2004年04月20日

[  些事極論  ]

日本人拘束は、これで最後か

日本人が全員めでたく帰還を果たしたので、このタイトルはこれで最後。に、したいなぁっと。

安田さん、渡辺さんきょう帰国 「無謀との批判受けるが現状伝える取材は必要」 産経
そう、こういう発言は必要である。現在の自己責任論争は、いつのまにか、危険と指定された地域に飛び込むものに自己責任があるかどうかという議論から、危険と指定された地域に飛び込んでいいのかどうかという議論にすり返られてしまった気がする。
いいんだよ。覚悟があれば。飛び込んでも。それが社会的に必要とされることもあるんだから。
そりゃあ、政府としちゃ、人質予備軍は少ないほうがいいんだけどね。

首相、「危機管理への適切な対応」呼び掛け  日経
注目は一番最後のこれ。

中川昭一経済産業相は記者会見で「人質になった本人が所見を話した方がいい。そうでないと今回の事件は完結しない」と指摘した。
政治家がこういう発言をするところ見てると、やっぱり今回の自己責任論争はおかしいよなと思う。
帰還した被害者に何か所見を語らせて完結する事件とはいったいなんだろうか。自己責任論争に関しては「ごめんなさい」と謝らせれば終わったような雰囲気をかもし出すことはできるかもしれない。でも、それで本当に何か問題が完結するのだろうか。・・・ああ、そうか。ミソはこの「完結」という言葉なんだな。とりあえずイラクの人質問題を「完結」させたいのか。でも状況は何も変わっていないんだけど。
渡航を制限/停止する以外の再発防止策は、旅行者へのきめ細かな情報の提供と渡航先での避難所の確保とか、あとは現地の信頼できる協力者に頼むとか、その手の手段しかない。仮に渡航制限を実現したって、テロの輸出まで止められるわけじゃないし、自衛隊員のこうむるリスクも下がるわけじゃない。執拗に自己責任を追及したところで、渡航者本人にも政府にもメリットはない。
政府与党のえらい人たちにはそろそろ自己責任論をもてあそぶことをやめてもらいたいと思う。そんなのは無責任なネットとマスコミに任せておけ。

首相、テロの危険性「国民は覚悟」 日経

「どこにいても危険はある。その辺は皆さん、覚悟しているんじゃないか。イラクの復興に協力するという点で理解を得られていると思う」

いやいやいや、ちょっとまってよ小泉さん。皆さんってのはもしかして俺も含めた国民?覚悟しているって言うのはどういう意味?被害が出ても文句をいうなということか。
この言葉をどう解釈すればいいのだろう。イラクの復興に協力するとテロの危険性が高くなるのか(←これは揚げ足鳥)。
これもなんだか自己責任論と同じような気持ち悪さがある発言。どこにいても危険があるのは確かだけど、それに対処するのは国の役割だ。そんな、空き巣に対抗して戸締りをしっかりする、なんて話と違うんだからかんたんに「皆さんの覚悟」に投げないでくれ。
そもそもこれ、質問の趣旨が違ってやしないか?「テロの危険性が高まってるという見方をどう思うか」という質問に「みんな覚悟してるんだろ」って答えは、実質、何も答えてないに等しいぞ。いや、むしろ、人の覚悟をあてにしている分だけ後退しているんじゃないか、その返答は。ここはせめて口先だけでも「警備を強化して」とか「安全に最大の配慮を」とかいっとくもんじゃないのか。まさかここでも国に頼るななんていうんじゃないだろうな。
もうちょっとなんか、言い方はあると思うけどなぁ。

小泉首相「使命感だけでやっている」 日経
ええと。あるのはやる気だけってことか。
だからあれこれ泥沼なんだな。なるほど。

投稿者 snjx : 2004年04月20日 14:17
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