ側面がある。同じ利益誘導型の公共事業でも、日本は国土の内側にこもって、アメリカは星の外まで飛び出ようとしている。いろいろ歴史的な背景があるとはいえ、うらやましいことである。政治的な思惑に経済界がうまくのっかれば、かなりなことを実現してしまうかもしれない。ほんとに火星までたどり着くとか。いずれにせよ、よその国にミサイルを打ち込むようなやりかたよりは、経済振興策としてはずっとマシだ。ミサイルは死体と瓦礫しか残さないが、ロケットはうまくすれば未来の職場をもたらすのだ。
2004年01月11日
■あきらめるのはやすぎ
大量破壊兵器捜索チームの一部、ひそかに撤収 米紙報道
かならずしもイラク全土を把握してるわけじゃないだろうに、あきらめるのは早過ぎないか。やっぱ言いがかりだったのね。
けっきょく見つけないで済ますつもりかな。これ以上のでっち上げも出来ないだろうし。
こういうデッチ上げとかは誰が裁くのかな。
2004年01月09日
■そんなに広いわけじゃないんだから
自衛のためなら日本が核兵器をもっても違法ではないとか何とかいってる人がいる。
日本の核兵器保有も合憲 専守防衛条件に中曽根氏
過去にも、あの有名な浮沈空母発言などの勇ましいことを言いたがることで有名な中曽根のおじいちゃんだけど、元気だよね。
これは必ずしもおじいちゃんだけはなくて過去の記事をほじくり返すと、どうも自民党全体でそれっぽいことを考えているようで。
>「憲法解釈論としては、(日本の防衛政策である)専守防衛に役立つ範囲の核兵器は憲法違反ではないと思う」
この場合、「専守防衛に役立つ範囲」が大問題になるわけだ。そこで具体的に核兵器を使うようなシチュエーションを考えた場合、小型のやつでも都市ひとつ薙ぎ払ってしまうような破壊力をどう扱えばいいのだろう。
通常は爆撃機に積むかミサイルに詰めるなりして、何らかの形で敵国の領土にまで運搬して起爆するわけだが、これはどう考えても専守防衛ではない。あと、順列組み合わせで言えば、敵戦闘部隊が自国の領土内まで侵入したところで起爆することも考えられるが、まさか日本国内で使うつもりなんだろうか。そんなのんきなことができるほど日本の領土は広くない。敵さえ殲滅できれば同朋や領土が巻き添えになっていいっていうのはもはや防衛戦とはいえないだろう。
核は抑止力としてもつんだから、実際には使わないんだよって意見も出てくるだろうが、これも間違っている。国家が武器を持つということは、その武器を場合によっちゃ使いますよという意思表示でもある。冷戦時代には(いまでもだけど)、核兵器を所持することは抑止力を保持することであったけど、これだって要するに使うことを前提にした話だからね。こちらが使えばあちらも使うだろうという恐怖が、戦争のコスト予測を天井知らずに引き上げていたために見かけ上はほとんど戦闘が行われない(行われかった)のが冷戦構造だ。しかしそれは、お互いがお互いとも、使うであろう事を知っているからこその平和だった。
どうかんがえても、専守防衛の枠を外さずには核兵器は持てない
ていうかさ、そもそも日本は核不拡散条約を批准しているから持ちたくても持てないでしょ。おもっくそ違法じゃん。持つんだったら条約から抜けるかさもなくば内緒で隠匿する必要があるけど、そうすると「ならず者国家」認定だよ、きっと。
■将軍さまもいいかげんくたびれたのか
拉致問題に関して北朝鮮が軟化してきているそうだ。毎日の記事ね
昨年末にも怪しげな某NGOにビデオレターを持ち帰らせたり、今回も(平沢勝栄や拉致議連はちゃんとした議員たちだが)外交を担当しているわけではない人間にわざわざ話を持っていったり。どうして普通の外交ルートを使わないのか不思議だったが、要するに6カ国協議で核といっしょに拉致を絡めてもらいたくないというのが本音のようだ。6カ国協議の場とは別に拉致問題終結の窓口を欲しがったがために、こんなへんてこりんなルートを一生懸命開拓したっていうことか。瀬戸際外交で自分からデッドロックを作っておいて、なにをかいわんや。
ま、この期に及んで平壌空港に降りた5人を再拉致したりは、なかなかしにくいだろう(絶対しないと言い切れないところがかの国だけど)。平壌に迎えにこいという要求は、おそらく日本側にも多少は譲歩させたぞというエクスキューズが欲しいのだと思う。拉致被害者連絡会の中にも、そのくらいのことなら乗ってやってもいいのではという意見もあるようだ。
まぁ、先方に何かしらの動きが出てきたのは悪いことではない。
悪いことではないんだが、しかし、やはり懸念は残る。先行帰還組5人とその家族はめでたく日本に戻れるとしても、拉致問題そのものはほとんど解決していない。戻ってきたのはたった5人なのだ。その意味ではむしろ本番の交渉とか調査とかはこれからなのだ。
が、今までの経緯からすると北朝鮮側はもうあんまりこの問題を引っ張りたくない気持ちみえみえだ。きっとこれで、何とかこの話題を終結させたいんだろう。
これでごまかされないようにしないとねぇ〜。
日本が主導権をとるために、「人権問題を6カ国協議に持ち込みたくなかったら、残りの拉致被害者をひきわたせ。でないと協議会場で騒いで紛糾させるぞ」とかなんとかいう手がつかえるかもって、ふと思ったり。
2004年01月06日
■いつまで「勝てば官軍」か
昨年の神舟5号関連を探していて見つけた「blog::眺」経由で戦後日本の戦争責任論の動向という文章を見つける。
常々、日本人は第2次世界大戦の総括(とくに前半の日中戦争について)をおろそかにしている面があるのではと思っていたが、もしかするとこの文章は、総括に最も近いものかもしれない。目的とするところがだいぶ違うけど。戦後の話だし。
書いてあることはなるほどと思う。ただ、あえて21世紀的に議論を付け加えることがあるとしたら、やはり勝利者側に対する責任追及の道を模索したい。それはもちろん日本の責任を軽減することが目的ではない。というか、今、頭にあるのはたとえば米軍のイラク攻撃だ。政治的決着うんぬんは別として、戦争による被害そのものは、勝敗にかかわらず当事者両陣営が行った戦闘行為が直接の原因となる。国籍にかかわらず非戦闘員にたいする直接的間接的な攻撃は何らかの釈明や場合によってはペナルティがあってしかるべきだ。
そうでないと仮に第2次世界大戦の勝敗が逆になった場合、極端な話、ユダヤ人迫害や南京事件などが合法となってしまう。合法とまで行かなくても、せいぜい歴史上の過去の醜聞程度の扱いになってしまうだろう(特に南京事件などは東京裁判までほとんどの日本人は知らなかったそうだから、きっと闇に葬られただろうね)。それとも、歴史にIFはないって事で、こういう考え方は無意味だろうか。
戦争を戦争全体として評価せず(全体評価は政治や外交の問題として、裁判とは別に考えるとして)、戦争状態にあったある期間の中の、個別のイベントごとにその是非を問うような裁判の形式や国際法の体系がこれからは必要になるような気がする。
ああ、だいぶリンク先の内容と趣旨が違っちゃったな・・・。
んで、この「blog::眺」なんだけど、実は俺がMovableTypeを選択する決め手になったサイト。いつもその質と量ともに圧倒的な内容にちょっとだけ羨望を感じている。TOPの羅針盤(?)のCGが最高にかっこいい。
