夏のミサイル祭りとして、微妙にしょぼい花火を打ち上げたその裏側で、表題の案件にもこれまた微妙な変化(進展ではない)があったわけだけども。
ことによると日本側はちょっと打つ手を間違えているのかもしれないと思った。
まず遺骨の鑑定問題。
チラッと検索するとこんな記事なんかも見つかる。
北朝鮮「遺骨」問題:科学的根拠の不十分な「偽物」断定@私的スクラップ帳
DNA is burning issue as Japan and Korea clash over kidnaps@nature.com
ようするに、例の遺骨を資料としてみた場合、汚染がひどくて科学的な検証に耐えない。遺骨を取り扱った人の汗や手垢からその人のDNAが誤検出される可能性もある。そもそも火葬された遺骨からDNAを抽出すること事態が困難という事情もある。実際のところは、「ある手法を使うと遺骨から横田めぐみさん以外の複数のDNAが検出された」というとこでとまっているらしい。その遺骨が誰のものか不明、という意味では、理屈の上では横田めぐみさんのものであるともないとも、どちらも断定できないそうだ。
そもそも誰が悪いかというと。
それはもちろん、(北朝鮮側の主張を全部認めると仮定しても)拉致した上に長年家族と連絡さえ取らせずにあまつさえ自殺せざるを得ないような環境に縛り付けた北朝鮮当局であって、実は遺骨が誰のものかというのは瑣末なうそのひとつでしかない。それは横田めぐみさんが現在も生存していたとしても(あるいは自殺していたと仮定して金英男氏の記者会見で演出しようとしたようにひととき幸せな時期があったとしても)同じこと、どっちにしても北朝鮮当局に非がある事はかわらない。
日本側が、遺骨を若干強引にうそだと断定した結果、そこを逆に北朝鮮に突っつかれるようなことにはなるまいか。そして件の金英男氏の記者会見がそのための布石になったりしないかな。
遺骨だけ突っ返されても困りますよって最初からいっときゃよかったかもしれないと、いま思ってもしょうがないか。
投稿者 snjx : 2006年07月07日 18:51