■思い出したようにイラク
(7/14)フィリピン軍部隊、イラク人道支援部隊を一部削減 日経
フィリピンのアルバート外相は14日、イラクに派遣している人道支援部隊について「外務省は国防省と撤退のため共同作業をおこなっている」とする声明を発表。現在の隊員は51人から43人になっていることを明らかにした。イラクの比人誘拐事件に対応して早期撤退の意思を強調した格好だ。
あいかわらずやまないイラクの
Kidnapping Fever。
現地の武装勢力が、何を考えて外国軍どころか民間人までわけ隔てなく攻撃しているのかよく理解できなかった。被害にあった民間人のうちアメリカ国籍の人の中には、傭兵として軍事的なサービスに従事してる者もいたのでとりあえず標的にするのはわからなくもないけど。仮に今後、イラクに安定した政府が出来てアメリカの動向とは関係なくイラク人が納得できる国になったとしても、外国の無辜の民間人を拘束して殺害している今の状況は明らかに歴史上の汚点として扱われるだろう。いま、彼らが外国人を殺して回るメリット、というか動機はなんなのだろうか。と疑問に思っていた。
でも、このニュースを見てちょっと腑に落ちた、気がする。
要するに彼らは、アメリカに追従したほうがいいのかさっさと撤退したほうがいいのか、天秤の振れ方が微妙なところを狙ってちょっと世論にキックを入れたいんだな。
気持ちはわかるが、あまりにはた迷惑だ。
(7/14)英調査委「イラク大量破壊兵器情報、深刻な欠陥」 日経
イラクの大量破壊兵器情報に関する英情報当局の判断の是非を調査した独立調査委員会のバトラー委員長(上院議員)は14日、報告書を公表した。イラク戦争前の段階で「使用可能な生物化学兵器を保持していなかった可能性が高い」と指摘、大量破壊兵器の存在に疑問を呈した。英政府が収集した情報に「深刻な欠陥があった」と断定した。
あ〜あ。
イギリスはもしかして、やめるきっかけを探しているのかもしれない。そろそろ潮時って雰囲気でもあるのかな。
サマワ陸自の撤退要求も サドル師代理人が不満表明 共同
陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワで、イスラム教シーア派対米強硬指導者サドル師の代理人を務めるガジ・ザルガニ師は15日までに、陸自の復興支援活動が不十分と強い不満を表明
ザルガニ氏は武力闘争を行わないことを強調したが、サドル師側がデモなどで撤退要求を始めた場合、陸自の活動に影響が出る可能性もある。
日本は今まで、イラクでの活動を大幅に制限することで現地の人々と銃を向け合うような可能性を出来る限り避けてきた。もちろん流血沙汰はないのに越したことはない。そういう意味では、アブグレイブとかの事件がおきるよりはだいぶマシだといえる。
しかし、ここにきてそろそろそれが裏目に出始めたかもしれない。
もっとも、今の自衛隊が外国の紛争地帯に乗り込んで実行できる行動メニューと、現地サマワの人々が経済大国日本に向ける期待のまなざしに相当なギャップがあることは、イラクへ派遣される前から指摘されていた。サマワの失業率に関して日本政府が有効な方策を何も考えてないことは、日本政府はイラク問題そのものにはあまり興味がなくてただ自衛隊を派遣したいだけであると表明しているようなものだと思う。
現在の自衛隊にふさわしい扱いをめぐって憲法を論議することは、検討に値することだとは思う。
でも、国際貢献をしたいために自衛隊を外に出したいのか、自衛隊を外に出すための既成事実がほしいために「国際貢献」(←こっちはかぎカッコ付き)をしたいのか。そういう基本的な部分をあやふやなままにしておくのはやはり不安だ。
この手の、日本外交独特の本末転倒っぷりを、当のイラクの人々から指摘されちゃってるのはどんなもんでしょうね。
投稿者 snjx : 2004年07月15日 17:46