イラクで拉致のNGO女性、殺害か 家族らが悲しみの声明 CNN
ブッシュが再選されて、アメリカ国民は大量破壊兵器の問題などをさくっと度外視した上でイラク侵攻を是認した格好になってしまった。その理由は、ネオコン陰謀論からアメリカ人の国民性までさまざまに語られるが、現在のイラク侵攻が本来の「対テロ戦争」とは目標がずれているだろうことはたぶん間違いがないと思う。イラクの開放が額面どうりにうまくいってもたぶんテロリストはいなくならないし、現にいま話題のザルカウィグループはそのルーツをイラク国外に持つといわれている。
一方で、やっぱり武装集団のイラク国内での外国人を対象にしたkidnap feverが収まらないことも、事態が混沌としている無視できない要因だと思う。
一時期のイスラエルVSパレスチナみたいに(そういえばアラファト氏が死亡して、パレスチナ問題はどこに行くのだろう)、双方ともまともな論理がぶっ飛ぶほど頭に血が上った状態。今回のふたつの事件なんか、片や被害者はイラク人の配偶者を得てイラクに貢献しつづけた人だし、かたや無抵抗で寝転がっている負傷者を撃ち殺したという。そのみさかいのなさが非常によくわかる。双方の武装集団が尽きせぬ怒りを元に行動していることはよくわかるのだけど、その表現形はまったく他者の理解を得ること考えていない。
ここで双方の殺害者の非道に憤慨して見せるのは簡単だけど、問題は、この当事者全員がブチ切れすぎててお互いが間違った方向に突っ走る状況で、いかに流血の少ないシチュエーションに持っていくか、そのシナリオを見出せるかどうかだと思う。
そのシナリオがまったく見えないんだなぁ〜。