伊吹文明文部科学相あての「いじめ自殺予告文書」を受けて全国的な警戒が続く中、子どもの自殺が止まらない。文書を公表したものの、相次ぐ予告に戸惑う文科省。教育委員会、各学校も即効性のある対策は打ち出せないままだ。連鎖は食い止められるのか。子どもたちに「命」の大切さをどう伝えるか。過去にも度々社会問題化したいじめ問題の教訓はいつ生かされるのか。【佐藤敬一、吉永磨美】
大体においてこの状況は、文部科学省のレベルで即効性のある単一の方策など打ち出せようはずがない。
たぶん、本来はまったく違う筋の問題を「自殺」というタグをつけて一列に並べてしまっているからややこしくなるのではないだろうか。
いじめの問題は、一義的には暴力や嫌がらせの犯罪の問題であり、その裏には都市化による地域社会の変容の問題とかなんとかがある。教員の自殺は、学校が本来果たすべき機能と期待される役割と課せられている制限と実際の能力、それぞれの間にあるギャップやミスマッチが問題なんだろう。本来はそれぞれ個別に検討すべき問題だ。
下記資料はWHOが2000年に公開した『自殺の回避: メディア・プロフェッショナルのためのリソース』の抄訳です。本書は実質2〜3ページの小冊子です。第一に、「メディアでの不適切な取り上げ方が、自殺行動を増加させる」という研究結果を示し、第二に、ではどのようなニュースの扱い方をすればいいのかを説明しています。ここでは序文、研究史などは省き、実際的な指針の部分をほぼ全訳しました。
自殺率の国際比較は非常に難しい。データを記録する方法が国によって大きく異なるからである。《中略》したがって、以下の注意が必要である。
- 統計値は慎重に正確に解釈する。
- 真正で信頼できるソースを使う。
- たとえ時間がなくても、即興的になされたコメントは慎重に扱う。
- 少数のデータによる一般化は特に注意。「相次ぐ自殺」「世界でも自殺率の最も高い場所」といった表現は避けなければならない。
- 自殺行動を社会・文化の変化・悪化と関係づけようとするのは慎むべき。
まとめ
すべきこと
- 事実の公表にあたって専門家の助言を得る
- 「既遂」「未遂」と表現し「成功」「失敗」と表現しない
- 関係あるデータだけを表紙以外に掲載
- ヘルプラインや公共リソースの情報提供
- リスクの指標・兆候の周知
すべきでないこと
- 写真や遺書は公開してはいけない
- 使用された手段の詳細を伝えてはいけない
- 原因を単純化してはいけない
- 美化したり扇情的に扱ってはいけない
- 宗教的・文化的類型化をしてはいけない
- いかなる非難もしない
こういう文章を読んで、文科省が自殺予告文章を公表したのは間違いじゃないのかと思う反面、そうはいっても隠匿するわけにも行かないだろうし発表されたら内容を知りたくなるのは人情だろうしなとも思ったりする。
TVの画像で、お葬式に何百人もの人が参列して痛みを分かち合っている、その風景が怖かった。誰一人力になれなかった人たちが大勢集まって、思いを共有している。
>たぶん手当てをするべきは、多数の方なのだ、ほんとは。
ほんとに、そう思います。
はいこんばんは>なんでやねんさん
>>たぶん手当てをするべきは、多数の方なのだ、ほんとは。
>ほんとに、そう思います。
そうはいっても人の気持ちは易きに流れてしまいます。
この自殺と報道の話にしても、要は視聴率なりの数字が取れるからそうなっているのであって、マスコミのユーザにも責任のいったんはあるって言う論も立てられます。