2004年11月17日
■元首
自民党憲法調査会がまとめた憲法改正草案大綱 ぐぐる様ニュース
国際貢献で武力行使容認・自民が改憲大綱案 日経
自民が憲法改正素案 「自衛軍」設置、女性天皇は容認 朝日
自衛軍設置を明記 憲法改正自民原案 女性天皇認める 産経
自民改憲素案 海外での武力行使容認 東京新聞
「自衛軍」設置、「天皇は元首」明記 自民が改憲大綱素案 中国新聞
なんかだいぶテンコモリの草案が出てきた模様。
こまごまと突っ込みたい要素はたくさんあるが、とりあえず気になるのは天皇を元首として位置付けるかどうかという点。現在の日本国憲法に元首の規定はなく、国民統合の象徴として地位のみが規定されている。主権(統治の権利と責任)は国民にあり(政府見解は立憲君主制だそうだが)事実上は共和制に近いとの説もあるという。
まぁ北の彼の国も共和国を名乗っているので名称にこだわってもしょうがないが、はたして現在の国際情勢において憲法で制限があるとはいえ仮にも君主制をとる意味が、いまさらあるのだろうか。システムとしての立憲君主制の優位点ってなにがあるんだろう。
Wikipedia 日本国憲法
Wikipedia 元首
Wikipedia 立憲君主制
Wikipedia 尾高・宮沢論争
Wikipedia 国体論争
元首を元首として機能させるにはそれなりの権限をもたせなければいけないが、いまどきの民主主義国家が世襲制度を持つ地位にそんな権限をもたせるのは難しいだろうし、もはやその意味もないだろう。
自民党草案では、元首という名称を天皇陛下に奉ることで何を狙っているのだろうか。
天皇陛下:国旗国歌「強制でないこと望ましい」 園遊会で 毎日
東京・元赤坂の赤坂御苑で28日に開かれた秋の園遊会で、天皇陛下が東京都教育委員を務める将棋の米長邦雄永世棋聖(61)に、学校現場での日の丸掲揚と君が代斉唱について、「やはり、強制になるということでないことが望ましい」と話す場面があった。天皇陛下が「日の丸・君が代」問題について発言するのは極めて異例。
米長氏は招待者として出席。都教育委員の仕事について「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」と語ったことに対し、陛下が話した。米長氏は「もちろんそれはそうです」と答えた。
ちょっと前に話題になったこの記事なんだけど、これなんか俺には、今上天皇はほんとは「私の名を借りてあなたがえらそうな顔をすることはない」といいたかったんじゃないかと勝手に想像しているんだが。
■殺し合い
イラクで拉致のNGO女性、殺害か 家族らが悲しみの声明 CNN
ブッシュが再選されて、アメリカ国民は大量破壊兵器の問題などをさくっと度外視した上でイラク侵攻を是認した格好になってしまった。その理由は、ネオコン陰謀論からアメリカ人の国民性までさまざまに語られるが、現在のイラク侵攻が本来の「対テロ戦争」とは目標がずれているだろうことはたぶん間違いがないと思う。イラクの開放が額面どうりにうまくいってもたぶんテロリストはいなくならないし、現にいま話題のザルカウィグループはそのルーツをイラク国外に持つといわれている。
一方で、やっぱり武装集団のイラク国内での外国人を対象にしたkidnap feverが収まらないことも、事態が混沌としている無視できない要因だと思う。
一時期のイスラエルVSパレスチナみたいに(そういえばアラファト氏が死亡して、パレスチナ問題はどこに行くのだろう)、双方ともまともな論理がぶっ飛ぶほど頭に血が上った状態。今回のふたつの事件なんか、片や被害者はイラク人の配偶者を得てイラクに貢献しつづけた人だし、かたや無抵抗で寝転がっている負傷者を撃ち殺したという。そのみさかいのなさが非常によくわかる。双方の武装集団が尽きせぬ怒りを元に行動していることはよくわかるのだけど、その表現形はまったく他者の理解を得ること考えていない。
ここで双方の殺害者の非道に憤慨して見せるのは簡単だけど、問題は、この当事者全員がブチ切れすぎててお互いが間違った方向に突っ走る状況で、いかに流血の少ないシチュエーションに持っていくか、そのシナリオを見出せるかどうかだと思う。
そのシナリオがまったく見えないんだなぁ〜。
