と学会会長である作者が、古今東西のオカルト趣味を駆使して描いたSF巨編。聞いて驚け、神は実在したのだ!
たいへんおもしろい。ネタとしては、最初はよくあるオチかなと思ったが、さらにもうひとひねりしてあってよかった。いや、ふたひねりかな。
最終的には、本当の信仰には実在としての神は必要ない、というある意味で常識的ともいえる境地に落ち着く。
仮に、神なるモノが実在していてそれが字義どおりの全知全能であったとしても、それだけでは崇拝してやる義理はない。たとえ人類を含むこの世界のすべてが神の被造物だったとしてもだ。
ああ、本当はもっとこのテーマに関してたくさん書きたいのだが、いかんせん、俺には実力が足りん。そのうち書き足そうと思う。
そうそう、早速ひとつ付け加えることがあった。
Googleで「神は沈黙せず」と検索するとたくさんの書評や感想が引っかかるわけだが、明らかにわかりやすいとこで作者の術中にはまっている文章も見受けられる。
このお話のすごいところは、神が実在しているところではなくて、たとえ神なるものがほんとに実在しちゃっている世界でも主人公が到達した境地は有効であるというところにある。人間が人間としてよくありたいと志すのに、人間以外の何者かなど、必要ないのだ。
わかるぅ?決して生ぬるくはないんだぜ。
投稿者 snjx : 2004年03月15日 03:09人間以外の何者かが必要なのは
人間が人間としてよくありたいと志す者達にとって
ではなく
一つには責任転嫁をしたい時じゃないかなぁ
う〜ん、ちょっとネタバレだったかな。
でも、ここで書いてないサプライズも、もっとたくさんある小説なんだな。
読んだ本の紹介ってなかなか難しいわ。