なんかせっかくトラックバックをいただいたので反応してみる。
えー。女性天皇の容認などにはとくに意見はない。正直、どっちでもよろしいと思っている。
ただ、男系堅持の補強材料として遺伝子や染色体を利用するのは危険だからやめたほうがいいと思う。
遺伝子だの染色体だのは、天皇制が成立するために必要な要因では、まったくない。そこへ後付の理屈に下手に採用すると、逆にそっちの理屈に引っ張られて本体の天皇制のほうがゆがんでしまわないかなとの懸念は当然出てくるものと思うが、どうだろうか。
たとえば、遺伝子が天皇制維持の条件になったら、継承手段に人工授精とかも視野に入るが、ほうらごらん、こう考えるととたんに危険思想*1に見えてくる。Y染色体自身もまったくコピーエラーなしで続いているとは限らないしね。
↓このあたりの議論などを参考になさってみては↓
天皇制と科学@kikulog
*1 追記:2005-11-07 12:10:54
トラックバックもとの川村氏から、この(後から読み返すと微妙に失礼な物言いの)エントリに、丁寧な文章でコメントをいただいた。ちょっと恐縮している。
ご指摘のとおりで、人工授精全般を十把一絡げに危険思想扱いする書き方は間違いの元。ここでいいたいのは、ある血統を維持するための手段としての人工授精がモラル的に危険なのであって、通常の不妊治療の人工授精とは違うということを追記しておきたい。・・・てかこういうのはその場でちゃんと書いてないといかんよね。
もちろん、もし遺伝学を天皇制の根拠として採用したならという仮定の話でしかなく、川村氏自身も「遺伝子が天皇制維持の条件だとは思っていません」と言明なさっていることだし、まぁ別に天皇制そのものとは直接関係のない話としてしまっていいと思う。
俺自身は天皇制に思い入れはないが、日本の長い歴史上で維持されてきた天皇制なるものの本質は、スライスしてプレパラートにのせたり電子顕微鏡で操作したりするようなものに宿らせたりする必要はないと思う。
ようするに、歴史上に時々発生する「科学のまちがった適用」の特徴を備えた話のように思えたのです。
私も染色体の話は後知惠だと思います。ですから遺伝子が天皇制維持の条件だとは思っていません。
ただ、もし今生天皇が神武天皇の染色体を引き継いでいるということが証明出来るのであれば、わざわざそれを棄てる事はないだろうと考えます。
もし神武天皇が実在したとすれば、かなりの割合で一般庶民にもその遺伝子が引き継がれている物と思われますが、そこまで系図を遡れる人は稀でしょう。
それから、人工授精が危険思想という考え方は、実際に人工授精を行っている方々に対して失礼ではないでしょうか。
Posted by: 川村けんと : 2005年11月07日 02:35あ、危険思想という言い方は誤解を招きますね。
俺は天皇制とは、できるだけ後付けのテクノロジーに依存しない形が常態ではないかと思っています。
血統を維持するための人工授精と、不妊治療の一環としての人工授精とは違うものという前提があるものとお考えいただければと。
この辺ちょっと、後で追記しておきます。
今生天皇が神武天皇の染色体を引き継いでいるか検証するのは、無意味で分が悪いだけではなく、天皇制にとって有害となりかねない博打だと思います。
べつにクリスチャンサイエンスのまねをしなくもいいジャン、と思います。
Posted by: snjx : 2005年11月07日 08:01> (後から読み返すと微妙に失礼な物言いの)
言葉遣いには気を付けているつもりなのですが、生まれも育ちも悪いのものですから、ご容赦下さい。
> 今生天皇が神武天皇の染色体を引き継いでいるか検証するのは、無意味で分が悪いだけではなく、天皇制にとって有害となりかねない博打だと思います。
それ以前に、そもそも今生天皇が神武天皇の染色体を引き継いでいらっしゃるかどうかの検証なんて不可能なんじゃないでしょうか?
この件に関して專門家がどう考えているのか、とても興味があります。
Posted by: 川村けんと : 2005年11月08日 02:29あー、ごめんなさい。
微妙に失礼だというのは、私の書いた文章のことです。
川村さんからいただいたコメントが失礼だという意味ではありません。分かりにくい文章でごめんなさい。
とある個人が特定の先祖の血を引き継いでいるかどうかは、検証は確かに不可能でしょう。たぶん、対象となる先祖のDNA試料とかがないと無理だと思います。
逆に、天皇制の根拠をそういうところに置く必要はあるのでしょうか?
Posted by: snjx : 2005年11月08日 11:33