2004年04月26日

[  素人サイエンス  ]

バトーの目、素子の耳

人工眼の試作に成功…愛知のメーカー 読売
「人工視覚システム」中間評価報告書(案)  NEDO

生体ハックという意味では人類には古くからの薬学の歴史がある。薬学とはつまり、化学の知識を利用した生体(主に人体)に対するハックとクラックの体系である。そして今、ついに我々は電子的な手法での生体ハックの体系を手に入れるかもしれない。
電気的刺激による医療器具といえば一番最初に思い出すのは心臓ペースメーカだろう。これは負傷や疾病などで機能不全を起こしている生来の心拍制御系の代わりに、動作原理からしてまったく別系統のシステムを外付けであてがって代用品とするものだ。それは正しくハッキングと言える。しかし、今我々は、その生体ハックの対象を感覚器にまで広げようとしている。すでに人工内耳は実用化されている

ていうかさ、やっぱバトーを思い出すよね。
まだまだ、攻殻機動隊の世界を再現するには圧倒的に解像度が足りないけど。

基本的に野次馬根性で申し訳ないが、人工内耳に関しては人工内耳友の会−東海支部−が面白かった。漫画版の攻殻機動隊では、草薙素子のせりふで入れ替えたばかりの聴覚素子が調子が悪くて云々というのがあって、それをはじめて読んだ当時はおお!と思ったものだが、それが必要な方々にとってはすでに日常会話だったんだな。中でも特に興味深かったのが、無線LANと人工内耳という文章。こういう、実際に使用されている方の体験談というのは面白い。ほかにも、人工内耳というインターフェース利用して機能を拡張する機器の紹介とか、さまざまなハードウェアも開発されているらしい。

攻殻機動隊の世界では、一般人の健常者も何の抵抗もなく感覚器に対するインプラント埋め込みを行っていた。今の機材は研究中の人工眼も人工内耳も人間が生来持っているはずの感覚機能と比べればだいぶ解像度が低いし、それを利用するためにはかなり侵襲性の高い機材を外科的に埋め込まなければいけない。これがもし、人間の感覚器に匹敵したり凌駕したりする解像度を持ち、手ごろな侵襲性の低さで利用できるようになれば、健常者にも需要が出てくるだろうな。

サイバーパンクな世界はすぐそこだ!

投稿者 snjx : 2004年04月26日 12:14
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