夫の体細胞クローン胚、妻に移植…米研究者が発表
いやいや、ついにでてきましたね。
その昔、トンデモ宗教団体ラエリアンムーブメントがクローンを作ったってニュースがあって、うちでも紹介したけど。アレとは違う話なんだろうか。けっきょくクローンエイドのクローンは、作ったという主張だけはしているけれども、DNA試料の提出を拒否していて、要するに嘘っぱちではないかということだ。
さて、トンデモは置いとくとして冒頭の読売の記事に戻るけど、まずクローン技術そのものに疑問がある。以前にラエリアンの記事を紹介したときは、同時に全てのクローン動物、「遺伝子に異常」−−ドリーの生みの親が発表 という記事も紹介した。その以外にも、霊長類クローンは困難なんて記事も見つけた。こんな状態で人間のクローンに手を出そうなんざ、犯罪的に無謀というほかない。とても誠実とは程遠い、ひどい博打行為だ。その博打の掛け金は人の命だし。
それともうひとつポイントがあって、これも前に書いた気がするけど、こっちのほうがテクニカルな話題より重要。
つまり、生まれた子供が、普通の子達と同じように自分の幸せを追求することが、その子達を迎え入れる側に許せるかどうか、だ。冒頭の記事ではおそらく不妊治療の一環として行われたようだが、これがたとえば「死んだあの人の代わりが欲しい」とかいう動機だったりしたら、生まれてくる子供の成長や教育によけいなバイアスがかかってしまうのではないかと思う。双子だって同じ人生は歩まないのだから、遺伝子がたまたま同じだからといって、遺伝子提供もとと同じ人生を強制されちゃたまらない。ましてや、ラエリアンの場合は、作ったクローン体の脳みそに他人(遺伝的には同じでも基本的には他の人)の記憶を無理やり上書きして永遠の命を得ようというのだから、そのコンセプトは犯罪的だ、
テクニカルな問題は、時間が解決するかもしれない。いや、きっと人間はその創意工夫でいつか解決してしまうだろう。本当に考えるべきは、クローンとして生を受けた子供たちを、他の子達と同じようにこの社会に迎えることが出来るかどうかだ。
投稿者 snjx : 2004年01月19日 01:48