2005年11月06日
■女系
なんかせっかくトラックバックをいただいたので反応してみる。
えー。女性天皇の容認などにはとくに意見はない。正直、どっちでもよろしいと思っている。
ただ、男系堅持の補強材料として遺伝子や染色体を利用するのは危険だからやめたほうがいいと思う。
遺伝子だの染色体だのは、天皇制が成立するために必要な要因では、まったくない。そこへ後付の理屈に下手に採用すると、逆にそっちの理屈に引っ張られて本体の天皇制のほうがゆがんでしまわないかなとの懸念は当然出てくるものと思うが、どうだろうか。
たとえば、遺伝子が天皇制維持の条件になったら、継承手段に人工授精とかも視野に入るが、ほうらごらん、こう考えるととたんに危険思想*1に見えてくる。Y染色体自身もまったくコピーエラーなしで続いているとは限らないしね。
↓このあたりの議論などを参考になさってみては↓
天皇制と科学@kikulog
*1 追記:2005-11-07 12:10:54
トラックバックもとの川村氏から、この(後から読み返すと微妙に失礼な物言いの)エントリに、丁寧な文章でコメントをいただいた。ちょっと恐縮している。
ご指摘のとおりで、人工授精全般を十把一絡げに危険思想扱いする書き方は間違いの元。ここでいいたいのは、ある血統を維持するための手段としての人工授精がモラル的に危険なのであって、通常の不妊治療の人工授精とは違うということを追記しておきたい。・・・てかこういうのはその場でちゃんと書いてないといかんよね。
もちろん、もし遺伝学を天皇制の根拠として採用したならという仮定の話でしかなく、川村氏自身も「遺伝子が天皇制維持の条件だとは思っていません」と言明なさっていることだし、まぁ別に天皇制そのものとは直接関係のない話としてしまっていいと思う。
俺自身は天皇制に思い入れはないが、日本の長い歴史上で維持されてきた天皇制なるものの本質は、スライスしてプレパラートにのせたり電子顕微鏡で操作したりするようなものに宿らせたりする必要はないと思う。
ようするに、歴史上に時々発生する「科学のまちがった適用」の特徴を備えた話のように思えたのです。
